本日は「第353回NHK上方落語の会米朝直弟子の会」の高座から桂米平さんと桂米左さんの高座をお楽しみ頂きます。
そして後ほどですけどもこれも直門の女流噺家桂すずめこと三林京子さんのお話も伺います。
まずは桂米左さんの「本能寺」続きまして桂米平さんの「天狗裁き」2席続けてお楽しみ下さい。
(拍手)
(拍手)ありがとうございます。
代わり合いましてのおつきあいでございましてね。
私のところはご案内の「本能寺」という事でございましてね。
まことに大層な題名な訳でございますが。
まあ芝居話でございまして。
芝居話というのはいろいろございましてね。
落語の中の登場人物が芝居が好きでその中で芝居のまねをして遊ぶというそういうもんもございますしまたこの今日のこの「本能寺」のようなお芝居を一幕まるまる見て頂こう落語で見て頂こうというねこういうような話もある訳でございます。
どうぞ最後までごゆっくりおつきあい頂けたらなあというような感じでございますが。
まあこれをお聴き頂きます前に一つ覚えといて頂きたい言葉がございまして。
我々の方の興行物で入場料をお支払いにならない…まあご招待のお客様ですとかそういうようなお客様「青田」という言葉を使いましてね。
「あのお客さん青田やねん」。
ご招待のお客さんとかそういう事。
いわゆるお金にならんという事でございまして。
「青田刈り」というねそういうのがございますわな。
実ってる田んぼそら刈り取ったらお金になる訳でございますが青い田んぼそのまま刈り取ってもお金にならんというところから来ておりましてこの「青田」という言葉が楽屋うちの言葉なんかになったりしております。
この言葉私がですね頭を下げて帰ろうかなというちょっと前ぐらいに使うと思いますんで覚えといて頂きたいとかように思う訳でございますがね。
しかしこの芝居話昔は江戸時代なんかは実名を使いますとお上から興行許可が下りなかった。
「やったらいかんぞ」というふうになりましたんでね登場人物は実名を使いません。
時代やらこの名前やらを変えたり致しております。
ですから元は誰やという事はもうまるっきり分からんようになっております。
ご案内のとおりこの「本能寺」というお話はまあ光秀の謀反を扱うたお話でございますがそこに登場致します織田信長討たれる側でございますね。
織田信長お芝居の方ではどういうふうになっとるかといいますと小田春永。
全然元が分かりません。
ええ。
筑前守いてはりますね。
太閤さんでございますけれども。
羽柴筑前守秀吉。
お芝居の方にどういうふうになるかといいますと真柴筑前守久吉。
全然分かりません。
え〜この今度「本能寺」のもう一人の主人公討つ側でございますけれども明智光秀。
これなんかはもう本当は誰かという事はまるっきり分からんようになってます。
明智光秀がお芝居に入りますとどうなりますか。
武智光秀でございます。
(笑い)全然分からんてなもんでございますがね。
そういうようなもんでございますけども。
まあもう有名な話でございますが落語の方は「三日太平記」という事でございまして一幕見て頂こうという事でございます。
幕が開きますと坊さんが2人掃除をしております塀外でね。
本能寺の塀外で。
これは何の関係もない…お芝居には何の関係もない訳でございます。
幕が開きましたら客席がざわついておりますのでねそれをまあ静めるために出てきたいわばみょうばんのような役とこういうふうに教わりましたです。
みょうばんのような役。
濁った水にみょうばんを入れると不純物を従えて落ちるんやそうでございます。
沈んでいくんやそうでございます。
落語を聴くには科学の知識もいる訳でございましてね。
みょうばんのような役。
この2人がスッと引っ込みますというとチョンという道具変わりの柝が鳴りまして土塀が左右に引かれますと本能寺奥書院の場。
小田春永が森蘭丸力丸兄弟の小姓を従えて出てまいります。
そこへ武智光秀の登場でございましてお定まりの眉間割りという事になる。
舞台がクル〜ッと回りますと一面黒の藪畳。
手負いになった森蘭丸が藪畳を斬り破ってまいりまして大勢を相手に大立ち回りをしようというまあ古い形の芝居話でございますがどうぞ最後までおつきあい下さいますように。
ぼちぼち開演時間でございます。
(柝の音)
(柝の音)
(拍手)これがやりたかった。
(笑い)「なんと妙伝」。
「何じゃ妙海」。
「春永様がご滞在になってからいや〜朝も晩もこき使われ肩も腰もメリメリいうではないかいな」。
