東京都が観光振興事業を委託する「東京観光財団」(東京・文京)が、都庁1階の観光情報センターなど3カ所で少なくとも過去数年間、来場者数を水増しして都に報告していた疑いがあることが26日、分かった。実数が776人なのに、約2.3倍の1827人と報告した日もあった。
財団は「現場職員が人数を数えているが、込んでいるとカウント漏れが起きるので一定数を財団で足して報告していた」と説明。都は「財団に資料が残っておらず、都として調査できない」と話している。
都や関係者によると、ほかに水増し報告の疑いがあるのは、都庁2階の全国観光PRコーナー、上野公園(東京・台東)の観光情報センター支所。
東京観光財団、観光センター、東京都、観光情報、水増し、観光振興、来場者