写真は、「LHC」の始動を喜ぶ科学者たちと建設中の超大型粒子加速器「LHC」、上右は模式図_Illustration courtesy CERN。
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実験で生成された超微小時間のブラックホールが、地球を飲み込んだら、地球はゴルフボール大の大きさになってしまう。 当然、全人類のみならず全生物は一瞬で消滅するだろう。
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「世界最大の加速装置が稼動、ビッグバン直後の状態再現へ」(9月11日 ロイター /ジュネーブ) _ 世界最大の素粒子加速実験装置「大型ハドロン衝突型加速器 (LHC)」が10日、運転を開始した。地下に設置された円周 27km のトンネル内で光速に加速した陽子同士を衝突させ、宇宙が誕生した「ビッグバン」直後の状態を再現することが期待されている (※追加1へ続く)。
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「インドの少女、欧州での “ビッグバン実験” を恐れ自殺」(9月11日 ロイター / ボーパール・インド) _ インド中部マディヤプラディシュ州で16歳の少女が10日、欧州で行われる素粒子加速装置を使った「ビッグバン」実験によって地球が終わりを迎えるとの報道にショックを受けて自殺した。 少女の父親が語った (※追加2へ続く)。
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「世界最大の粒子加速器 "LHC" が始動、宇宙の謎を解明へ」(9月10日 CNN /ジュネーブ) _ スイス・ジュネーブ郊外、フランスとの国境の地下に建設された欧州合同原子核研究機関 (CERN) の超大型粒子加速器 LHC が10日、始動した。 建設費用は90億ドル (約9,720億円) で、米国や日本も協力。 ここでの実験結果が、宇宙の謎を解明する大きな手がかりになるとして、世界中から注目を集めている。
LHC は「大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider)」の頭文字を取った呼称。 地下約 100m に1周 27km のトンネルを掘り、超伝導電磁石1,700台を設置し、陽子を光速の 99.99% まで加速して衝突させる。
高エネルギーで陽子を衝突させ、宇宙誕生とされる大爆発「ビッグバン」直後の超高温・超高圧状態を人工的に再現。 質量のもととされるヒッグス粒子の存在や、宇宙空間を占める謎の暗黒物質 (ダークマター) 候補とされる、「ニュートラリーノ」といった超対称性粒子が発見される可能性がある。
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「ブラックホール生成? LHC に懸念」(9月9日 Anne Minard for National Geographic News) _ 世界最大の粒子加速器となる大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) が9月10日に運転を開始する。 これについて一部から「地球をのみ込むようなブラックホールが発生するのではないか」と懸念する声が上がっている (※追加3へ続く)。
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「ブラックホールが巨大な星を生み出す?」(8月22日 Anne Minard for National Geographic News) _ 圧倒的な重力を持つブラックホールは、新しい星を生み出すダストを含んだガス雲の善き隣人であるとは思われてこなかった。 しかし、最新のコンピューターモデルによると、星形成領域は、場合によっては大質量ブラックホールの口を逃れ、奇妙な軌道を持つ異常に大きな星を生み出す可能性があるという。 ただし、こうして生まれた星たちは、質量があまりにも大きいため、比較的早く死を迎え、ブラックホールの重力によって押しつぶされる前に燃え尽きてしまうようだ (※追加4へ続く)。
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これまで、科学者は理論面で科学の発達を支援してきた。 しかし、アインシュタインは原爆開発に当時の科学界トップからのお墨付きともいえる可能性を示唆し、その結果 人類はとてつもなく巨大な破壊力を持つ原爆を作り出した。
以後 核融合を利用した水爆が開発され、まかり間違えば、人類は全人類を何度も殺戮できるほどの強力な破壊力を持つに至った。
これら核爆弾は、保有してもその破壊力の巨大さから、実際には使用することは不可能だ。 一旦 敵対する一方の国が使ってしまったら、もう一方の国が報復に使うことは目に見えており、それは人類消滅を意味するからだ。
その意味で核爆弾は、保有しても使えない「抑止力」となった。 人類が (大きさは不明だが) ブラックホールを保有したとしたら、それは自分達のみならず、敵対する人類、さらに地球全体を一瞬で消滅してしまうことにならないとも限らない。
それは人類消滅という、究極の最終兵器かも知れない。 そういう可能性がないということを理論面でも支えるのが、関連する科学者であり、それは重大な事態に陥る前に表明してもらいたいものだ。
インドの少女はどこまでの情報を入手していたのか不明ですが、不安で仕方なかったのでしょうね。 アパートの隣の部屋で 爆弾作りの実験をしている人がいるとしたら、誰だって不安になる__これと同じようなものかも。
そういう危険な実験ではありませんよ、と権威ある科学者から早くいってもらいたいですね。 私も一瞬でゴルフボール大の大きさの一部になりたくありません。 アインシュタインに匹敵する人は … ホーキング博士でしょうか? でも健在かどうか?
