Nスタ ニューズアイ 2015.09.03


北京の天安門広場前に鳴り響く70発の礼砲。
今日午前、抗日戦争勝利70周年を祝う記念式典が始まった。
国旗を掲揚するため、兵士が進み出るが、その歩数は121歩。
1894年に起きた日清戦争から今年までの121年間を表していて、式典は中国共産党による抗日戦争勝利が強調された。
習近平国家主席の12分にも及ぶ演説では、抗日や日本軍国主義という単語が12回出てきた。
その一方で、習国家主席は、人民解放軍の兵力30万人を削減すると発表するなど平和路線を強調した。
この習国家主席の演説にロシアのプーチン大統領や韓国のパク・クネ大統領ら各国首脳が耳を傾けた。
その中には、パン・ギムン国連事務総長の姿もあった。
江沢民元国家主席などかつての最高指導者たちも登場し、中国共産党の大団結を演出する中、習国家主席は演説を次のように締めくくった。
天安門広場前には、4万席以上もの座席が用意され、過去最大規模となった今回の式典。
今、習近平国家主席が天安門に姿を現しました。
自らの威信と軍事力を世界にアピールするパレードが間もなく始まります。
先頭では抗日戦争に参加した老兵たちが姿を見せ中国人民解放軍、総勢1万2000人の兵士が続く。
現場では、この兵士たちの行進をさらに勇ましく見せる工夫もされていた。
あちらご覧いただけますでしょうか、行進する兵士の足音をきれいに集めるための集音マイクが設置されています。
さらに今回のパレードには、500以上の装備と200機以上の航空機を初めとした最新型の主力兵器が登場。
あちらが空母「遼寧」に離着艦する海軍の艦載戦闘機です。
ほとんど人前には出ないものだそうです。
今回のパレードでは、空母艦載機の殲15やアメリカの空母を目がけて撃つことができるという対艦弾道弾ミサイル東風21Dなど最新型の主力兵器が相次いで初めて公開された。
専門家はこれらの主力兵器に名称が記されていることに注目している。
パレードのクライマックスには射程距離が1万5000kmとされる改良型の大陸間弾道ミサイル、東風5Bも初めて登場した。
今回の式典で戦勝国としての立場をアピールする一方で平和路線も強調した習近平政権。
しかし、南シナ海問題などで強硬な姿勢を見せ、拡張路線を続ける中で国際社会の不信感が払拭できたとは言えない。
日本を戦争で打ち負かしたことを祝うという中国の巨大軍事パレード。
習近平国家主席の狙いはどこにあるのでしょうか。
この後、北京支局と中継をつないで話を聞きます。
まずは、その前に日本政府の反応をお伝えします。
菅官房長官は習主席のスピーチについてこう話した。
一方、自民党の衛藤元衆議院副議長は国連のパン・ギムン事務総長が式典と軍事パレードに出席したことを強く批判した。
自民党の関係会議は近く、抗議文書をまとめる方向で検討を始めている。
北京支局の井上支局長に話を聞きます。
戦勝国としての歴史観を強調する中国に対して日本政府は懸念を表明しているわけですが、そもそも習近平国家主席がこの巨大軍事パレードを行った狙いは、どこにあるんでしょうか?中国の軍事パレードというのは、そもそも1人の国家主席につき1回10年ごとの建国記念日に行われてきました。
なので次は2019年の建国70年のはずだったんですが、習近平国家主席は今年、戦後70年にこだわりました。
抗日戦争はそもそも蒋介石の国民党が主導的な役割を果たしたもので中国・共産党は主に後方でゲリラ的な戦いをしていたにすぎません。
それでもこうした派手な演出で戦後70年を迎えた背景には今の中国こそが正当な戦勝国であるという主張を国際社会、そして何より足元の国民に印象づける狙いがあります。
というのも習近平政権がスタートして2年半、最近だけをとっても天津の大爆発や株価の暴落など、社会の不安定要素は尽きません。
そんな中、軍事パレードという目で見てわかりやすい権威を利用して人心を掌握したいという思惑が見えてきます。
このパレードを受けて中国国民の間に反日感情が再燃するようなことはなかったんでしょうか?確かに今の北京には、あちら私どもの支局の前にもあるんですが、街の至るところに抗日の文字があふれテレビでは抗日ドラマや戦争のドキュメンタリーが毎日のように流されています。
ただ実際には私自身ここで生活していて、市民から反日感情を感じるような場面は全くありません。
今回の軍事パレードについても少なくとも北京の人々は習近平政権が抗日という言葉を政治的に利用するのを比較的冷静に見ているんじゃないかと感じています。
今日の習近平国家主席の演説には、危機感がかなりにじんでいるような気がするんですね。
ここに原稿があるんですけれども、兵力30万人の削減は先ほど触れました。
中に黄色い部分、平和という言葉が18回も登場しているんですよね。
例えば、中国の人々は平和を求めるという言葉なんですけれども、覇権も拡張もしないということを強調しているんですね。
まさに懸念を払拭したいところもあるんでしょうけれども、ただ、これまでの中国という国の行動と、あるいは今日、抗日ということをテーマに見せた軍事力、これとはどうも一致しないように見えるんですよね。
こちらをみていただきたいんですけれども、パレードに出席した各国の首脳なんです。
こうやって見ているとロシアは来ているんですけれども、先進主要国の首脳はゼロなんですね。
皆、招かれたんですが、欠席したということです。
