なぜ犬に嫌われるのか?
犬が好きなのに嫌われてしまう――。そういう人は意外と多くいます。また、家族のみんなは犬と仲良くできているのに、なぜかパパだけはあからさまに嫌な態度をされるということもあるでしょう。
「犬に好かれたいのにどうしても嫌われてしまう」と悩む前に、犬に嫌われてしまう人の特徴というものも理解しておく必要があります。
以下にその特徴を挙げていきますので、もしこれに心当たりがある場合は改善の努力をしてみましょう。
犬に嫌われる人の特徴
- (1)初対面でいきなりに触ろうとする
- (2)触ろうとする際、上から手を出す
- (3)犬より高い目線で接しようとする人
- (4)無駄に声が大きい
- (5)しつこい人
- (6)香水やお酒などのニオイが強い
- (7)真正面から見つめる
- (8)言うことをきかないからとすぐ怒る
- (9)犬に対して苦手意識を持っている
- (10)心の中で犬を見下している
主に犬に嫌われる人の特徴とも言える10の例をあげてみました。
(1)~(3)は、犬の警戒心を煽ってしまうために噛み付かれるなどの可能性もあります。特に初対面の場合、いきなり触ろうとするのはもちろんのこと、上から手を出すのはNGです。これに(4)の「大声」が加われば最悪です。大きな声でドカドカと近付かれていきなり手を出されれば、「どうぞ噛み付いてください」と言っているようなものですから注意しましょう。
(5)の「しつこい人」というのは、案外自分でも意識していないことがほとんどです。可愛いからといってかまいすぎると、しつこい人として嫌われる対象となります。犬にも意思があります。寝たい時もあるでしょうし疲労でまったりしたいという時もあります。そうした空気を読み取れないのというのは、飼い主として問題アリです。
(6)の「香水やお酒などのニオイが強い」というのは、犬好きであれば言わずもがなですよね? 犬の嗅覚は人間とは比較にならないほど鋭いものです。無駄に強いニオイは犬にとっては不快でしかありません。基本的に、犬は自分に興味の無いニオイには関心を示さないと言いますから、飼い主が多少ニオイの強い香水を付けていても問題ないとも言われます。しかし、それが初対面の相手であれば話は別です。警戒心からニオイに対して強い嫌悪感を示す犬もいます。また、家族であっても飼い主と認めていない相手のニオイが強ければ、警戒心を露わにします。
(7)の「犬を真正面からジッと見つめる」場合も、犬の警戒心を無駄に煽ります。(1)や(2)のように、そんな状態で手を出そうとすれば噛まれる危険もあります。
(8)は飼い主として言語道断な行為です。無駄に怒ってばかりというのはしつけとは程遠いものです。犬に言うことを聞いてほしいのであれば、しつけというものをしっかり学ぶ必要があります。
(9)や(10)の場合、犬は人の心理状態に敏感ですから、簡単に心を読まれてしまいます。苦手意識を持った人や犬を見下すような人の場合、犬も警戒してしまいます。無理矢理近付けば吠えられたり噛まれたりという結果になってしまいます。
犬に嫌われないようにするにはどうすればいい?
上記の通り、犬に嫌われる理由は様々あります。しかし、コツを掴んでさえしまえば犬と触れ合うことは可能ですし、好かれることだって難しくありません。
ポイントは2つです。
- ゆっくり静かに
- 犬目線で
これだけです。この2つを抑えておけば少なくとも一方的に嫌われてしまうことはありません。
例えば、散歩中のワンちゃんと触れ合いたいと思ったとしましょう。もちろん先述したようにいきなり駆け寄って触ろうとするのはNGです。その際には、以下のように行動してみましょう。
- まずはゆっくりと近付いて飼い主さんに話しかけましょう。「可愛いですね」でも「何歳ですか?」でも構いません。まずは飼い主とコミュニケーションを取ることで犬の警戒心を和らげましょう。
- そして犬の横にゆっくりと座り、犬と同じ目線で接してあげましょう。犬は警戒心からクンクンニオイを嗅いできます。しばらくはそのまま様子を見ましょう。
- 特に嫌がる感じを見せなければ、下からゆっくりと手を出して首あたりを優しく撫でます。強く撫でると犬は嫌がりますので、あくまでも優しく撫でるようにします。
- 慣れてきて犬も大人しく撫でられているようであれば、背中やしっぽの周辺まで撫でてあげるのもおすすめです。しっぽの付け根あたりを撫でているときにお尻をこちらへ向けてきたら「もっとさすって!」の合図です。警戒心もある程度解けています。
- 犬を撫でるときに、首輪の中にそっと手を入れてさすってあげるのも有効です。この場合は、犬がうっとりとした表情を見せたら成功です。
完全に警戒心を解いてくれると、お腹を見せてくれたりもします。こうなると完全に警戒心が解けて受け入れてくれた証拠ですから、思う存分遊んであげましょう。
最後に
警戒心を解いてくれた犬は本当に可愛いものです。犬と仲良くしたいばかりに焦ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、犬目線で接してあげることは犬と仲良くする上で欠かせないポイントでもあります。人間側の接し方で、犬の対応も全然違うものになるのです。