中国軍事パレード:世界のメディアはどう報じたか

 米国など各国メディアは3日、中国の抗日戦争勝利70周年記念の軍事パレードを「豪華パレード」「華麗な祭り」などと形容し、中国の地位を国際社会にアピールするために企画されたと評した。

 CNNやニューヨーク・タイムズは、ウェブサイトに速報ページまで設け、軍事パレードの様子を報じた。特にニューヨーク・タイムズは、米国の同盟国である欧州各国の首脳が一斉に出席を見送った事実を強調する一方、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領がロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席と席を共にしたことに焦点を当てた。

 ワシントン・ポストは「兵力30万人の削減宣言は西側首脳の不参加で色あせた」「天安門での軍事パレードは戦車がデモ隊を鎮圧した『天安門事件』を思い起こさせるため、出席をためらった面がある」と報じた。

 軍事パレードの現場を取材したBBCは、「陸軍の削減が中国の弱体化を示すものではない。中国は海軍、空軍をレベルアップさせている途上で、陸軍には多くの兵力を必要としない」と分析した。ガーディアンは習主席が兵力削減とともに平和を強調したことについて、「習主席の発言が周辺国を安心させることはできない」と指摘した。

 日本メディアは韓中が歴史問題で立場を共にしつつも、安倍政権に対する直接的な批判を控えた点に注目した。毎日新聞は「両国は第2次世界大戦当時の抗日の歴史に言及しつつも、安倍首相を批判する発言を行わなかった。中日関係に改善の兆しがあり、米日両国の懸念に配慮したものだ」と伝えた。

東京=ヤン・ジヘ特派員 , ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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