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素粒子で火山透視の技術など開発へ
9月4日 4時47分

素粒子で火山透視の技術など開発へ
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鹿児島県の口永良部島や桜島など、各地で火山の活動が活発になっていることを受け、文部科学省は、素粒子を使って火山を透視しマグマの状態を調べる手法をさらに発展させるなど、新しい観測技術の開発を進める方針です。
鹿児島県の口永良部島や桜島など、各地で火山の活動が活発になっていますが、文部科学省によりますと、国内の大学や研究機関などにいる火山の研究者は合わせて81人と少なく、観測体制も手薄な状態です。
このため文部科学省は、今後10年間かけて新たな観測技術などの開発を進めることにしています。
具体的には、人が近づけない場所で火山の観測を行うロボットや、「ミューオン」と呼ばれる素粒子を使ってレントゲン写真のように火山を透視し、マグマの状態を調べる技術などを開発する方針です。
この透視技術は、実際に火山の観測に利用された実績があるほか、福島第一原子力発電所で原子炉がある建屋の外から溶け落ちた核燃料を探す調査にも応用されていて、この技術をさらに発展させるということです。
文部科学省は、こうした開発を進めるにあたってロボット工学や物理学など火山以外の分野の研究者にも加わってもらい、5年後までに火山に携わる研究者の数を今の倍の160人程度に増やしたいとしています。

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