NHKは9月3日、テレビ放送をインターネットで同時配信する実験を、10月19日から11月15日まで行うつもりであることを発表しました。1万人の視聴者がモニターとなり、PC以外にもスマートフォンやタブレットで視聴が可能となります。
ひとまず1万人がモニターに
放送内容は、関東圏で放映されているNHK総合テレビの7時〜23時までの番組が対象となり、iPhoneなどのスマートフォンやタブレットで視聴を希望するモニターを、これから1万人募集する予定と発表されています。
NHKの籾井会長は、Netflixについて「どのような影響があるか見極めたい」と話していることからも、インターネットでのコンテンツ視聴を望むユーザーに対し、積極的にアピールしていくことが狙いだと思われます。
テレビで起きたことがスマホでも
しかしその一方で、パソコンなどネット端末を持つ世帯に受信料納付義務を課す案や、テレビの有無にかかわらず全世帯から取る案が検討されているなど、NHKの視聴を拒否するユーザーからも、改めて半強制的に受信料を徴収したいとする意図も透けて見えます。
計画自体は2015年2月末より明らかにされていたもので、以前の報道でも、2018年より改正法案を施行しテレビとインターネットで同時放送を行う旨が伝えられていました。
今回のモニター調査は、こういった流れの先鞭をつけるものとなりそうですが、スマートフォンを所有しているだけでNHKから受信料を取られるようになっては、たまったものではありませんね。
Source:NHK,CNET
(kihachi)