千葉雄高
2015年9月6日15時08分
終戦直後、連合国軍総司令部(GHQ)に接収された土地をめぐる裁判の判決が東京高裁で言い渡される。土地は日本に返還され、羽田空港の一部となったが、戦後70年のいま、接収前の住民と国のどちらに所有権があるのかが争われている。強制退去を迫られた元住民は「早く納得のいく解決を」と願う。
問題の土地は東京都大田区内の約5350平方メートル。羽田空港がある島の西側の一画で、いまは空き地になっている。1980年代以降、空港が拡張されるのに伴って沖合へ移転したためだ。
一帯は元々、漁師町だった。近くを流れる川は「海老取(えびとり)川」。江戸時代に田の開発が進み、稲荷神社が建立されると、明治時代には門前町として栄え、海水浴場もできた。1931年、北側沿岸部に「羽田飛行場」が開港し、戦時下は軍用空港として使われた。
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