「何分にもご気性の荒い御大将じゃによって気の遣いようも一とおりやないわい」。
「一日も早いご出立が望ましい」。
「これ!めったな事を言うもんじゃありゃせんぞ。
ひょっと聞こえたらどんなお咎めを受けるかもしれんぞや」。
「これはえらい事を。
うん。
いや掃除が済んだらわしらが部屋でひと休み」。
「それがこっちの楽しみじゃ」。
「そんなら妙伝わしについていやこうござんせなぃ」。
引っ込みますというとチョ〜ンという柝が鳴る。
土塀が左右に引かれますと本能寺奥書院の場。
高二重という事でございまして舞台の上にもう一つ舞台がしつらえてある。
そこへ小田春永の出でございます。
「お成り〜」。
出てまいりました小田春永。
頭は棒茶筅というやつでねピッとなってパラッとなってる。
たこ焼きの油引きみたいのつけたある。
髭をこう蓄えとりまして練絹の着物を着ましてその上から小忌衣というのをまとっております。
ここがビラビラビラビラビラビラとエリマキトカゲみたいにビャ〜。
でここのひもはこんなんなってこんなんなってこんなんなってこんなんなってこんなんなってる。
一度ほどくと二度と結べんというような複雑怪奇な結び方でございますが。
森蘭丸の方はといいますと非繻子の着付け。
同し衣装で力丸は緑色のを着ております。
上手に寄ったり下手に寄ったり諸士の侍が居流れておりましてこれよりこの侍たちの割り台詞渡り台詞というのが始まる。
まず一番初めに言うのはこの上手の一番真ん中これ1番ね。
次下手の真ん中これ2番。
34567最後は8番という事でね。
まず1番から。
「桶狭間の一戦より」。
次2番。
「今川義元を討ち滅ぼし」。
3番。
「天下あらかた我が君に」。
4番。
「草木もなびく御勢い」。
「君の万世」。
「万万世」。
「ただただおめでとう」。
最後8番が。
「存じ」。
「あそばされワシャワシャワシャワシャ」。
皆で言うさかい分からんようになる。
一番端の侍8番の侍なんか「存じ」よりか台詞がない。
それでも大歌舞伎でひと言でも台詞があったら名題の役者一人前でございますが。
「いかに面々」。
「ははあ〜」。
「北陸道へは柴田勝家を遣わしまた中国筋へは真柴筑前守久吉を遣わしあれどいまだ落ちざる毛利の三家。
加勢の人数評議致してよろしかろうぞ」。
「心得ましてござりまする」。
言うてるところへ取り次ぎの侍が出てくる。
これは「申し上げます」ちゅうんで。
「え〜申し上げます」。
「うん慌ただしい。
何事じゃ?」。
「え〜申し上げます」。
「また申し上げとんのかえ?慌ただしい。
何事じゃ?」。
「え〜あのなあ」。
「あ…『あのなあ』?お前そんな台詞がどこにある?」。
「忘れた」。
「不細工なやっちゃなお前。
役者が台詞忘れてどないする」。
「いやこれわたいの役と違いますねやええ。
これの役のやつがな急に腹痛起こしてウーウーてうなって倒れよりましたよ。
わたい楽屋で弁当食べてたんね。
ほな『お前代わりに出え』て慌ててこしらえて出てきましたんやええ。
弁当楽屋へ半分残したまま…。
こういう時のためにね書いたもんもろうてますねや。
ありましたありました。
え〜『武智日向守光秀様我が君様にお願いの儀これありとてお次に控えおられまするがいかが取り…』計らいましょうや?」。
「けったいな台詞やなあおい。
肩が凝んなほんまにもう。
何かねてより蟄居申しつけ及びたる武智光秀。
身へ直々の願いとな?子細ぞあらんこれへと申せ」。
「はっ」。
帰りかけようと致しますと花道の両側のお客さんが…。
「ご苦労はんご苦労はん。
はよ去んで弁当の続き食べや」。
「おおきにどうも〜」。
けったいな役者でございますが。
「光秀これへ呼びん出せ」。
一番花道に近い8番の侍がスッと立って行きゃ早いんですけれども8番の侍は「存じ」でもう仕事が済んでますんでね6番の侍がツッと立ってツカツカツカツカ。
花道の付け際へ座りました。
揚幕の向こう見込んで…。
「お次に控えし光秀殿君のお召し急いでこれへ」。
光秀はまだ揚幕の中でございます。
「光秀それへ通るでござる」。
「いきまっせ。
シュッ!」。
「待ってました日本一松島屋!待ってました日本一松島屋!」。
(笑い)「松島屋日本一!松島屋日本一!」。
「ちょ…ちょっとあんたなあ食べながらどなんなはんなあんた。
ここらまま粒だらけになってあんね。
気ぃ付けなはれや」。
「あえらいすんまへん。
