ロシア外務次官「北方領土問題は解決済み」と発言
TBS系(JNN) 9月3日(木)8時10分配信
ロシアのインタファクス通信は、日本との交渉担当者であるロシアのモルグロフ外務次官が北方領土問題について70年前に解決しており、日本と対話はしていないと述べた、と報じました。モルグロフ外務次官は、プーチン大統領の年内の訪日実現や平和条約締結などに関して、これまで、日本側と協議を行ってきた人物です。
インタファクス通信によりますと、モルグロフ外務次官は北方領土問題について、「第2次世界大戦の結果、北方領土はロシアの領土になった」「70年前に解決された」と述べ、この問題でロシアは日本と対話する意思はない、と報じています。
また外務次官は、日ロの平和条約締結交渉に関しては「話し合いの建設的な交渉に向けた用意がある」としています。
しかし、その一方で「相互に受け入れ可能な解決を見つける努力をする理解があることが前提だ」と述べたということです。
今回のモルグロフ外務次官の発言は、先月、メドベージェフ首相が択捉島に訪問した後、安倍総理が発言したことについて述べたものだということです。
ロシアは3日に中国で行われる抗日戦争勝利記念式典を前に、プーチン大統領が1日、国名を名指ししていないものの、ある国々が第2次世界大戦の歴史を偽ろうとしている、と述べています。プーチン大統領の訪日の前提となる、岸田外務大臣のロシア訪問も進展が見通せない中、メドベージェフ首相の択捉島訪問や今回の交渉担当者の発言など、相次ぐロシア側の動向に日本側がどう反応するのかが次の焦点です。(03日03:05)
最終更新:9月3日(木)13時14分
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