………………………………………………………
スティーヴン・ホーキング (Stephen William Hawking、1942〜) は、イギリスの理論物理学者。「車椅子の物理学者」として知られる。 ブラックホールの蒸発や宇宙論などの理論のほか、一般の人向けの啓蒙書『ホーキング、宇宙を語る』の執筆などで非常に良く知られている。
一般相対性理論が破綻する特異点の存在を証明した特異点定理をロジャー・ペンローズと共に発表した。 一般相対性理論と量子力学を結びつけた量子重力論を提示している。この帰結として、量子効果によってブラックホールから粒子が逃げ出すというホーキング放射の存在が予測されている。
タイムトラベルが不可能であるとする「時間順序保護仮説」を提唱した。 この仮説では、過去に行くことを許容する閉じた時間線が存在するためには、場のエネルギーが無限大でなくてはならないとする (ウィキペディア)。
以上
※追加1_ スイス・フランスの国境に設置された管制室では、スタッフらが拍手で運転開始を祝福。 プロジェクトリーダーのリン・エバンス氏は「うまくいかなくなる可能性は常にある。 ただ、今朝は素晴らしいスタートが切れた」と述べた。
欧州原子核共同研究所 (CERN) のヨス・エンゲレン氏によると、実際に陽子同士がトンネル内で衝突するには、今後数カ月かかる可能性もあるという。
この装置については、実験の過程で小さなブラックホールが作り出され、地球を飲み込んでしまうとの懸念も一部で出ていた。
………………………………………………………
※追加2_ 警察によると、少女は農薬を飲んで自殺を図り、病院に運び込まれたが後に死亡した。 父親は地元テレビ局に対し「娘は過去2日、私やほかの身内に9月10日で世界が終わることについて質問をしていた」と話している。
インドのニュース番組はここ2日ほど、スイス・フランス国境の地下に設置された素粒子加速装置による実験で、世界が破滅するかどうかの議論を多く放送していた。
大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) は10日に運転を開始。 円周 27km のトンネル内で光速に加速した陽子同士を衝突させ、宇宙が誕生した「ビッグバン」直後の状態を再現することが期待されているが、実験の過程で小さなブラックホールが作り出され、地球を飲み込んでしまうとの懸念も一部で出ていた。
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※追加3_ ほとんどの物理学者はこれに対して加速器の安全性を強調しており、この実験は人類の進歩に欠かせないものだと述べている。
だが、本当に問題はないのだろうか?
実験は、スイスとフランスの国境にまたがる郊外に造られた地下トンネルで行われる。 1周27km の加速器が始動したとき、果たしてブラックホールは生まれるのか?
