台湾の馬英九総統は3日、中国・北京で開かれた抗日戦争勝利70周年記念の軍事パレードと関連し、「中国共産党ではなく、国民政府(現在の台湾政府)が抗日戦争を率いた」と強調した。
台湾メディアによると、馬総統は軍人節(軍人の日)に合わせ、首都台北の国軍墓地で記念式典を開き、「戦争が終わって半世紀以上が過ぎるが、我々は今でも悲しみを抱いている。我々は日本と世界各国に中華民国(台湾)政府が対日抗戦に参戦した中国人を率いた政府であることを訴える」とした李登輝元総統の20年前の発言を引用し、「中華民国政府が日本の投降を受けたというのが、中華民国政府の一貫した見方だ」と述べた。台湾政府は歴史的に中国の抗日戦争が共産党の功績であるかのように思われることを警戒し、台湾の正統性を強調してきた。
これに関連し、台湾政府は軍事パレードを参観した連戦元国民党主席に遺憾を表明した。