えらいすんまへん」。
「ばつしま屋!」。
「何をすんねんあんた。
ウェッ」。
出てまいりました武智光秀。
烏帽子大紋長袴。
長袴の裾をさばきながら…。
花道の七三まで参りますと…。
「ははあ〜」。
「光秀か近うまいれ」。
「ははあ〜」。
「いつに変わらぬ我が君様のご尊顔を拝し光秀恐悦至極に存じ上げ奉りまする」。
「ふ〜んその方とても身が堅固なるがうれしいと申すか?」。
「うれしゅうのうて何と致さん。
かくご勘気を被りてより水を離れし鱗か乳房失う幼子同然。
ただただ君のご安泰こそ願わしゅう存じまする」。
「ふ〜ん犬猫にても飼い置く主人の恩を知りじゃれかかっては尾を振るがあったら武士に尾がのうて春永近頃残念なわい」。
「こは情けなき御申したとえこの身は犬猫に劣りたりとも忠義の一念誰にも劣らん。
ただただ中国追っ手の軍勢に御加え下さりょうならばありがたき幸せに存じ上げ奉りまする」。
「ふ〜ん。
戦場に赴くに犬猫引いて何にせん。
もはや用なき汝なれば早々に立ち去れい」。
「待ちゃれ我が君。
猛きばかりが武士ならず。
かの唐土劉備玄徳がいさおしちと君にも習わせたまわれかし」。
「黙〜れ光秀!今ここで汝に劉備玄徳がいさおし習おや。
言わしておけば従わなきその一言。
もはや問答無用。
蘭丸!」。
「はっ」。
「光秀を打て」。
「はっ」。
「打て打て…打て!」。
「はっ」。
春永の鉄扇を受け取ると三段を下へ下りる。
「光秀殿我が君の御意御意御意御意!」。
肩先を打ち据えてスッと引いた。
もう終わりかいな。
ひょいと顔を上げたところ鉄扇でもって烏帽子をポ〜ンとはねる。
要の所で…。
「御意でござ〜る〜っ!」。
「あ〜」。
プッと吹くのんが型でございましてね。
吹くとかっこがよろしい。
間違うて吸うたやつがいてる。
(笑い)
(吸う音)何やあほがトロロ食うてるみたいで具合が悪い。
まああほかてトロロは食べるんですけどね。
おいしい栄養がありますからね。
これまあお稽古へ寄して頂きましてですね師匠と差し向かえでねえやっておりましたですよ。
「ここなほれあほがトロロ食うとこあるやろ?あそこやねん。
お前できる?やってみぃ」。
「はいよろしくお願い致します」。
(吸う音)「こうですか?」。
「違うがなお前は。
ええ?もういっぺんわしがやるさかいよう見とけや」。
「はいお願い致します」。
(吸う音)「こうや」。
「あはいやります」。
(吸う音)「こうですか?」。
「違うがな。
わしの見てへんのか?」。
昼日中大の男が2人差し向かいになってこんな事やってました。
世間働いてるちゅうんですけれどもね。
「あ〜。
そりゃいかように申し上げても」。
「くどい事だ!」。
「是非に及ばん。
時は今天が下しる五月かな」。
「なんと!」。
差し添えから小柄を取り出しますと上手に「忠孝」と書いた額が掛かったある。
それへ。
「えいっ!」。
「はて心得ぬ。
遠音に聞こえる早鉦太鼓。
敵か味方か?いずれにせよ蘭丸物見を致せや」。
「はっ。
方々お続き召され〜!」。
皆花道からダ〜ッと引っ込んでしまいよった。
「ああいや物見に及ばん。
寄せての軍勢謀反でござる」。
「何!謀反?してその頭領は誰何人なるぞ?」。
「誰でもない。
かく申す武智十兵衛光秀なるわ」。
「なんと!」。
「ああお騒ぎあるな!」。
三段を駆け上がりますというと春永を下へ。
「えいっ!」。
スッと引き抜く。
衣装がぶっ返りになる。
髪の毛はさんばら。
「御大将〜」。
「日頃の我が諫め用いたまわず神社仏閣を破却なし悪逆日々に増長なす小田春永。
もはや天命かなわんところ潔く御腹召され。
光秀これにて検分なつかまつらん」。
「あ〜飼い置く犬に手をかまれしか。
者ども光秀を討って取れ」。
「ははあ〜。
や〜っ!や〜っ!」。
(柝の音)回り舞台がクルッと回ったところでございますね。
(拍手と笑い)これもやりたかった。
黒の藪畳にグルッと変わりましてそれを斬り破って手負いになった森蘭丸が出てまいります。
「わ…我が君様への〜…」。
後ろの方から雑兵が槍を持って突こうとするんですがあれ暗がりですから危ない。
声かけるようにしてるんでね。
ましてや森蘭丸するような役者お坊ちゃんでございます。
ええ。
こっちは大部屋。
例えで申しますと蘭丸してるのが米團治さんで槍持ってるのが私でございます。
「いきまっせ。
よろしいな。
やっ」。
こっちの方からも出てくるんですがこれはギッとにらむとすごすごと引っ込んでしまう。
