2015年9月4日05時07分
11月22日投開票の大阪市長選で、自民党は柳本顕・大阪市議(41)を擁立する方針を固めた。5月に同市であった「大阪都構想」の住民投票で反対派の旗頭となった柳本氏を無所属で立て、公明や民主も含めた幅広い反都構想の枠組みでの戦いを目指す。橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」も独自候補を擁立する方針で、全面対決の再現となりそうだ。
柳本氏は関西電力の元社員で現在、市議5期目。自民党市議団の幹事長を務めている。
柳本氏は複数の市議団幹部に「党本部が了承し、市議団が一致団結して推してくれるなら立候補する」との意向を伝えた。党大阪府連関係者によると今夏、既に1度、党本部に擁立を打診し、了承を得ていた。安倍晋三首相と気脈を通じる橋下氏が新党結成を宣言したが、党本部は改めて、擁立容認の方針を固めた。
柳本氏は住民投票の際、テレビ番組などで橋下氏と直接討論するなどして、反対派の「旗手」として注目を集めた。都構想反対で連携した他党からも、市議会を中心に立候補を期待する声があった。
市長選には、「大阪維新の会」が独自候補を擁立する方針。元大阪市議で橋下氏の側近である吉村洋文衆院議員や複数の市議、府議らの名前が浮上している。
4年前の市長選で自民党府連は、現職だった平松邦夫氏を推したものの、知事を辞職して立候補した橋下氏に完敗していた。
市長選の告示日は11月8日で知事選とのダブル選。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ
PR比べてお得!