今回の実験では、宇宙誕生時のビッグバンから1兆分の1秒後の状態が再現され、宇宙を満たしていると考えられている暗黒物質 (ダークマター) の正体が明らかになる可能性がある。 また、理論的には証明されているが、いまだ存在が確認されていないヒッグス粒子の発見も期待されている。 ヒッグス粒子は、ビッグバン直後にほかの粒子に質量を与えたといわれており、“神の粒子” とも呼ばれている。
実験過程でブラックホールが生じる可能性もあるが、その確率は極めて低いと大部分の物理学者はみている。 しかし、万が一発生した場合には、地球が丸ごとのみ込まれるような最悪のシナリオも想定されるとして、何人かの科学者が運転計画の停止を求める訴訟を起こしている。
訴えを起こした科学者は、この加速器の稼働が「文化的大量殺りく」を招くと主張している。 これに対して米連邦地裁はいまだ判決を下していないが、欧州人権裁判所は別の同様の訴訟で却下を申し渡している。
カリフォルニア大学アーバイン校の理論素粒子物理学者ジョナサン・フェン氏は、「ブラックホールが生じるには、この加速器で発生可能なエネルギーの何十億倍以上ものエネルギーが必要だ。 さらに、生じたとしてもその大きさは原子核を構成する陽子より小さく、ほんの一瞬のうちに消滅する。 ほかの物質がのみ込まれるほど成長することはない」と語る。
しかしその上で同氏は、最悪のケースについても一応は想定すべきだとして、「万が一の場合、ブラックホールは徐々に成長し、地球をのみ込み始めるというシナリオが成り立つ」と続ける。
地球全体をのみ込んだブラックホールは、ゴルフボール程度の大きさでありながら、地球と同じ質量に達するという。 そして、「太陽系の地球があった場所には、その小さなブラックホールが代わりに居座ることになる」と同氏は推測している。
ミシガン大学の研究員スティーブン・ゴールドファーブ氏は次のように話している。「この加速器を運営する欧州原子核研究機構 (CERN) は、14年にわたる計画と建設のプロセスにおいて徹底した安全管理を考えてきた。 第三者による監視委員会にはノーベル賞受賞者も複数いて、全委員が問題ないと評価している。 いわれているような最悪の事態が起きる可能性はないだろう。 第一、私の妻や子どももこの土地に住んでいて、加速器が始動しても避難するつもりもないのだから」
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※追加4_ 私たちの住む銀河系星雲の中心には大質量ブラックホールがあるが、そのそばには従来の学説では説明できない円盤の星と呼ばれる若い星の群れが2つ存在している。 一方の群れにはわずか600万歳という若さの星が集まっており、もう一方の群れには、さらに若い星が集まっている。 今回の発見により、その謎が解明されるかもしれない。この研究結果は、8月22日発行の「Science」誌に掲載されている。
研究を発表したスコットランド、セント・アンドリューズ大学のイアン・ボネル氏と、同じくスコットランド、エディンバラ大学のケン・ライス氏は「ブラックホールの持つ強い潮汐力が、星を形成する分子雲をバラバラに切り裂くのだろう」と話す。 最新のコンピューターシミュレーションは、星形成雲がこの銀河系の中心にあるような巨大なブラックホールに近付くときに、潮汐力により天体が激しく揺れ動く様子を描き出した。 この揺れは、新しい星を生み出すのに必要なものだ。
新しく誕生した特大サイズの星は、親のガス雲と同じく奇妙で細長い軌道を描きながら、ブラックホールの周りを回り始めた。 ボネル氏は「今回の研究で、ブラックホールのライフサイクルの解明に一歩近付いたと考えている」と語る。
通常、ブラックホール近辺では光でさえも逃れることができないが、今回のコンピューターモデルでは、ガス雲がブラックホールに近付くと奇妙な振る舞いを見せた。 ガス雲は回転運動を始め、先端部分のガスはエネルギーの反発を受けてブラックホールから遠ざかった。 そして、新しい星が形成されたのだ。
また、通常、若い星の群れには小さな星しかなく、太陽より大きい星があるのは稀なことだ。 しかし、銀河系のブラックホールのそばにある2つの若い星の群れでは、これまでの研究で、非常に大きな星が異例なほど数多く存在していることが確認されており、逆に太陽より小さな星は観測されていない。
ボネル氏は「ブラックホールのエネルギーによってガスが加熱されるからだと考えている」と推論し、「物を引き付ける重力が発生するにはかなり大きな質量が必要だ。 おそらく小さな星は最初に誕生したものではないだろう。 今回のモデルで生まれた星は、ブラックホールからおよそ1光月というあまりに近い場所にあるため、通常であれば押しつぶされるはずだ。 しかし、質量が大きいため、押しつぶされるよりも先に、1000万年以内に超新星として爆発する可能性が高い」と説明する。
コロラド大学のフィリップ・アーミテージ氏は「今回の研究結果はそれ自体満足できるものだが、円盤の分裂を円盤の星の起源とする主張はまだ証明されていない」と今回の研究を評価しつつも、実際の銀河系の説明にはまだ不十分な点があると指摘する。