引っ込むぐらいやったら初めから出てこなんだらええんですがあれも型でございます。
田舎から出てきたおばあさん。
大阪の孫の顔を見ようという訳で。
その前に芝居でも見ようかち。
田んぼでぎょうさんイナゴを取ってきてねじ〜っとこう見てる。
ところがこの芝居の方に夢中になっておりましたんで一番前で見とおりました。
口の方がお留守。
イナゴがピョイピョイピョイピョイ飛び出してきおった。
舞台の上はイナゴだらけ。
芝居の方はそんな事分から致しません。
大立ち回りの真っ最中。
「やあやあやあやあやあやあ」。
「何やこれ!?え?」。
「何やこれ!?」。
「おっどないなっとる!ちょ…ちょっと待って!舞台中イナゴだらけになって。
どないなってあんねや?」。
「大方前のお客が青田らしいわい」。
(拍手)
(拍手)
(拍手)しばらくの間おつきあい願いますが。
もうむしむしと嫌な時分に暑苦しいのが出てまいりましたが。
申し訳ないと思うとります。
私の場合ね体形もそうなんでございますが頭の方がちょっと乱反射致しますんで本当に暑苦しいと思うんでございますね。
ええ。
ただあの〜言うときますが私今はこうなんでございますがね子どもの頃生まれた時は私未熟児やったんでございます。
(笑い)うちの母親の話によりますと「お前は生まれた時に1,850しかなかった」。
ねえ。
もちろん単位はグラムでございますよ。
昔から「寝る子は育つ」てな事を申しますんでねええ。
「まあこの子どうかいな?」と思うてたら私は割合やっぱりよう寝てたらしいんですね。
それでまあ今こういう体形にねなんとか落ち着いた訳なんでございますけれどもねええ。
ちょっと大きく育ち過ぎたかなと思てるんでございますけれども。
えらいもんです。
まあ考えようによりますと人間はね人生の1/3は寝てる訳でございますから睡眠というのはほんまに大切なもんなんでございますわね。
人間にとって暖かい布団にくるまって夢を見るというのは最高のぜいたくとされておりますが。
夢というのは人間の深層心理の現れやそうでございまして日頃からああしたいこうしたいという欲望であるとか願望そういったものが夢になって現れる場合が多いんやそうですね。
ですから日頃からですね大金持ちになりたいとか楽して金もうけがでけんやろかてな事思てますとお金を拾う夢を見るんですね。
夜道をこう歩いとりますと前に何かキラッと光るもんがある。
「何かいな?」と思て見てみますとこれが昔の小判。
えらい値打ちもんでございます。
「おっ!小判が落ちてるがな。
ありがたい。
これでしばらく遊んで暮らせるわい」と拾おうと致しましたがこれが実は寒い寒い冬の話でね小判が地面にガチッと凍りついてこれが取れませんねん。
「えらい事になったなこれ。
なんとかしてこれ取りたいねんけどもな」。
周りを見回しましても氷をたたき割るような石もなけりゃ棒も落ちてない。
「う〜んどないしよ?」。
人間苦し紛れにはえらい知恵の出るもんでねうん。
温度で氷を解かそうという…。
(笑い)お分かりでございますかね?ええ。
あの〜上からおしっこをジャ〜ッとかけましてそのぬくもりで氷をきれいに解かしましてやれうれしやと小判を拾い上げたところでふっと目が覚めましてね小判が夢でおしっこだけほんまもんやったという。
(笑い)情けない夢の話がございますが。
まあ昔から夢見心地てな言葉があるぐらいでございますんでね。
夜ぐっすり寝るだけやなしに昼間ちょっとうたた寝をする。
昼寝をするだけでもこら随分気持ちのええもんでございますが。
「ちょっとあんたそんなとこでうたた寝してたら風邪ひきまっせ。
ほんまにまあええ?気持ちよう寝てるけどもまあうちの人のこの締まりのない顔。
目も鼻も口も置くとこ間違うてんがなほんまにもう。
何を思てこんな人と一緒になったんやろな。
お〜お鼻から大きな提灯出して。
また提灯また提灯。
ふんお祭りの夢でも見てんのかいなこれ。
提灯ば〜っかり出してるがな。
また提灯…あっ引っ込めてしもうたわ。
フフッ。
お祭りの途中で雨が降ってきたんやな。
また大きな提灯…。
あ〜提灯が破れて中からロウが流れてきてるがな。
ほんまに汚いなあ。
何やこれ?ブツブツブツブツうなされて夢でも見てんねやろか?お〜お今度はまたニコッと笑たりして。
ええ?どんな夢見てんねやろな?あ〜また何や真面目な顔になってきたがな。
ちょっとあんた起きなはれ!」。
「あっあっあ〜あ〜。
寝てたな」。
