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【日産・GM・BMW】自動運転車(ロボットカー)開発を牽引する世界9社の最新動向がわかる記事・動画を列挙してみた
現在自動車界を賑わせている「自動運転」。数年前まで夢のまた夢と思われた技術はかなり進歩し、実用化もそう遠くはないでしょう。今回は日産・ゼネラルモーターズ・BMWなどの自動運転車開発の動向が見てわかる記事や動画をまとめてみました。知らないうちにこれほどの完成度になっていたのかと驚かされること間違い無しです。
目次
1)自動運転車(ロボットカー)って?
1-1. 自動運転車(ロボットカー)開発の現状
1-2. 車の運転はもうすぐ違法になる?
2)日本の自動運転車開発
2-1. 日産
2-2. ホンダ
2-3. トヨタ
3)アメリカの自動運転車開発
3-1. Google
3-2. ゼネラルモーターズ
3-3. フォード
4)欧州の自動運転車開発
4-1. フォルクスワーゲン
4-2. ダイムラー
4-3. BMW
1)自動運転車(ロボットカー)って?
1-1. 自動運転車(ロボットカー)開発の現状
自動運転車(ロボットカー)とは、人間の運転なしで自動で走行できる自動車のこと。レーダー、LIDAR、GPS、カメラで周囲の環境を認識して、行き先を指定するだけで自律的に走行することが可能となっています。
公道での走行についてはジュネーブ道路交通条約で「常時人間の運転が必要である」と定義され、法的に規制されているため、2015年現在ではどこの国でも発売はされていませんが、国連においても国際基準の改正を含む、自動運転車実現の国際基準作りが進められています。
米国の市場調査会社は、自動運転車開発で先行するGoogleが2020年ごろには限られた地域向けに完全自動運転車の販売を開始するだろうと予測しています。
1-2. 車の運転はもうすぐ違法になる?
出典:http://jp.techcrunch.com/2015/08/12/20150811driving-your-car-will-soon-be-illegal/
車の運転は2030年までに違法になる。われわれの経済は深刻な打撃を受けるだろう、なぜなら数百万のトラック運転手、タクシー、配達人らが職を失うから。この終わりなき革新の時代、1世紀にわたる人と自動車との関係は、永久に破壊されようとしている。その理由は、ミレニアル世代にもUberにも気候変動にも、大量輸送手段の改善にも関係ない。運転が違法になるであろう、そしてそうなるべき理由は、今われわれが交通事故死という世界最大の早期死亡原因のひとつを未然に防ぐテクノロジーを手にしているからだ。
出典:http://jp.techcrunch.com/2015/08/12/20150811driving-your-car-will-soon-be-illegal/
人が運転するよりも、自動運転の方が事故の可能性が減るかもしれません。飲酒運転が世界の交通事故関連の死亡原因の3割超を占めると言われています。人間よりロボットの方が素行が良いのでしょうか?
自動運転という「われわれが交通事故死という世界最大の早期死亡原因のひとつを未然に防ぐテクノロジーを手にしている」。なので2030年には人間の運転は禁止されるだろうと。未来はそうかも。/車の運転はもうすぐ違法になる http://t.co/L4P544g6Tk
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2015, 8月 12
我々は車の運転の楽しみを知る最後の世代となるだろう、って職場で話題になったな、そういえば。 / “車の運転はもうすぐ違法になる | TechCrunch Japan” http://t.co/2A2VPAgFhl
— arc@dmz (@arcatdmz) 2015, 8月 12
TechCrunch Japan「車の運転はもうすぐ違法になる」
2)日本の自動運転車開発
2-1. 日産
日産は2020年までにロボットカーの発売を目指すと発表しており、公道を走るのに必要な法規制を整備した国から順次売り出す予定となっています。
2016年、2018年、2020年と3段階での自動運転機能の商品化を目指しており、2016年末までにはトラフィックジャムパイロット(混雑した高速道路上で安全な自動運転を可能にする技術)、2018年には高速道路での完全な自動運転、2020年には一般道での自動運転実現を目指しているようです。
日産では高性能なセンサーとコンピューターを搭載した「リーフ」の実験車両を用いて実験を始めており、神奈川県横浜市の日産本社から県内の横須賀市にある開発センターまで、一般道と首都高速を利用した自動運転に成功している。
出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20150327/1063391/?ST=life
日経トレンディネット「もしかして実用化は目前!? 日産が自動運転への取り組みを公開」
2-2. ホンダ
ホンダは2020年までに高速道路でドライバーが運転操作をしなくても走行できる自動運転車を発売を目指しています。実験はサンフランシスコ近郊にある米国最大の自動車用テストサイト「ゴーメンタムステーション」で行われています。
高級車ブランド「アキュラ」の上級セダン「RLX」をベースにした試験車を使い、結果を開発に生かしていく。ホンダは自動運転車の主な研究と実験を栃木県芳賀町の技術開発拠点で進めているほか、米ミシガン大とも研究で協力している。
出典:http://www.sankei.com/economy/news/150401/ecn1504010027-n1.html
2-3. トヨタ
トヨタは2013年に行われたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでロボットカーを発表しましたが「安全技術への応用が目的でロボットカーの実現を目指していない」と、ロボットカーの実用化を目指している他メーカーとは異なり、ロボットカーの実用化に否定的な立場をとっています。
1990年代初頭から基礎研究が始まったトヨタの自律自動運転技術は、交通事故ゼロ/活力ある高齢社会/環境負荷低減の3点に開発目標が絞られた。欧州の自動車メーカーと大きく違うのは、いつでも、どんなときでも機械がフルタイムで運転操作を行なう自律自動運転を(技術的に実現可能であっても)目指さないと明言したことだ。「人とクルマの協調」という考え方を礎に、状況に応じた最適な運転支援を行なうことこそが、トヨタの目指す自律自動運転であるとした。