習近平主席は国際社会からひんしゅくを買っていて孤立していることを自覚せざるを得ない状況に追い込まれてしまっていると言えると思うんです。
今、中国経済は厳しくなっていまして立て直しには日本や米国との協調が不可欠になっています。
日本の外交官はこのように話しているんです。
習近平国家主席は今日、晴れ舞台に立っているように見えたんですが、実はジレンマにあると言えると思うんですね。
2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムが白紙撤回された問題で、大会組織委員会は一部に待望論が出ている招致エンブレムはIOCの規定で公式エンブレムとして使用できないとの考えを示しました。
今日午後、TBSラジオに出演した下村文部科学大臣は、エンブレムの撤回問題についてこのように述べた上で、組織委員会の説明責任を指摘した。
エンブレムをめぐっては桜をモチーフとした招致エンブレムが現在、暫定的なエンブレムとして使用されている。
このエンブレムを公式エンブレムとして採用すればいいとの声が上がり、今日午前、民主党の会合でも取り上げられた。
組織委員会はIOCの規定で招致エンブレムを公式エンブレムとして使用できないとし、新しいデザインを選び直す方針を示した。
組織委員会は、選考過程もできるだけ国民に見える形にしたいとしている。
安全保障関連法案をめぐる自衛隊の内部文書とされる資料が明らかになった問題が今日も尾を引いています。
そして法案への対応などをめぐる維新の党の亀裂も日に日に広がり続けています。
共産党が昨日暴露した自衛隊の内部文書とされる資料。
去年12月に自衛隊トップの河野統幕長がアメリカ軍幹部に安保関連法案は来年夏までには終了すると考えていると伝えたとされるもの。
国会審議の前に法案の成立時期を約束したとも受け取れる内容だが、当の本人は…菅官房長官も確認中とかわす。
こうした中、維新の党は安保関連法案の対案2本を国会に提出。
あわせて与党側との修正協議も進めているが、自民党内には分裂含みの維新には期待できないという声も根強く、修正せずに原案のまま採決する方針。
維新の党の松野代表は与党が採決を強行すれば民主党が提出を検討中の安倍内閣不信任案に同調する姿勢を表明。
併せて、党議拘束をかける考えを示した。
しかし、大阪系は猛反発する。
不信任案への対応をめぐり維新の党は、国会の閉会を待たずにおよそ100年ぶりに天守が動き出しました。
レールに載せられた重さ400tの天守。
電動のジャッキに押されて少しずつ移動を始めた。
弘前城の曳屋は、石垣の修理に伴い行われていて、前回はちょうど100年前に工事が完了している。
今日は世紀の大移動を一目見ようと大勢の観光客が詰めかけ、作業を見守った。
天守は10月下旬までおよそ70m移動し、その後、石垣の修理が行われる。
国民1人1人に番号を割り当てるマイナンバーを2018年から金融機関の預金口座にもつけられるようにする去年3月、埼玉県川口市で祖父母を殺害して現金を奪った、当時17歳の少年の控訴審判決が明日言い渡されます。
事件の背景に、母親が育児放棄し公園での生活を強いられるなど、少年の壮絶な生い立ちがあったことが浮かび上がってきました。
横浜市内の公園。
4年前、少年は母と幼い妹と一緒にここで暮らしていた。
今少年は、東京拘置所にいる。
接見室で祖父母を殺害した当時の心境を語り始めた。
両親は幼い頃に離婚し、10歳までは、埼玉県のアパートなどで暮らした。
しかし、母親は…水商売をしていた母親は少年にひどい言葉を浴びせた上、1カ月間、帰らないこともあったと言う。
それでも母親は少年にとってかけがえのない存在だった。
やがて母親はホストだという男性と再婚。
2人は定職に就かず、一家はアパートを出る。
金があるときはラブホテルに泊まり、なくなると公園で野宿。
そんな中、母は少年にとって妹となる赤ちゃんを産み、少年は学校にも通わず、必死に育てたと言う。
少年は祖父母や親戚に借金をして回った。
殺してでも借りてこい、母親から、そう命じられていたと言う。
14歳のとき、少年はついに助けを求める。
自ら役所に生活保護を求めた。
一家は簡易宿泊所に落ちつき、児童相談所が支援して少年はフリースクールにも通い始めた。
しかし、普通の暮らしはかなわなかった。
2カ月後、母親が鳥籠の生活は嫌だと宿泊所を引き払ってしまった。
役所や児童相談所は少年の居所をつかめなくなり、支援も届かなくなった。
そして、その日が来る。
2014年3月。
17歳になった少年は、母親に命じられ川口市の祖父母の家に。
借金を断られると、少年は包丁で祖父母を刺して殺害。
現金8万円を奪った。
一審さいたま地裁は、犯行を思いとどまることは十分にできたとして、去年、少年に懲役15年の判決を言い渡した。
しかし、少年と面会を重ねた専門家は、母親との特殊な関係性をもっと重視すべきだと言う。
母親の強い支配から抜け出せない特殊な心理状態だったと言う。
少年側は、少年院で教育すべきだとして控訴。
控訴審判決は明日、東京高裁で言い渡される。
2015/09/03(木) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
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