また、アーミテージ氏は「従来の研究により、銀河系のブラックホールから100光年に位置するガスのほとんどがブラックホールに近付いていないことが判明している」という点も指摘した。 この点については研究を行ったボネル氏も認めており、「ブラックホールに近付くガスがどこからやって来たのか、これは大きな問題だ。 1つの考え方としては、軌道を描くガス雲がなにかの拍子に衝突し、その運動量を失い、ブラックホールに落ちていくというものだ」と話す。 今回の仮説の正否を判断するには、実際の観測データがまだ必要なようだ。
以上
追加__「超大型粒子加速器LHC、修理費用は20億円」(11月18日 CNN /ジュネーブAP) _ 欧州合同原子核研究機関 (CERN) は17日、今年9月の本格稼働開始直後に故障した超大型粒子加速器「LHC」の修理費が、少なくとも2,500万スイス・フラン (約20.2億円) に達すると発表した。 修理完了時期は、来年の5月から6月上旬としている。
「LHC」は、大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider) 頭文字を取った呼称で、スイス・ジュネーブ郊外の地下約 100m に掘られた、1周 27km のトンネルを利用した実験装置。 超伝導電磁石 1,700台 を設置し、陽子を光速の 99.99% まで加速して衝突させ、宇宙誕生とされる大爆発「ビッグバン」直後の超高温・超高圧状態を人工的に再現しようとしている。
9月10日に始動を始めたが、稼働開始後10日たった同19日、冷却用の変圧器が不調になったとして、実験を一時停止。 装置全体が絶対零度 (マイナス273.15℃) 付近まで冷却されていたため、人が立ち入れる程度に温度を上げるために数週間かかった。
現在、装置の温度が上がり、故障場所を物理的に確認することが可能となった。 修理後、実験再開に向けて再び装置を冷却する必要があるが、装置が消費する電力が莫大なため、欧州全体で消費電力量が増大する冬季期間は装置を停止せざるを得ないという。 このため、本格始動は来春以降となる。
以上
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実験で生成された超微小時間のブラックホールが、地球を飲み込んだら、地球はゴルフボール大の大きさになってしまう。 当然、全人類のみならず全生物は一瞬で消滅するだろう。
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「世界最大の加速装置が稼動、ビッグバン直後の状態再現へ」(9月11日 ロイター /ジュネーブ) _ 世界最大の素粒子加速実験装置「大型ハドロン衝突型加速器 (LHC)」が10日、運転を開始した。地下に設置された円周 27km のトンネル内で光速に加速した陽子同士を衝突させ、宇宙が誕生した「ビッグバン」直後の状態を再現することが期待されている (※追加1へ続く)。
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「インドの少女、欧州での “ビッグバン実験” を恐れ自殺」(9月11日 ロイター / ボーパール・インド) _ インド中部マディヤプラディシュ州で16歳の少女が10日、欧州で行われる素粒子加速装置を使った「ビッグバン」実験によって地球が終わりを迎えるとの報道にショックを受けて自殺した。 少女の父親が語った (※追加2へ続く)。
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「世界最大の粒子加速器 "LHC" が始動、宇宙の謎を解明へ」(9月10日 CNN /ジュネーブ) _ スイス・ジュネーブ郊外、フランスとの国境の地下に建設された欧州合同原子核研究機関 (CERN) の超大型粒子加速器 LHC が10日、始動した。 建設費用は90億ドル (約9,720億円) で、米国や日本も協力。 ここでの実験結果が、宇宙の謎を解明する大きな手がかりになるとして、世界中から注目を集めている。
LHC は「大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider)」の頭文字を取った呼称。 地下約 100m に1周 27km のトンネルを掘り、超伝導電磁石1,700台を設置し、陽子を光速の 99.99% まで加速して衝突させる。
高エネルギーで陽子を衝突させ、宇宙誕生とされる大爆発「ビッグバン」直後の超高温・超高圧状態を人工的に再現。 質量のもととされるヒッグス粒子の存在や、宇宙空間を占める謎の暗黒物質 (ダークマター) 候補とされる、「ニュートラリーノ」といった超対称性粒子が発見される可能性がある。
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「ブラックホール生成? LHC に懸念」(9月9日 Anne Minard for National Geographic News) _ 世界最大の粒子加速器となる大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) が9月10日に運転を開始する。 これについて一部から「地球をのみ込むようなブラックホールが発生するのではないか」と懸念する声が上がっている (※追加3へ続く)。
