山口組から絶縁　山健組動き出す…幹部らが神戸で会合

警察関係者が警戒する中、山健組の施設に入る関係者＝４日午前、神戸市中央区 Photo By 共同

　国内最大の指定暴力団山口組（総本部・神戸市灘区）から組長が絶縁処分を受け、離脱した暴力団「山健組」の神戸市中央区にある施設に４日午前、幹部らが集まった。捜査関係者によると、山健組は離脱派が近く結成する新組織の中心的な存在になる可能性が高いという。会合では今後の対応を協議したとみられ、兵庫県警が警戒に当たった。

　施設では、同日午前８時半ごろから、組関係者を乗せたとみられる車両が次々と到着。捜査員らはナンバーを控えるなど、訪れる幹部らの確認を行った。周辺はスーパーや学校もある住宅街で、通行人らが時折、不安そうに様子を見つめた。

　山健組は山口組前組長の出身母体で、直系組織である２次団体だった。構成員は最多の約２０００人とされる。山口組は８月下旬、離脱の動きを見せた山健組など１３団体の組長を組織への復帰を認めない絶縁や、復帰の可能性を残す破門の処分にした。