「『寝てたな』やないがな。
あんた今どんな夢見てたん?」。
「え?」。
「どんな夢を見てたんや?」。
「いや〜夢なんか見てない」。
「見てたて。
何やブツブツブツブツうなされてたかと思たらニコッと笑たりして。
かなり面白そうな夢やったやないの」。
「いや〜なんぼ考えても夢なんか見てない」。
「見てたて!」。
「見てへんちゅうねん」。
「ああそう。
はは〜ん。
あんた私に言えんような夢見てたんやな?」。
「おかしな事言うのお前。
見てへんさかい『見てへん』ちゅうてんねやがな」。
「あんたがどんな夢見ようと私がなんぼやきもちやきでも夢の事で怒ったりするかいな。
『あほな夢見なはんな』ちゅうていっぺんわ〜っと笑たらそれで済むこってっしゃないかいな。
あんたがいらん隠し立てするさかい…」。
「何が隠し立てやお前。
見てへんさかい『見てへん』ちゅうの何が気に入らんねん!」。
「ああそう。
言いとなかったら言わんかてええがな。
あんた前からそうや。
な。
水くさいとこがあんねやわ。
ちょっと夢の話ぐらいしてくれたらどないや?私があんた毎日毎日貧乏所帯やりくりして」。
「何を言いだすねやお前。
あんまり訳の分からん事言うてたらお前ボンといくぞ」。
「ふんちょっと自分に都合が悪なったら『ボンといく』やなんて。
はっどつくなと蹴るなと好きにしたらええがな」。
「『蹴るなと』?ようぬかした。
ああ今日という今日はな土性骨に入るようにしたるさかいそこ動くな」。
「ああどんなんとせえ!いっそ殺せ!」。
「ああ殺したるわ!」。
「待て待て待て!ようもめる夫婦やなお前とこは。
ええ?そっちはお前なあ楽しみか道楽でやってんのか知らんけどお前近所の者の身にもなれお前。
『夫婦喧嘩は犬も食わぬ』ぐらいの事は知ってるわいな。
そやけどお前『さあ殺せ』てな言葉聞こえたらお前ほっとく訳にいかんやないかい。
おさきさんまたワーワー泣いて。
涙でおしろいまんだらになったあるがなほんまにもう。
何がそない悲しいねん?」。
「まあにいさんよう来とおくなはった。
今日という今日は…」。
「『今日という今日は』どないしたちゅうねん?」。
「うちの人な最前までここで昼寝してましたんやはあ。
こんなとこでうたた寝さして風邪ひかしたらいかんさかい起こそうと思て見たらな何やブツブツブツブツうなされてたかと思たらニコッと笑たりして面白そうな夢見てまんの。
でわてが起こしてな『どんな夢見てたんや?』ちゅうたら『夢なんか見た覚えはない』こない言いまっしゃろ。
『私がなんぼやきもちやきでも夢の事で怒ったりせえへん。
いっぺん笑たらしまいや』ちゅうてんのにな『夢なんか見た覚えはない』。
あ〜!」。
「それで『さあ殺せ』までいくのか?お前とこは。
長生きせえほんまにもう。
ええ?あのなうちのおよしが今ちょうどかき餅焼いてたさかいな向こう行てかき餅食べて茶飲んで世間話してちょっと機嫌直しといで。
行てこい行てこい。
ほんまにもう。
しょうもない事でもめてんねやないで」。
「徳さんいつもすまん」。
「『いつもすまん』やあるかい。
大体お前とこはな子どもがないさかいそんなしょうもない事言うてもめてられんねや。
ええ?ここの嬶もここの嬶やで。
『夢の話をしてくれへんさかい』ちゅうてワーワー泣いて『さあ殺せ』やなんてあほらし。
アハハハハ。
でほんまはどんな夢見たんや?」。
「徳さんあんたまでそんな事言うてもうたら困るで。
わしゃななんぼ考えても夢なんか見た覚えはないねん」。
「構へん構へん。
たまにはな女房に言いにくい夢見る事もある。
わしゃ誰にも言えへんさかいなちょっとその夢の話…」。
「分からんやっちゃなお前。
わしゃ夢なんか見てへんねん」。
「ゴホン。
わしゃな『これだけは人に言わんといてくれ』と言われたらどんな事があっても口から先へ出さんだけの腹は持ってるつもりやうん。
ちょっとその夢の話…」。
「あのなあわしゃほんまに夢なんか見てへんねん」。
「お前とわしとは何や?」。
「大きな声出しないなお前。
小さい時分からの友達」。
「そうや大概古いつきあいやぞ。
『遠い親類より近い他人』ちゅう言葉があるわいなあ。
平生からみそやしょうゆの貸し借りまでして所帯の裏の裏まで知り尽くした間兄弟分とか何とか言うてるお前親類づきあい以上のわしにも夢の話がでけんちゅうのんかい」。
「あのなあお前兄弟やろが親類やろが見てない夢はしゃべりようがないやろ?」。