出典:http://autoc-one.jp/toyota/special-2317389/0002.html
オートックワン「実は遅れていない、トヨタの自動運転分野の技術力」
3)アメリカの自動運転車開発
3-1. Google
2010年から公道でロボットカーの走行実験を続けており、現在では市街地でのロボットカーの走行実験も幅広く行っています。2014年9月には、マサチューセッツ工科大学によって「大雨や雪の降る日は走行できない」とする分析結果を科学雑誌に公表しました。また、最近では「自転車をうまく認識できない」といった課題も発見されました。
グーグルの自動運転車の新たな課題として見つかったのは、固定ギア独特のテクニックである立ったまま止まる自転車…トラックスタンドとか、スタンドスティルとか呼ばれてるあの状態なんだそうです。ワシントン・ポストが報じたところによると、グーグルが米テキサス州オースティンで7月に行った自動運転車の検証中に、この問題がわかったとのこと。
出典:http://www.gizmodo.jp/2015/08/post_18159.html
GIZMODE「グーグルの自動運転車の思わぬ課題。自転車をうまく認識できず」
3-2. ゼネラルモーターズ
GM(ゼネラルモーターズ)は2012年に、2017年までにキャデラックに「スーパークルーズ」と呼ばれるアダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付き)搭載を目指していると発表しています。
このスーパークルーズは、高速運転・交通渋滞・長距離移動時に運転手へかかる負担を緩和するために設計されています。他の自動車メーカーが搭載しているシステムと異なる点は360度のセンサーや、超音波、カメラ、そしてGPSデータなどをシームレスに統合できるところだそうです
出典:http://www.gizmodo.jp/2014/09/2017_1.html
GIZMODE「キャデラックは2017年モデルから半自動運転化に」
3-3. フォード
フォードはミシガン大学や保険会社と共同で2025年以降に自動運転車実現を目指すと発表しています。また今後5年以内に、様々な種類のドライバーアシスト技術を全ラインナップに提供する見通しとなっています。
フォードはテクノロジー系のスタートアップ企業と提携することでシリコンバレーのエコシステムに加わろうとしている。ネットに接続された自律走行車の開発を目指す「フォード・スマートモビリティ計画」を進めている。フォードは最近、Carbon3D社と提携した。Carbon3Dはプラスチック樹脂から自動車部品を生成する3Dプリンタの先進的な加工プロセスを開発した企業。従来の三次元印刷プロセスに比べ25から100倍もの速度で加工が可能だ。
出典:http://forbesjapan.com/translation/post_6210.html
4)欧州の自動運転車開発
4-1. フォルクスワーゲン・アウディ
VW(フォルクスワーゲン)社は2011年に時速80マイル(128キロ)以下で自動運転できるロボットカーを開発していると発表し、数年のうちにはテストモデルが登場する予定です。また同グループのAudi(アウディ)社は2013年にGoogleに続いてネバダ州でロボットカーの公道試験走行を行う許可を取得したと発表しています。
開発は、グループ内で分担している。自動駐車がVW社、自動運転がAudi社の担当だ。もちろんAudi社の技術をVW社が使えるし、VW社の技術をAudi社は使える。VW社の自動駐車には自己学習型の技術を採用し、既に量産できる段階だ。次は、スマートフォンと連携した自動駐車を実現する。
出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150220/405084/
日経テクノロジーオンライン|完全自動運転を「本当に顧客が求めているか」、VW社電気・電子部門トップ
4-2. ダイムラー
2013年にドイツ国内の一般公道100キロメートル以上を自動運転で走破したことを明らかにし、2020年までにロボットカーを市場投入できると発表しています。また、2025年までにトラックにおいてもロボットカーの実現を目指すと発表し、自動化レベルは3程度で、無人運転は不可能ですが、ドライバーは運転を車両に任せて、空いた時間で車内での事務的な作業などに充てることができると発表しています。
ダイムラーが力を入れているのは自動運転トラックの開発です。そのテスト走行が年内にもドイツの高速道路、アウトバーンで実施されるそうなんです。同社理事のウォルフガング・ベルンハルト氏のコメントによれば、テスト走行の実施は行政の許可が出次第、早ければ年内に実施するとか。量産は2〜3年後を見込んでいるそうです。
出典:http://www.gizmodo.jp/2015/07/post_17780.html
GIZMODE「ダイムラーの自動運転トラック、年内にもアウトバーンでテスト走行」
4-3. BMW
BMWは高速道路での自動運転システムを開発しており、2012年には5000kmに及ぶ自動運転テストに成功しています。また中国の検索サービス大手の「百度(バイドゥ)」と提携し、自動運転車を共同開発することを発表しています。
バイドゥは中国国内の検索サービスの最大手であるだけでなく、地図サービスも持ち、人工知能研究を行うなど、さながら「中国のGoogle」と言えるIT企業です。そのバイドゥがかねてからBMWと共同開発してきた自動運転カーについて、開発が順調であることを明らかにしています。
出典:http://gigazine.net/news/20150708-baidu-bmw-beat-google-car/
GIGAZINE「中国のバイドゥがBMWと組んでGoogleの自動運転カーを追撃の構え」
まとめ
いかがでしたか?自動運転車なんて映画やアニメの中だけの話かと思っていたら、実現可能な未来がもうすぐそこまで来ているようです。安全性などでまだまだ解決しなければならない問題も山積みですが、実用化されるのが楽しみな分野ですね。
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