NHK歌謡コンサート「歌・人・心 船村徹名曲選」 2015.09.02


(高山)作曲家船村徹さん。
さまざまな歌手との出会いを通じ昭和から平成にかけて数多くの名曲を世に送り出してきました。
「NHK歌謡コンサート」は船村徹さんをお迎えいたしまして時代を超えて愛され続ける名曲の数々をたっぷりとお楽しみ頂きます。
船村さんそして本日ご出演の皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
(拍手)さあまずは昭和を代表する3人の歌手が歌った船村作品の名曲懐かしい映像でお楽しみ下さい。

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(拍手)続いては北島三郎さんです。
恩師船村さんと出会って54年。
力の限り船村作品を歌い続けます。
それははるかなる歌の旅。
「風雪ながれ旅」。

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(拍手)「風雪ながれ旅」北島三郎さんでした。
北島さんどうぞこちらへ。
(北島)はい。
(観客)おやじ!さあ作曲家船村徹さんの特集です。
改めまして船村さんどうぞよろしくお願いいたします。
お願いします。
ありがとうございます。
(拍手)船村徹さんは昭和30年に「別れの一本杉」を発表されたのをはじめこれまでに生み出した曲の数はおよそ5,000。
多くの歌手の皆さんも育ててこられました。
さあ北島三郎さん恩師の前での熱唱でした。
いかがでしたか?もうね普通の前あんまりあがる事ないんですよ。
ですけれどもやっぱりねお師匠さんの前はねレッスンをした時からずっと一緒ですからそれは緊張しなかったらバカだね!
(笑い声)そりゃやっぱりねもうそばでねいる…あぁ見ててくれるほっとするのとなんかすごくうれしさとしっかり歌わなきゃいけねえなとそういう気持ちになりますわな。
優しいまなざしで見つめていらっしゃいました。
船村さんといえばこの春記念館がふるさとの栃木にオープンし話題となっております。
立派です!
(拍手)こちらが出来たばかり…平日にもかかわらずこのにぎわいです。
(北島)ええすごい人でね。
もうすばらしいですよ。
記念館の中にはこのように直筆の楽譜ですとかふだんなかなか見る事ができない貴重な写真も展示されています。
中でも圧巻なのがこちらです。
皆さん足を止めてご覧になってます。
北島さんです。
(北島)俺も入ってた。
もちろんです!そして眼鏡を持ってこちらの部屋に入りますとこの中は3Dといいまして立体的な映像で大迫力のシアターです。
(北島)これは興奮しますね。
思わずこうよけちゃいます。
波しぶきとかねバーッと飛んでくるような感覚。
臨場感あふれる記念館ですがこれまでにおよそ3万人の皆さんが既に訪れてらっしゃるそうです。
さあそれでは船村さんの作品の数々続いては鳥羽一郎さんのこの曲からまいりましょう!
(拍手)鳥羽一郎さんが演歌界の大海原に飛び出したのがこの曲「兄弟船」。
デビューが決まった日鳥羽さんはうれしさのあまり譜面を抱いて眠ったそうです。

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(拍手)女心をつづった繊細なメロディーもまた船村作品の魅力です。
大月みやこさん「女の港」。

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(拍手)柿の木があって坂道がある。
日本人の心の情景を温かいメロディーで描いた「柿の木坂の家」。
船村徹門下生走裕介さんが歌います。

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(拍手)日本情緒あふれる船村メロディー。
細川たかしさんの歌声で大ヒットしました。
「矢切の渡し」。