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「ブラックホールが巨大な星を生み出す?」(8月22日 Anne Minard for National Geographic News) _ 圧倒的な重力を持つブラックホールは、新しい星を生み出すダストを含んだガス雲の善き隣人であるとは思われてこなかった。 しかし、最新のコンピューターモデルによると、星形成領域は、場合によっては大質量ブラックホールの口を逃れ、奇妙な軌道を持つ異常に大きな星を生み出す可能性があるという。 ただし、こうして生まれた星たちは、質量があまりにも大きいため、比較的早く死を迎え、ブラックホールの重力によって押しつぶされる前に燃え尽きてしまうようだ (※追加4へ続く)。
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これまで、科学者は理論面で科学の発達を支援してきた。 しかし、アインシュタインは原爆開発に当時の科学界トップからのお墨付きともいえる可能性を示唆し、その結果 人類はとてつもなく巨大な破壊力を持つ原爆を作り出した。
以後 核融合を利用した水爆が開発され、まかり間違えば、人類は全人類を何度も殺戮できるほどの強力な破壊力を持つに至った。
これら核爆弾は、保有してもその破壊力の巨大さから、実際には使用することは不可能だ。 一旦 敵対する一方の国が使ってしまったら、もう一方の国が報復に使うことは目に見えており、それは人類消滅を意味するからだ。
その意味で核爆弾は、保有しても使えない「抑止力」となった。 人類が (大きさは不明だが) ブラックホールを保有したとしたら、それは自分達のみならず、敵対する人類、さらに地球全体を一瞬で消滅してしまうことにならないとも限らない。
それは人類消滅という、究極の最終兵器かも知れない。 そういう可能性がないということを理論面でも支えるのが、関連する科学者であり、それは重大な事態に陥る前に表明してもらいたいものだ。
インドの少女はどこまでの情報を入手していたのか不明ですが、不安で仕方なかったのでしょうね。 アパートの隣の部屋で 爆弾作りの実験をしている人がいるとしたら、誰だって不安になる__これと同じようなものかも。
そういう危険な実験ではありませんよ、と権威ある科学者から早くいってもらいたいですね。 私も一瞬でゴルフボール大の大きさの一部になりたくありません。 アインシュタインに匹敵する人は … ホーキング博士でしょうか? でも健在かどうか?
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スティーヴン・ホーキング (Stephen William Hawking、1942〜) は、イギリスの理論物理学者。「車椅子の物理学者」として知られる。 ブラックホールの蒸発や宇宙論などの理論のほか、一般の人向けの啓蒙書『ホーキング、宇宙を語る』の執筆などで非常に良く知られている。
一般相対性理論が破綻する特異点の存在を証明した特異点定理をロジャー・ペンローズと共に発表した。 一般相対性理論と量子力学を結びつけた量子重力論を提示している。この帰結として、量子効果によってブラックホールから粒子が逃げ出すというホーキング放射の存在が予測されている。
タイムトラベルが不可能であるとする「時間順序保護仮説」を提唱した。 この仮説では、過去に行くことを許容する閉じた時間線が存在するためには、場のエネルギーが無限大でなくてはならないとする (ウィキペディア)。
以上
※追加1_ スイス・フランスの国境に設置された管制室では、スタッフらが拍手で運転開始を祝福。 プロジェクトリーダーのリン・エバンス氏は「うまくいかなくなる可能性は常にある。 ただ、今朝は素晴らしいスタートが切れた」と述べた。
欧州原子核共同研究所 (CERN) のヨス・エンゲレン氏によると、実際に陽子同士がトンネル内で衝突するには、今後数カ月かかる可能性もあるという。
この装置については、実験の過程で小さなブラックホールが作り出され、地球を飲み込んでしまうとの懸念も一部で出ていた。
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※追加2_ 警察によると、少女は農薬を飲んで自殺を図り、病院に運び込まれたが後に死亡した。 父親は地元テレビ局に対し「娘は過去2日、私やほかの身内に9月10日で世界が終わることについて質問をしていた」と話している。
インドのニュース番組はここ2日ほど、スイス・フランス国境の地下に設置された素粒子加速装置による実験で、世界が破滅するかどうかの議論を多く放送していた。
大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) は10日に運転を開始。 円周 27km のトンネル内で光速に加速した陽子同士を衝突させ、宇宙が誕生した「ビッグバン」直後の状態を再現することが期待されているが、実験の過程で小さなブラックホールが作り出され、地球を飲み込んでしまうとの懸念も一部で出ていた。
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※追加3_ ほとんどの物理学者はこれに対して加速器の安全性を強調しており、この実験は人類の進歩に欠かせないものだと述べている。
だが、本当に問題はないのだろうか?
