<八木康夫プロデューサーのコメント>
『さとうきび畑の唄』の時にも思っていたのですが、戦争は兵士だけでなく、残された人が犠牲になります。そんな思いを、ドラマの製作者として、何年かに一回は訴え続けてゆきたいと思い企画したドラマです。
『涙そうそう』という企画募集の中でも、戦争で辛い体験をした方々からのお手紙をたくさんいただきました。今回の脚本の遊川和彦先生に、戦争に関する手紙がたくさん来たと話したところ、「それでは、以前の『さとうきび畑の唄』のように、みんなに訴えかけられるような戦争時のドラマを書いてみましょう。」とおっしゃっていただき、今回のドラマの脚本が出来上がりました。
遊川先生も広島ご出身ということもあり、今最も身近な危機として問題となっている核、原爆のストーリとなったのです。
主演の松たか子さんに関しては、27歳〜28歳位の女性で、この主人公・志のぶが持つ気高さ、気品、強さを備えている女優さんとしては、一番だと感じたからです。
暑い夏の中、スケジュールも大変なのですが、お話をしたところ受けてくださるということで、大変嬉しい限りです。もし、彼女が受けてくださらなかったら、この企画自体やめようとも思っていたので・・・。
尚、今回の大きな見所としては、緑山のオープンに、原爆が落ちる前の、原爆ドーム(産業奨励館)を建てることです。
<主演 松たか子さんのコメント>
ヒューマンドラマとして受け止めればいいのか、戦争ドラマとしてなのか、今まだ戸惑っています。でも、間違いなく人の心に訴えかける力があるドラマになると信じて、一生懸命やりたいと思います。