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(拍手)「矢切の渡し」細川たかしさんでした。
作曲家の船村徹さんをお迎えしてお送りしております。
鳥羽一郎さんには内弟子時代の貴重な写真を今日お持ち頂いたんですよね。
ええ。
3年ほどお世話になりました。
先生のところに。
じゃあその時の写真を…こちらです。
(鳥羽)35年前の写真ですね。
鳥羽さんも若いですね。
(鳥羽)まだ20代です。
(北島)ヘアスタイルが面白いね鳥羽君。
(鳥羽)先生もまだ40代です。
随分レッスンは厳しかったんじゃないですか?
(鳥羽)いやレッスンはして頂きませんでした。
(笑い声)どういう事ですか?レッスンより一人の人間であれというそういう修業でしたね。
歌よりまず大事な事があったという事なんですかね?そうですかね。
(笑い声)真っ先に歌の前に人そして心を鍛える必要があるという哲学だと思いますけども。
大月みやこさんは船村さんのメロディーどんなところに魅力を感じてらっしゃいますか?風景情景がすぐに浮かんできてそして人を思う温かい心がなんかメロディーから胸が熱くなるようなそんな気がいたしますけど。
目に浮かぶ世界…。
船村さんやっぱりその辺りは意識されてお作りになってるんですか?え〜…そうですかね。
(笑い声)結構旅がお好きだと聞いてますがその辺りがヒントになるんですかね?旅はね方々行きますよ。
そこで感じたものが世界に?お酒がうまいですね。
(笑い声)いろんなアイデアもそこで浮かぶのかもしれません。
語るように歌うというのが…。
うちのお師匠さんは旅人ですよ。
そして旅を歩いていろんなものを見て聞いて旅の風を受けてそして雨にも打たれながらも。
そんなの全部一つのメロディーになったりしてるんじゃないかな。
これがね面白い話なんですが真夜中にね北海道の原野の中を走ったんです私車で。
向こうから一台車が来るんですよ。
夜中ですよ。
パッと擦れ違うと「あっあれ北島だな」。
すぐ分かったよ。
そしたらこっちもね「あれおやじの車だ」。
(笑い声)ほんとほんと。
原生林の…車なんかほとんど通らない。
じゃあ語るような歌の世界…。
一瞬にして通った姿が「あっお師匠さんが行ったよ」。
懐かしい映像でそういった…。
言ったら先生が「おめえも通ったよ」って。
なんかどっかで通じんのかしら。
そんな世界感じられる曲2曲ご用意しましたのでこちらをご覧下さい。

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(拍手)・島倉千代子さんが歌います「東京だョおっ母さん」。

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(拍手)まるで語りのような曲の世界をお送りいたしましたが船村さん改めてご覧になっていかがでしたか?やっぱりこうやって見るとお千代さんももうあちらへいっちゃいましてね寂しいですね。
そんな事を思いながらご覧になってたという事で。
さあ今度はですね昭和30年に発表されました春日八郎さんの「別れの一本杉」。
この曲の誕生にはある人物との出会いと別れがありました。
船村さんが「永遠のパートナー」と語る存在それが…2人の出会いは音楽学校の学生時代。
高野さんのこのひと言で船村さんは作曲家として生きる決意を固めました。
しかし無名の若い2人の作品はなかなか認められず苦しい日々が続きます。
そんな中初めて大手レコード会社の目にとまった作品が「泣けたっけ」。
後の「別れの一本杉」でした。
・「泣けた泣けた」昭和30年春日八郎さんによって歌われたこの曲は50万枚をこえる大ヒットを記録。
遠く離れたふるさとを思う歌詞と哀愁を帯びた切ないメロディーが高度経済成長期をひたむきに生きる多くの日本人の心を捉えました。
一躍その名をとどろかせた船村・高野コンビ。
しかし2人の栄光は長くは続きませんでした。
その時高野さんの体は重い結核に侵されていたのです。
昭和31年高野さんは26歳の若さでこの世を去りました。
高野さんがいらしたからこそ今の船村さんがあると。
ええもう当然ですね。
それだけ存在が大きいという事だと思いますが今でも高野さんの事思い出されたり…。
9月8日なんですよ命日が。
その日は高野が眠っている茨城県の笠間っていう所のお墓に行って「今年はこういう事したよ」とかねこうだったよっていう事をちょっとひと言でも報告にねずっともう60年近くなるんですが今でもそれが楽しみで。
じゃあ力をまた高野さんにそこで…。
そうなんですね。
今でもお二人の共同作業は続いているのかもしれません。
細川たかしさんに歌って頂きます。
船村さんの原点の一曲です。
作詞高野公男そして作曲船村徹「別れの一本杉」。
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(拍手)「別れの一本杉」細川たかしさんでした。
(拍手)さあ続いては歌謡界の女王美空ひばりさんの名曲をご紹介したいと思います。
船村さんは美空ひばりさんには50曲以上曲を提供されてますがひばりさんは船村さんにとってどんな存在ですか?そうですね…昭和31年からおつきあい始まりましてね。
やっぱり真剣勝負ばっかりでしたね。
パートナーというよりは戦う相手のような存在なんですかね?
(船村)そう。
もうほんと武蔵と小次郎みたいなもんで。
ライバルそんな関係?
(船村)そうですね。
ですからまあ作る方としてはねあんまり簡単に歌われちゃうのも逆に腹立つんですね。
そうなんですね。
(笑い声)さあさあ数ある名曲の中でも昭和62年晩年のひばりさんの名曲「みだれ髪」をお送りしたいと思いますがこの曲は病に伏した美空ひばりさんから船村さんに作ってほしいそして決して手加減をしないでほしいという要望があったそうですね。
(船村)そうですね。
まだ九州の方に入院中でしたからねなんぼあれしてもやっぱりあれだけの人でもね大変な病気したあとですからいくらか手加減した方がいいんじゃないかなと僕思ったんですけど。
その歌声はどうでした?
(船村)本人はね絶対それ嫌だからっていうんで手紙よこすんですよ。
ですから北島や鳥羽なんかに作るのとは別な感じでね。
(笑い声)ライバルですのでそれぐらいの本気度が…。
じゃあこん身の思いを込めて作られた昭和62年の「みだれ髪」。
美空ひばりさんの懐かしい映像でお送りします。

