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JR不審火 警視庁が捜査本部を設置
8月31日 12時14分

JR不審火 警視庁が捜査本部を設置
今月、東京都内のJRの線路脇のケーブルや変電所で起きた7件の不審火について、警視庁は、複数の現場で焼けたペットボトルや針金が見つかったことなどから、31日捜査本部を設置し、本格的な捜査を進めることになりました。
今月23日、東京・品川区のJRの変電所で敷地の一部が焦げる火災が起きたほか、都内のJRでは、今月16日から30日にかけて、山手線の恵比寿駅近くの線路脇や、中野区の中央線の線路沿いで、ケーブルやそれを覆うカバーが燃えるなど、合わせて7件の不審火が相次いでいます。
これまでの調べで、品川区の変電所の現場では、焼けたペットボトルが見つかったほか、現場にものを投げ入れて自転車で走り去る男が目撃されていたことが分かっています。また、30日、架線の一部で焼けた跡が見つかった目黒区のJR山手線の火災では、針金を使ってペットボトルをくくりつけたような跡が見つかっています。警視庁は、都内で相次いでいる7件の不審火のうち、複数の現場で焼けたペットボトルや針金が見つかるなど、共通点があることから、31日捜査本部を設置しました。
また、先月31日にも、北区のJR東北線の線路上で火災が起き、現場から焼けた靴下が見つかっていたことも警視庁への取材で分かりました。
警視庁は、今後、7件の不審火について、改めて現場の状況を分析するなど、放火や威力業務妨害などの疑いで本格的な捜査を進めるとともに、先月、北区で起きた火災についても関連がないか調べることにしています。

連続不審火受けJRが対策強化

東京都内のJRの関連設備でケーブルが焼けるなどの不審な火災が相次いでいることを受けて、JR東日本は首都圏の線路の沿線で巡回を強化するとともに、ケーブルを防火シートで包むなどの対策を進めています。
JR東日本が対策を始めたのは山手線や中央線、それに、京浜東北線など首都圏の各路線です。
JRでは担当の社員などを増員して線路の沿線を徒歩で巡回して、ケーブルなどの設備に異常がないかや不審な点がないかなどを点検しているということです。
また、沿線のケーブルを防火シートで包む対策を進めていて、これまでに山手線の75か所で対策を終えたということです。
今後、東京駅を中心に半径30キロ圏内にある中央線や京浜東北線などの合わせて638か所でケーブルに同様の対策を実施するということです。JRでもそれぞれの火災の詳しい原因を調べています。

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