杉崎慎弥
2015年9月5日19時49分
二つ買うとトイレが一つ寄付されます――。こんなうたい文句で、女子中高生たちが災害用携帯トイレの普及に取り組んでいる。その名も「魔法の携帯トイレ」。目黒星美学園(東京都世田谷区)の生徒たち約20人が、避難所でトイレの悩みを抱えがちな女性の目線で作り上げた。
生理用品などに使われる吸水シートと黒のポリ袋、使用後の臭いを防ぐ袋の3点セット。シートをポリ袋に入れるだけで使える。価格を市販品の3分の1程度にするために、材料を大量購入し、1セットの価格は35~40円を想定。学校の学園祭などで販売し、売り上げを元に再びセットをつくり、被災地や高齢者施設に寄付する計画だ。寄付は5千セットが目標で、送付先は検討中だという。
3月に仙台市であった国連防災世界会議などで啓発用に無料で配ったところ、「買いたい」との声が多かったのがきっかけ。「販売すれば被災地に貢献ができる」という生徒の意見で、秋から販売に乗り出す。
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