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【芸能・社会】

伊藤咲子「長崎の蝶々さん」歌う ひばり&大叔母のオペラ歌手の曲

2015年9月5日 紙面から

プロモーションビデオ撮影で「長崎の蝶々さん」を歌う伊藤咲子

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 「スター誕生!」(日本テレビ系)で優勝し、1970年代に大活躍した元アイドル歌手の伊藤咲子(57)が、初めてカバーアルバムに挑戦した。2年ぶりのオリジナルアルバムで、名曲に挑んだ「ニッポン名曲娘」を16日に発売する。

 日本コロムビアへの移籍をきっかけに、戦後70年企画として、アイディアが浮上。笠置シズ子「東京ブギウギ」、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」、千賀かほる「真夜中のギター」など大先輩の名曲10曲を取り上げた。伊藤と言えば、デビュー当時から抜群の歌唱力で知られ、今回も年齢を重ねた分、オリジナルとはひと味違った作品に仕上がった。

 中でも異色なのは、「長崎の蝶々さん〜マダム・バタフライ入り〜」。美空ひばりが、1957(昭和32)年、20歳の時にNHK「紅白歌合戦」で初めてトリを務めた時に歌ったのが、「長崎の蝶々さん」。プッチーニの有名なオペラ「蝶々夫人(マダム・バタフライ)」をモチーフにした歌謡曲で、今回は2番と3番の間にオペラのアリア「ある晴れた日に」が挿入されている。

 実は、かつて藤原歌劇団に所属、蝶々さん役に抜てきされたプリマ・ドンナの砂原美智子は、伊藤の母方の祖父の妹。その大叔母が得意とした曲を取り上げた。

 伊藤がデビューする前に、「砂原咲子」という芸名も案に上がったこともある。子供の頃は人見知りで、「こっちへいらっしゃい」と呼ばれても、近寄らなかった思い出があるという伊藤。デビュー当時は、「働けるうちは働きなさい」と教えてもらったという。自宅でも化粧や衣装に気を使い、「常にスターな方でした」(伊藤)。

 伊藤は、「おばさまの足元にも及びませんが、日本人としが耳慣れたこのオペラを挿入してひばりさんを歌うという新しいものに挑戦させていただき光栄です」と声を弾ませた。

 16日に埼玉・飯能で行う発売イベントで生歌を披露する。アルバムでは、「ひまわり娘」「木枯らしの二人」もセルフカバーした。

 

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