実験は、スイスとフランスの国境にまたがる郊外に造られた地下トンネルで行われる。 1周27km の加速器が始動したとき、果たしてブラックホールは生まれるのか?
今回の実験では、宇宙誕生時のビッグバンから1兆分の1秒後の状態が再現され、宇宙を満たしていると考えられている暗黒物質 (ダークマター) の正体が明らかになる可能性がある。 また、理論的には証明されているが、いまだ存在が確認されていないヒッグス粒子の発見も期待されている。 ヒッグス粒子は、ビッグバン直後にほかの粒子に質量を与えたといわれており、“神の粒子” とも呼ばれている。
実験過程でブラックホールが生じる可能性もあるが、その確率は極めて低いと大部分の物理学者はみている。 しかし、万が一発生した場合には、地球が丸ごとのみ込まれるような最悪のシナリオも想定されるとして、何人かの科学者が運転計画の停止を求める訴訟を起こしている。
訴えを起こした科学者は、この加速器の稼働が「文化的大量殺りく」を招くと主張している。 これに対して米連邦地裁はいまだ判決を下していないが、欧州人権裁判所は別の同様の訴訟で却下を申し渡している。
カリフォルニア大学アーバイン校の理論素粒子物理学者ジョナサン・フェン氏は、「ブラックホールが生じるには、この加速器で発生可能なエネルギーの何十億倍以上ものエネルギーが必要だ。 さらに、生じたとしてもその大きさは原子核を構成する陽子より小さく、ほんの一瞬のうちに消滅する。 ほかの物質がのみ込まれるほど成長することはない」と語る。
しかしその上で同氏は、最悪のケースについても一応は想定すべきだとして、「万が一の場合、ブラックホールは徐々に成長し、地球をのみ込み始めるというシナリオが成り立つ」と続ける。
地球全体をのみ込んだブラックホールは、ゴルフボール程度の大きさでありながら、地球と同じ質量に達するという。 そして、「太陽系の地球があった場所には、その小さなブラックホールが代わりに居座ることになる」と同氏は推測している。
ミシガン大学の研究員スティーブン・ゴールドファーブ氏は次のように話している。「この加速器を運営する欧州原子核研究機構 (CERN) は、14年にわたる計画と建設のプロセスにおいて徹底した安全管理を考えてきた。 第三者による監視委員会にはノーベル賞受賞者も複数いて、全委員が問題ないと評価している。 いわれているような最悪の事態が起きる可能性はないだろう。 第一、私の妻や子どももこの土地に住んでいて、加速器が始動しても避難するつもりもないのだから」
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※追加4_ 私たちの住む銀河系星雲の中心には大質量ブラックホールがあるが、そのそばには従来の学説では説明できない円盤の星と呼ばれる若い星の群れが2つ存在している。 一方の群れにはわずか600万歳という若さの星が集まっており、もう一方の群れには、さらに若い星が集まっている。 今回の発見により、その謎が解明されるかもしれない。この研究結果は、8月22日発行の「Science」誌に掲載されている。
研究を発表したスコットランド、セント・アンドリューズ大学のイアン・ボネル氏と、同じくスコットランド、エディンバラ大学のケン・ライス氏は「ブラックホールの持つ強い潮汐力が、星を形成する分子雲をバラバラに切り裂くのだろう」と話す。 最新のコンピューターシミュレーションは、星形成雲がこの銀河系の中心にあるような巨大なブラックホールに近付くときに、潮汐力により天体が激しく揺れ動く様子を描き出した。 この揺れは、新しい星を生み出すのに必要なものだ。