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(拍手)昭和62年「みだれ髪」美空ひばりさんでした。
さあ船村さん今日は皆さんに船村さんの音楽の世界を歌って頂きました。
改めていかがでしたか?ありがとうございました。
あんまりみんながうまいんで…。
(笑い声)ただただびっくりして聴かせて頂いたそういう気持ちですね。
時折ね目に涙を浮かべながら船村さん見守っていらっしゃいました。
師匠があって俺たちですから。
これからもほんとに感動するそんな歌をまた作り続けてもらいたいなと思います。
いないと俺たちに偉そうな事言う人あといねえんだから。
おねげえしますよ。
(拍手)ではその思いをのせて締めくくりは北島三郎さん大出世作の「なみだ船」をお願いしてよろしいですか?この歌があって今の私があるんです。
この歌を生んでくれたおとっつあんここにいるわけですから今日は1人じゃ申し訳ない。
もう全員でやりたい。
えっほんとですか!?よろしいですかね?はい。
じゃご出演の皆さん全員で歌って頂きましょう。
「なみだ船」です!どうぞ!
(拍手)どうも。
どうも先生ありがとうございました。

(拍手)北島三郎さんそしてご出演の皆さんで「なみだ船」を歌って頂きました。
ありがとうございました。
(拍手)船村徹さんの名曲の数々でお楽しみ頂きました。
改めて本日のスペシャルゲスト船村徹さん!ありがとうございました!
(拍手)これからも新たな作品是非期待したいと思います。
本当にありがとうございました。
ではここでお知らせです。
「第47回思い出のメロディー」今年は総合司会を北島三郎さんに務めて頂く事になりました。
そうなんです。
「思い出のメロディー」出演司会やります!よろしくお願いいたします。
(拍手)そして北島さんと共に司会を務めて下さるのはこの方です。
ただの一人も飢えさせず苦しませたりはせぬ!“大奥”編がスタートいたしました大河ドラマ「花燃ゆ」にもご出演中女優の松坂慶子さんです。
松坂慶子さんは7年前の「思い出のメロディー」でも司会を務めて頂いております。
北島さん。
船村徹さんの世界たっぷりとお届け頂きましたが。
やっぱりねもうなんか感謝ですな。
もうあの人がいないと私はいないと思うと胸が熱くなります。
ありがとうございました!改めて本日のご出演の皆さんありがとうございました!
(拍手)それでは皆さんごきげんよう!さようなら!2015/09/02(水) 16:05〜16:50
NHK総合1・神戸
NHK歌謡コンサート「歌・人・心 船村徹名曲選」[字][再]

テーマ「歌・人・心 船村徹名曲選」出演:大月みやこ 北島三郎 鳥羽一郎 走裕介 細川たかし VTR出演:美空ひばり 島倉千代子 ほか

詳細情報
番組内容
作曲家・船村徹のよりすぐりの名曲を本人をゲストに迎えておくる。北島三郎は「なみだ船」「風雪ながれ旅」の2曲。鳥羽一郎「兄弟船」、大月みやこ「女の港」、走裕介「柿の木坂の家」、細川たかし「矢切の渡し」「別れの一本杉」など船村メロディーをたっぷりと紹介する。また、村田英雄「王将」、島倉千代子「東京だョおっ母さん」、美空ひばり「みだれ髪」など、今は亡き伝説の歌手たちの熱唱を貴重なVTRで振り返る。
出演者
【出演】大月みやこ,北島三郎,鳥羽一郎,走裕介,船村徹,細川たかし,斉藤功,【司会】高山哲哉,【演奏】三原綱木とザ・ニューブリード,東京放送管弦楽団,【コーラス】ルージュ

ジャンル :
音楽 – 歌謡曲・演歌
音楽 – ライブ・コンサート
音楽 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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