「ああそうか!ええ?もうしゃべっていらんわい。
ふん3年前の事忘れやがって」。
「何やその『3年前の事』ちゅうのは?」。
「3年前の年の暮れ目の前にお前大みそかが来る正月が来るちゅうた時にお前患うたやろ?病気になったやないかいなあ。
あの時にな友達頼んで頼母子して僅かながらでも有馬に湯治にやったったんはあれ一体誰の世話やったんや」。
「えっ!そんな事言われんねやったらこっちはお前5年前の事から言わんならん」。
「何が『5年前』やな。
もうお前みたいなやつは友達てな事思わんさかいな道で会うても挨拶もせんさかいそのつもりでいてくれ」。
「ああ結構や。
お前みたいな事の分からんやつとな間兄弟分とか何とか言うてたかと思たらわしゃ世間へ対して面目ないさかいなもううちには来てくれな」。
「『来てくれな』?おいわしゃ仲裁に来たったんやぞおい。
その恩も忘れやがってその言いぐさは何や?」。
「やんのかい!」。
「来んのかい!」。
「このガキ!」。
「待て待て待て!まあようもめる長屋じゃなうちの長屋は。
わしが一とおり回ったら必ずどこぞで喧嘩沙汰じゃ。
お前ら間兄弟分とか何とか言うてお前仲のええ友達同士やないかい。
どないしたちゅうねん?」。
「家主さんええとこへ来とくんなはった。
まあまあ話聞いとくんなはれ。
違いまんがな。
大体はねここがあんた夫婦喧嘩してましてんええ。
で私はね仲裁に来ましたんやで。
『仲裁は時の氏神』ちゅうて。
わたい氏神さんだねえ。
でここの嬶に訳聞いたらこいつが最前までここで昼寝して泣いたり笑たり面白そうな夢見てまんねやて。
でここの嬶が起こして『どんな夢見てたんや?』。
『夢なんか見た覚えはない』。
『夢の話ぐらいしてくれたかてええやないか』ちゅうてもめてまんねんねえ。
せやさかいわたいが間へ入ってでんな『あほな事で喧嘩すな』ちゅうんだあんたねえ。
そいでここの嬶うちのおよしんとこへやってでっせ2人きりになって『わしゃ誰にも言えへんさかいちょっと夢の話をしてくれ』ちゅうてんのにこいつが『夢なんか見た覚えはない』という白々しい事言いやがるさかい」。
「あほ。
ええ?人の夢の詮索する暇があったらな去んで家業に精出せ。
お前とこは家賃が3つもたまってあるわい」。
「それとこれとは話が別」。
「別やないわい。
もう帰れ帰れ。
ほんまにもう。
あほな事でもめてんねやないで」。
「家主さんえらいすんまへん。
いや〜あいつもなあんな事の分からんやつやないんでやすけどもな今日は何や妙に意地になりやがってえらいすまんこってす」。
「ほんまにしょうのないやつらじゃええ?夢の話をしたのせんのちゅうてもう…ハハハハハ。
しかしかなり面白そうな夢らしいな」。
「家主さんあんたまでそんな事言うてもうたら困りまっせ。
わたいねほんまに夢なんか見た覚えはないんでやす」。
「あいつあんな事言うてるがなあんなしゃべりはないぞ。
あんなやつにちょろっとしゃべったら明くる日この長屋で知らん者がないようになったあるわい。
ハハハハ。
その段わしは口が堅いうん。
ちょっとその夢の話…」。
「いえほんまにねなんぼ考えても夢なんか見た覚えはないんでやす」。
「家主と店子は親子も同様の間柄。
ましてわしゃ町役じゃ。
町役人を務めておればいざ何ぞ事があった時に親代わりになって面倒も見んならん。
その親代わりである町役を務めてる家主のわしにも夢の話がでけんちゅうのんかい」。
「怒ってもうたら困りまんねん。
ね見てない夢はしゃべりようがおまへんやろ?」。
「ああそうか!今日限りこの家空けてもらおう」。
(笑い)「そんなあほな」。
「何を言うんじゃいええ?ここへ入る時にな『いかなる場合でもご入用の節には家を空けます』ちゅう一札がこっち取ってあんのんじゃい。
町役まで務めてる家主の言う事聞けんようなやつ置いといたらなほかの店子に示しがつかんさかいな今日限り家空けてもらおう」。
「ああさよか。
こらおもろい話でんなあんた。
ええ?わたしゃね夢なんか見てしまへんで。
見てしまへんけど仮に見てたとしなはれねえ。
それをあんたにしゃべらなんださかい店立て食わされる家追い出される?んなあほな話ないわええ。
わたしゃね出るとこへ出たかてここは動きまへんで」。
「『出るとこへ出ても』?町役向こうへ回して口立てする気か?よし何があっても放り出してみせるわい」。
「どんな事があっても動きまへん」。
