楽しかった夏休み。
花火に。
そしてバーベキュー。
そのあとに残されたのは残念な忘れ物でした。
奈良県吉野町を流れる吉野川。
休み明けの地元の高校生たちが清掃活動を行いました。
1時間余りで50袋分のごみが集まったということです。
こんばんは。
9月2日水曜日ニュースほっと関西です。
では、きょう最初のニュースです。
国内最大の指定暴力団山口組で分裂する動きがあることを受けて警察庁は全国の警察の担当者を集めた会議を緊急に開きました。
抗争事件に発展することが懸念されるとして情報収集や暴力団事務所の警戒を強化するよう指示しました。
警察当局によりますと神戸市に総本部がある指定暴力団山口組では離脱しようとしたとみられる傘下13団体の組長が絶縁や破門の処分を受け新たな組織を結成しようという動きがあるということです。
警察庁は、きょう暴力団の取締りや対策にあたっている全国の警察の担当者を集めた会議を緊急に開き85人が出席しました。
警察庁は今のところ具体的な情報はないものの抗争事件に発展することが懸念されるとしました。
そのうえで一般の人が巻き込まれないように情報収集や暴力団事務所などの警戒を強化すること取締りを徹底して暴力団の弱体化や壊滅に向けた取り組みをより一層進めるよう指示しました。
神戸市では市民などが参加して暴力団追放大会が開かれました。
市民と行政などが一体となって暴力団排除の機運を高めていくことが必要だと呼びかけました。
暴力団追放大会には市民をはじめ警察関係者など、およそ300人が参加しました。
そして地元の連合婦人会会長が社会の敵である暴力団と対決する決意を新たにし安全・安心なまちづくりに全力を挙げますと宣言しました。
兵庫県内では警察が組事務所や繁華街などの警戒を強めていて大会では暴力団を恐れないなどとするスローガンを確認しました。
こうした中、神戸市内で組事務所などに近い小中学校では通学路の変更や見守り活動を強化しています。
このうち山口組を離脱した山健組の事務所に近い山の手小学校は登下校時に教職員2人を通学路に配置し子どもたちが組事務所の近くを通らないよう誘導しました。
神戸市教育委員会では市内すべての小中学校に先月末に通達を出し状況に応じて通学路の変更や教職員による見守りを強化するよう指示したということです。
教育委員会は警察からの依頼を受けて子どもたちの安全確保に学校ができることをするのが大切と考えこのような対応を取ったと説明しています。
神戸局のスタジオにはこの山口組を巡る問題を取材している太田記者がいます。
この分裂の動きがある山口組、今はどのような状況なんでしょうか。
警察は山口組の分裂の動きは決定的になったとみています。
神戸市にある山口組の総本部ではきのう定例会が開かれました。
しかし傘下にある団体のうち神戸市に事務所がある山健組や大阪市に事務所がある宅見組など13の団体の組長は姿を見せなかったということです。
定例会では13の団体の組長に対する処分のいきさつなどが説明されたとみられています。
警察は山口組から13の団体が離脱して山健組を中心に新たな組織の結成に向けて準備を進めているとみています。
背景には毎月納める上納金が高額なことや人事面での不満があったとみています。
しかし新たな組織に、どのくらいの組員が加わるかは流動的とみられていて警察が情報の収集を進めています。
山口組は過去にも分裂を巡って抗争に発展したケースもありましたが今回、神戸の市民はどのように感じているんでしょうか。
警察によりますと今回の分裂の動きを巡って、これまでのところ団体どうしの表立った抗争やトラブルなどは確認されていないということです。
しかし山口組では、およそ30年前、山口組から一和会が分裂して300件を超える抗争事件が発生し一般の人にも、けが人が出ました。
組事務所のそばや町で話を聞いてみますと当時のことを覚えているという住民も多く抗争などに巻き込まれないかと不安を感じながらも現時点では冷静に見守っているという印象を受けます。
今後の話になるんですけども警察は、どのように対応していく方針なんでしょうか。
警察は抗争が起きて市民が巻き込まれることがないよう離脱した組事務所の周辺や神戸の繁華街などに防弾チョッキを着用した警察官を配置するなど警備を強化しています。
一方で新たな組織ができた場合、取り締まるためには新たに指定暴力団に指定する必要がありますが組織の実態を把握する必要があるため、これには一定の時間がかかるとみられています。
警察は今後、引き続き情報収集に力を入れ新たな組織ができた場合、指定暴力団への指定を急ぐ方針です。
神戸放送局の太田記者と共にお伝えしました。
次です。
シリーズでお伝えしている災害に備える。
3回目のきょうは大雨の際あふれる汚水の問題です。
こちらの図で示しているように最近では生活排水などの汚れた水汚水は雨水とは別の管を通って処理する方式が普及しています。
この方式は汚水と雨水を別々に処理することから大雨が降っても汚水の処理に影響を与えない設計です。
しかし滋賀県では大雨で汚水があふれるという想定外の被害が相次いでいます。
記録的な大雨となったおととし9月の台風18号。
びわ湖に面した滋賀県南東部では広い範囲で住宅や道路が水につかりました。
原因は雨水が側溝や川からあふれたためでした。
しかし、想定外の原因があったことも分かりました。
草津市にある下水処理施設。
大雨でも一定量しか流れないはずの下水に処理能力の6倍近い150万トンの水が流れ込んでいたのです。
このため汚水があふれ衛生上の問題も指摘されました。
何が起きていたのか。
下水処理の仕組みです。
