ニューヨーク=畑中徹
2015年9月5日18時45分
トヨタ自動車は4日、米国のマサチューセッツ工科大(MIT)、スタンフォード大の両大学と人工知能の研究で連携すると発表した。今後5年間で約5千万ドル(約60億円)を投資して、自動運転などに応用できる次世代技術の開発をめざすという。
それぞれの大学に新たな研究センターを設置。人工知能による「物体の認識」「高度な状況判断」などの研究を深める。研究成果は車の安全走行につながる運転支援技術などに応用し、交通事故を減らすことにも役立つとしている。
トヨタは近年、家庭用の生活支援ロボットなどの開発も進めており、ロボット分野にも活用する。米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が主催する災害対応ロボットの国際大会運営で中心的役割を担ってきた著名研究者のギル・プラット氏も参加する。
米国のIT企業が集まるシリコンバレーで会見したトヨタの伊勢清貴専務役員は「人工知能は世界中の技術革新を支える原動力で、将来の自動車に変革をもたらす可能性を秘めている。人工知能の研究で最先端を走る両大学との連携は、トヨタの研究開発を前進させる機会になる」と語った。(ニューヨーク=畑中徹)
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