…と頑張ってみましてもまあ江戸時代のお話でございますんでね町役であるとか家主そういった人の権力権限というのは大したもんでどうでも家を空けえという事になる。
さすがにこの男困りまして大阪の西の御番所お奉行所へお恐れながらと訴えて出た。
さあお奉行さんがびっくりした。
こんなけったいな裁判やった事がない。
双方に差紙というものが立ちましてお呼び出しという事になりますな。
正面にお奉行さんがお座りになりまして両側にこの書記の役人であるとか目安方与力同心連中が並んどります。
原告被告は白州の砂利の上。
ごまめ筵という目の粗い筵の上へ座らされてその後ろに別の町役連中がずらっと並んどります。
「家主幸兵衛面を上げい。
差し出されたる願面によればその方店子喜八なる者の見たる夢の話を聞きたがり物語らぬゆえ店立てを申し渡したとあるがまことか?何!まことか!?あのここな不所存者めが!よいか町役家主なんぞと申す者は下々町人どもの鑑ともならんければ相ならん。
それをたかの知れたる夢の話を聞きたがり『家を空けい』などとは言語道断じゃ。
ほかの町役連中もよく承れ。
かかるばかばかしき事にて上多用のみぎり手数をかくる段きっと叱りおくぞ!」。
「へえ〜」。
「あ〜喜八とやらこれはその方の勝ちじゃ。
家を空けるには及ばん。
今後家主よりとやかくと申しきたった場合はすぐさま奉行所へ届け出るよう。
よいな?一同の者裁きはこれまで。
立ちませい!ふんばかばかしい。
ふん!あ喜八とやらちょっと来い。
ああほかの者は帰ってよい。
喜八一人にてよい。
ああこれへ参れこれへ参れ。
いや何喜八。
家主が家を空けいとまで迫ったる時はさぞ驚いた事であったろうな?」。
「はい。
もう町役まで務めてはる家主さん向こうへ回して喧嘩して放り出されたとなったらほかの長屋も嫌がって入れてくれまへん。
本日はまことにありがとうございました」。
「うん上にも目がある。
かかるばかばかしき事のまかり通るご政道ではないぞ。
しかし喜八。
役人の権柄をもって差し迫ったるにもかかわらず『男子の一言金鉄の如く』断じてしゃべらなんだとはあっぱれ大丈夫の志奉行ことごとく感服を致す。
初め女房が聞きたがり隣家の男が聞きたがり家主までが聞きたがった夢の話奉行にならばしゃべれるであろう」。
(笑い)「お奉行さんもう堪忍しとくなはれもう。
いやわたいね夢見てたら初め嬶にしゃべってまんねん。
こんなお手数かける事も何にもなかった。
なんぼ考えても夢なんか見た覚えはございません」。
(笑い)「かく人払いまでしたる上からは夢の話たって聞こう」。
「んなどうぞご勘弁のほどを」。
「かしこくも将軍家のお眼鏡をもって奉行職を務むる余にも夢の話物語る事ならんと申すか。
かく言いだしたる上からは重き拷問に行うても夢の話聞き出してみせるがどうじゃ!」。
「んなむちゃな!」。
「えいこの者に縄を打てぇ!」。
かわいそうにこの男高手小手に戒められましてね奉行所の庭の松の木にブラ〜ンとぶら下げられてしもた。
「この者が夢の話物語ると申すまで縄目を解く事相ならんぞ」。
ス〜ッと奥へ入られてしまう。
さあそのうちに辺りがだんだんだんだんたそがれてまいりましてね縄目がジリジリジリジリ食い込んでくる。
上の血は下へ通わん下の血は上へ通わん。
頭がボ〜ッとかすんできてああここでこのまま死んでしもたら世の中にこれぐらいあほらしい死に方もまたとないやろ。
心細うなっとりますところへ一陣の風がス〜ッと吹いてきたかと思いますと喜八の体が宙天高くキリキリキリッと舞い上がった。
「あっ縄がほどけたけどここは一体どこや知らん?」。
スッと顔を上げますと目の前にすっくと立ちましたのが身の丈が抜群に優れ白い髪が両側に垂れまして赤ら顔に両眼がランランと輝き鼻があくまで高く手に羽団扇を持ちました大天狗の姿。
「あんた天狗さん!」。
「心付いたか」。
「ここは一体どこでございます?」。
「ここは鞍馬の奥僧正ガ谷である」。
「えっ!私鞍馬山まで飛ばされてまいりましたんで?」。
「久々に大阪の上空を飛行しおれば世にも不思議な話を聞いた。
天下の奉行ともあろう者がたかの知れたる素町人の見たる夢の話を聞きたがり拷問にかけて責め問うなんぞは奇怪千万。
あのような者に人は裁けん。
天狗が代わりに裁いてつかわした。
その方に罪はない。
不憫なゆえここまで運び助けとらしたのじゃ」。
「ありがとうございます。
もう命はないもんかと思とりました」。
「うんたわけた事よのう。
初め女房が聞きたがったは女人の事じゃが隣家の男が聞きたがり家主から奉行までが聞きたがる。