滋賀県内のほとんどの地域では汚水と雨水は別々に処理され大雨でも汚水はあふれないよう設計・整備されてきました。
しかし、何らかの原因で雨水が大量に流れ込み下水処理施設の処理能力を超える事態となっていたのです。
滋賀県が調べた結果同じような原因の浸水被害は大津市や草津市など県内で相次いでいました。
総延長3700キロに及ぶ下水管のどこから雨水が流れ込んだか分からないため不明水と名付けられ対策を行うことになりました。
ことし4月、滋賀県は市や町の下水道担当者を集めた不明水対策の検討会を開きました。
不明水の原因と考えられているのは老朽化などによる下水管のひび割れやマンホールの穴などがあります。
ただ詳しいことは下水管を掘り起こしたりカメラを内部に入れたりして調査しなければ分からないといいます。
そこで専門機関に依頼し過去3年間に降った雨の量と下水処理施設に流れ込んだ水の量の関係を分析。
その結果下水管に不明水が流れ込んだと推定される地域を赤色で示した地図がまとまりました。
赤色のある草津市や竜王町などは下水管が整備されてから25年以上になるなど古い傾向が見られるということです。
下水に雨水が流れ込むのを食い止める対策。
自治体の中にはすぐに行える独自の取り組みを始めているところもあります。
赤色で示された地域のある草津市では、まずマンホールへの対策を始めました。
従来のマンホールには中にたまった圧力を逃がす穴が開いていますがこの穴、雨水が流れ込む原因にもなっていました。
一方、こちらは穴がありません。
水が入り込む隙間はなくても圧力を逃がせる最新型です。
草津市では、これまで1100枚余りのマンホールを取り替えました。
平成30年度までに4700枚を交換する計画です。
県東部の竜王町でも不明水対策を始めています。
地図で赤く示された地域にあるマンホールです。
町では下水管を流れる下水の量を測る機械を設置しました。
測定は町内7か所で1か月間行われます。
晴れた日と雨の日の変化を見ることで不明水の発生場所を絞り込み突き止めようというのです。
発生場所を一つ一つ探して補修することで不明水の発生を抑える長期的な計画です。
高度経済成長期を中心に全国各地で整備されてきた下水道システム。
老朽化で見えてきた防災面でのほころびは今後も広がっていくと考えられています。
過去の経験や教訓から大雨に強い下水道を整備しようという取り組み。
下水管の老朽化が進む中不明水との戦いは始まったばかりです。
滋賀県のように雨水と汚水を別々に処理する方式は奈良県や和歌山県のほとんどの地域でも導入されています。
この下水道のシステム、整備が早かった所ではすでに40年以上が経過していて老朽化が進むこの下水道システムの立て直しが急がれます。
こんばんは。
スポーツです。
まずは関西で行われている野球の18歳以下のワールドカップです。
初優勝を目指す日本は1次リーグ5勝全勝グループAを首位で通過し上位6チームによるスーパーラウンド進出です。
1次リーグ、日本の最大の関門は3連覇を狙うアメリカとの第2戦でした。
関東第一のオコエ。
日本代表でも1番に座りこの試合でも持ち味を存分に発揮しました。
この当たり。
快足で内野安打とし追加点。
オコエは、さらに。
塁に出てからが見せ場と相手のミスから一気にホームへ。
際どいタイミングも鮮やかなスライディングでタッチをかいくぐりだめ押し点をもぎ取りました。
先発、仙台育英の佐藤。
この夏の準優勝投手が5安打完封。
強豪に快勝しチームに勢いをつけました。
1次リーグで打線の軸になったのは東海大菅生のピッチャー、勝俣。
バッティングを買われ野手で出場を続けました。
打率7割、ホームラン1本11打点の大暴れ。
夏の甲子園出場を逃した勝俣の存在がスーパーラウンドでも大きくなりそうです。
スーパーラウンドは、あす始まり日本は初戦でカナダと対戦します。
続いてプロ野球の速報です。
阪神の和田監督はきょうが53歳の誕生日です。
去年はDeNAに劇的なサヨナラ勝ちを収めましたがことしも白星で祝いたいですね。
ここまでスポーツをお伝えしました。
こんばんは。
気象情報です。
秋の七草の1つ、ススキ。
きょうは大阪で、きのうは和歌山で開花の発表がありました。
すでに京都や彦根では開花していて、いずれも平年より早くなっています。
早くすっきりとした秋空のもと、風に揺れるススキの姿、見たいですね。
ただ、きょう日中は日のさしたタイミングもありましたが夕方ごろになって、また雨の降りだした所が出てきました。
そして、この時間も弱い雨の降っている所があります。
そして、あす午前中は雨が降ったりやんだりとなりそうですが午後になりますと本降りの雨となります。
雷を伴ったり雨足の強まることがありそうです。
あすは1日、傘が手放せないでしょう。
2015/09/02(水) 18:10〜18:30
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西▽シリーズ防災・大雨対策の死角が浮上“不明水”にどう備えるか[字]
▽シリーズ「災害に備える」。大雨対策の新たな死角が浮かび上がっています。下水処理施設に流入経路の分からない水が大量に流れ込む「不明水」です。
詳細情報
番組内容
おととしの台風18号では、施設で処理しきれない汚水がびわ湖に流れ込みました。滋賀県は、この不明水をめぐり、全国で初めて対策協議会を設置。流入経路の把握と対策を進めています。
出演者
【出演】原大策,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:46278(0xB4C6)