Wrestling Observer Radio8月24日号は、AJスタイルズのインタビューだった。
Q こんにちはAJ!元気ですか?
G1が終わって1週間休みを取っていたから、調子はいいよ。
Q 長いツアーを終えて家に帰ると、どんな気分なのですか。疲れなのか、満足感なのか。
実は今年は去年よりもちょっときつかった。タッグマッチが多かったのは確かだけど、それでも毎日試合に出て、バンプを取っていれば、ケガをする危険性は常にある。タッグマッチでリラックスしているときの方が、かえってつまらないケガが起きやすかったりするからね。G1はいつも通り素晴らしかった。いい試合もできていたんじゃないかな。いまは家に帰って、好き勝手にしているよ。ひどい食べ物をたらふく食べたりしてね。
Q 昨年、一昨年と、G1はスケジュールがタイトでけが人も多かったため、新日本が今年はあえて楽な日程にしたのかと思っていたのですが。
去年は期間そのものも短かったし、合間に完全休養日もあったんだ。まあ、移動日だったりはするんだけどさ。僕にはタッグ戦にチラッと出るというのは結構負担だった。
Q オカダ戦は素晴らしかったですが、ああいう試合は何人くらいで話し合って作るのですか。
自分とオカダと外道だけだね。海野もそばで聞いてはいるけど。そんなに大勢で決めてるわけじゃない。
Q 英語が通じる人同士の方が試合は作りやすいのですか?
いや、そこはユニバーサルというのか、ことばは関係ないんだ。日本の選手と試合を作るのも、みんなが思っているよりずっとやりやすいよ。もっとも、あのレベルの選手たちは本物のプロだからね。試合中、何かがうまくいかなくても、ちゃんと軌道修正できるところはすごいよね。
Q 日本ではあなたはヒールの位置づけですが、試合はあなたがリードするのですか。
たしかに一般にはヒールか、あるいはベテランの方が試合を作っていくんだけど、日本での試合はお互いのコミュニケーションで作っていく感じかなあ。どちらが引っ張るという感じではないね。
Q レフリーについて聞きたいのですが、これまで最高のレフリーは誰でしたか。レッドシューズ海野はすばらしいですよね。
みんなはレフリーの仕事をどれくらいわかっているのかなあ。リングに上ってカウントを数えるだけなら、レフリーなんて誰にでもできるんだ。むしろ大事なのは、選手とやりとりをして、ちょっとしたリアクションを取ることなんだね。ほんの小さなことなんだよ。サブミッションをかけられている選手に、たのむからもうタップしてくれないか、という表情で耳を近づけて確認するとかね。レッドシューズもアール・ヘブナーも、そこがすごくうまい。
Q こうして毎年、大観衆の前でトップレスラー同士でメインを張っていると、パフォーマーとしての自分の成長を感じることはありますか。
それはすごくある。大切なのは何よりもサイコロジーだと痛感するよ。観客を引きつけるのはムーブではなく、セールの方なんだということとか、大事なのはムーブそのものよりも、ムーブへの入り方、セットアップなんだとかね。観客は、あるセットアップがあると、次に何が来るのか、わかっているわけだ。そこをあえて裏切るからこそ驚きがある。そこが芸術的なところだし、難しいところなんだね。
Q 若い頃の荒々しいAJスタイルズを見ていると、この人は35歳くらいで引退してしまうんじゃないかと思っていました。でもあなたももうすぐ40歳で、円熟味を増してきています。あなたも鈴木や天龍の年までやれると思っていますか。
いやあ、それはやりたくないなあ・・・サイコロジーを大切にしていれば、少ない動きでももっといい試合が出来るとは思うけどね。たしかに、若い頃にベテラン選手からさんざん聞かされていたことが、今になってホントによくわかるよ。新日本の会場で女性ファンが泣いてくれているのを見たりすると、ものすごく達成感があるんだよね・・・
Q 新日本プロレスを見ていると、選手の体格やキャラ、ファイトスタイルがとても多様であることに気がつきます。だからあなたと桜庭が絡むと、一体どうなるのか、とても楽しい。WWEの試合は、素晴らしい試合も多いのだけれど、スタイルという面ではだいたい画一的になっています。スタイルが違う選手と当たるのは楽しいですか。
どんな試合になるのか、自分でもワクワクするよ。いろんなスタイルの選手がいるという点では、今の新日本はまるで初期のUFCみたいだね。
Q 石井選手のことはどう見ていますか。
実は石井とはタッグで一度当たったくらいしかないんだ。石井は自分にあった動きをよく知っているよね。一度きちんと試合をしてみたい。
Q 新日本の控室でのリーダーは誰ですか。
それぞれに居場所があるけど、棚橋はリーダー格だね。ライガーらベテラン選手も尊敬されているよ。
Q 自分のG1での星取り状況は、どのくらい前に知らされるのですか?だって、1月の試合にまでつながっていくのですからね。
そうだね。新日本はプロフェッショナルだから、G1の星取りは最初から全部決まっているんだろうね。でも僕はあえて聞いていないんだ。1試合1試合、どうして欲しいのかを聞いて、やっているだけだよ。まあ振り返って見れば、見事な星取り表だと思うけどね。
Q それは新日本だからですよね。これがTNAなら、すべてを事前に詳しく聞いておかないと、ちょっとねえ(笑)
棚橋戦は特別だった。サイコロジーも一致していたし、1つの目標にむかって仕事が出来たと思う。観客のリアクションを見ていると、これは自分史上最高の試合かも知れないと思った。まあ、試合どうのこうのではなく、観客のおかげだよね。観客はこちらが意図していること以上を見てくれるときがあるんだ。
ああ、このインタビューは楽しい。こういう記事をもっと読みたいし、書きたいですね。
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