天狗はそのような夢の話は聞きたがらぬゆえ安心を致せ」。
「ありがとうございます。
見てない夢しゃべれしゃべれ言われても往生しとりました」。
「ふふんばかばかしい。
のう聞いたところで何になる。
たかが夢ではないか。
初め女房が聞きたがり隣家の男が聞きたがり家主から奉行までが聞きたがる。
天狗はそのような夢の話は聞きとうはないが素町人などと申す者はどのようなばかげた夢を見るものかその方がしゃべりたいと言うのならば聞いてやってもよいが」。
「しゃべりたい事ないんでやす。
しゃべる事おまへんので」。
「ここはほかに聞く者もなき鞍馬の奥僧正ガ谷。
わしは人間ではない。
聞いてやってもよいとこう申しておるうちにしゃべった方がよかろうぞ」。
「お…脅かしたらあきまへん。
ほんまにね夢なんか見た覚えはないんでやす」。
「天狗を侮ればどのような事になるか存じおるか?五体は八つ裂きにされ杉の梢に掛けられる。
聞いてやってもよいとこう申しておるうちに…」。
「どうぞご勘弁を!ほんまに夢なんか見てしまへん!」。
「まだそのような事を!」。
長々と爪の伸びました指が体へグ〜ッと突き刺さってきた。
「あ〜助けてくれ!あっあ〜っ!」。
「ちょっとあんた!えらいうなされて。
一体どんな夢見たん?」。
(拍手)今回のゲストは前回に引き続きまして桂すずめさんこと三林京子さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
米朝直門という事でして…。
ヘヘヘ。
米朝師匠とのおつきあいというか思い出なんかございますか?あの最初入門しました時に「おまはんの取り柄は全然ウケいでも平然とやってのけられるとこや」って言わはって。
そら褒めてまんのん?何や分かりませんけど。
それでまあ埋もれてるネタがいくつかあるのでねそれもやったらどうやと。
で埋もれてるのはなぜかっていったらウケないからなんですよね。
だからやりたがりはらへん訳ですよ。
でそんなんでまあ「高倉狐」なんていうのを米朝師匠がちょっと短くしてくれはってそれでそういうのをやらしてもらったりとか。
それであと踊りを踊れたら踊ってほしいと。
それは昔立ち上がってヒュッと踊る噺家さんが大勢いてはったんですけども今誰も踊れへんのでその形をね上方落語の形やさかいにそれは残してほしいとおっしゃって。
まあその落語界の事を常に考えておられんねやなという事を非常に感じましたね。
お弟子さんでもいろんな方がいらっしゃいますよね。
その人に対して的確にアドバイスというのかだめ出しというのかそういう事をなさってたように思いますね。
だから私みたいな半端な落語でも何かこう「あ〜なるほどな」みたいないうような事も言うてくれはるし女でしかでけへん事もあるやろみたいな事も…寛大ですよねそういう意味では。
大輪の花が出来ました。
米朝一門も大丈夫でございます。
枯れ木でございます。
何をおっしゃいますやら。
そういうところで「上方落語の会」本日はこれにてお開きでございます。
ではさよなら。
2015/09/04(金) 15:15〜16:00
NHK総合1・神戸
上方落語の会 ▽「本能寺」桂米左、「天狗裁き」桂米平[字]
▽「本能寺」桂米左、「天狗裁き」桂米平▽第353回NHK上方落語の会(27年6月4日)から▽ゲスト:三林京子▽ご案内:小佐田定雄(落語作家)
詳細情報
番組内容
第353回NHK上方落語の会(米朝直弟子の会)から、桂米左「本能寺」と桂米平「天狗裁き」をお届け▽本能寺:芝居小屋で演じられる「三日太平記」の一幕をそのまま落語として演じる芝居ばなし。▽天狗裁き:面白そうな夢を見ている様子の亭主を女房が起こして内容を教えてくれと言うと、亭主は「夢なぞ見ていない」と夫婦げんかに。仲裁に入った近所の男も夢の内容が気になり…。▽ゲスト:三林京子、ご案内:小佐田定雄
出演者
【出演】桂米左,桂米平,【ゲスト】三林京子,【案内】小佐田定雄
キーワード1
落語
キーワード2
漫才
ジャンル :
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – トークバラエティ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
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