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最終更新:2015年9月3日(木) 22時32分

新国立競技場整備計画、専門家が厳しく批判

 新国立競技場について検証を進めている民主党の会合に、都市政策や環境アセスメントの専門家が招かれ、新たに決定された政府の整備計画について、決定過程が不透明だなどと厳しく批判しました。

 民主党の会合に招かれた都市政策が専門の五十嵐敬喜法政大学名誉教授は、新たな整備計画に、「周辺環境との調和」と書かれていることについて、「70メートルという高さ制限は緩和されているのか」などと、疑問を呈しました。

 その上で、いきなり総理が決断し、損害賠償などは検討したのか、日本の公共事業の欠点がそのまま引き継がれているなどと批判しました。

 また、大規模事業をする際の環境アセスメントが専門の原科幸彦東工大名誉教授も、情報公開が全く足りておらず国民は判断できない。ザハ案が選ばれた最初の選考の際に、もっと議論をオープンにしていれば今回のような結果にはならなかったなどと、日本での今後の公共事業の決定のあり方を変えていくべきだと訴えました。

 民主党はこうした意見も踏まえ、政府に対し提言を出す方針です。(03日18:49)

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