米国防長官「朝鮮半島は瞬時に戦争が起きかねない場所」

 カーター米国防長官は1日「韓半島(朝鮮半島)は(危険な事態を招く)火種に他ならない。この世で唯一、瞬時に戦争が起きる可能性のある場所だ」と述べ、在韓米軍が常に徹底して戦闘に備える必要があると強調した。インターネットなどを通じて世界各地の米兵と対話するイベントで、南北軍事境界線のある板門店の共同警備区域で任務に就く米兵から朝鮮半島での米軍の作戦について尋ねられ、このように語った。

 カーター長官はまた「君が今立っている場所がどこなのかをよく承知している。北朝鮮と向かい合う非武装地帯(DMZ)だ。そこは少し前にも南北間で衝突があり、1953年から北朝鮮の攻撃を米軍が抑止してきた場所だ」と述べた。

 続けて「北朝鮮についてあえて説明する必要はないと思うが、穏やかな言い方をしてもそこは普通でなく、脅威的な場所だ」と述べ、そのため今夜戦闘が起きても勝利できるという「ファイト・トゥナイト」精神こそが重要だと強調した。

 さらに「北朝鮮がどんな挑発をしてこようともわれわれは撃退することができる。米国と韓国を相手に絶対に勝ち目はないということを、北朝鮮に常に分からせておく必要がある。こうした対峙(たいじ)状況は遠い過去の遺物のように思えるかもしれないが、残念ながら今日の現実だ」と語った。

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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