新しく誕生した特大サイズの星は、親のガス雲と同じく奇妙で細長い軌道を描きながら、ブラックホールの周りを回り始めた。 ボネル氏は「今回の研究で、ブラックホールのライフサイクルの解明に一歩近付いたと考えている」と語る。
通常、ブラックホール近辺では光でさえも逃れることができないが、今回のコンピューターモデルでは、ガス雲がブラックホールに近付くと奇妙な振る舞いを見せた。 ガス雲は回転運動を始め、先端部分のガスはエネルギーの反発を受けてブラックホールから遠ざかった。 そして、新しい星が形成されたのだ。
また、通常、若い星の群れには小さな星しかなく、太陽より大きい星があるのは稀なことだ。 しかし、銀河系のブラックホールのそばにある2つの若い星の群れでは、これまでの研究で、非常に大きな星が異例なほど数多く存在していることが確認されており、逆に太陽より小さな星は観測されていない。
ボネル氏は「ブラックホールのエネルギーによってガスが加熱されるからだと考えている」と推論し、「物を引き付ける重力が発生するにはかなり大きな質量が必要だ。 おそらく小さな星は最初に誕生したものではないだろう。 今回のモデルで生まれた星は、ブラックホールからおよそ1光月というあまりに近い場所にあるため、通常であれば押しつぶされるはずだ。 しかし、質量が大きいため、押しつぶされるよりも先に、1000万年以内に超新星として爆発する可能性が高い」と説明する。
コロラド大学のフィリップ・アーミテージ氏は「今回の研究結果はそれ自体満足できるものだが、円盤の分裂を円盤の星の起源とする主張はまだ証明されていない」と今回の研究を評価しつつも、実際の銀河系の説明にはまだ不十分な点があると指摘する。
また、アーミテージ氏は「従来の研究により、銀河系のブラックホールから100光年に位置するガスのほとんどがブラックホールに近付いていないことが判明している」という点も指摘した。 この点については研究を行ったボネル氏も認めており、「ブラックホールに近付くガスがどこからやって来たのか、これは大きな問題だ。 1つの考え方としては、軌道を描くガス雲がなにかの拍子に衝突し、その運動量を失い、ブラックホールに落ちていくというものだ」と話す。 今回の仮説の正否を判断するには、実際の観測データがまだ必要なようだ。
以上
追加__「超大型粒子加速器LHC、修理費用は20億円」(11月18日 CNN /ジュネーブAP) _ 欧州合同原子核研究機関 (CERN) は17日、今年9月の本格稼働開始直後に故障した超大型粒子加速器「LHC」の修理費が、少なくとも2,500万スイス・フラン (約20.2億円) に達すると発表した。 修理完了時期は、来年の5月から6月上旬としている。
「LHC」は、大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider) 頭文字を取った呼称で、スイス・ジュネーブ郊外の地下約 100m に掘られた、1周 27km のトンネルを利用した実験装置。 超伝導電磁石 1,700台 を設置し、陽子を光速の 99.99% まで加速して衝突させ、宇宙誕生とされる大爆発「ビッグバン」直後の超高温・超高圧状態を人工的に再現しようとしている。
9月10日に始動を始めたが、稼働開始後10日たった同19日、冷却用の変圧器が不調になったとして、実験を一時停止。 装置全体が絶対零度 (マイナス273.15℃) 付近まで冷却されていたため、人が立ち入れる程度に温度を上げるために数週間かかった。
現在、装置の温度が上がり、故障場所を物理的に確認することが可能となった。 修理後、実験再開に向けて再び装置を冷却する必要があるが、装置が消費する電力が莫大なため、欧州全体で消費電力量が増大する冬季期間は装置を停止せざるを得ないという。 このため、本格始動は来春以降となる。
以上