韓中首脳会談:「反帝国主義の歴史共有」 対日姿勢で協調

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と中国の習近平国家主席は2日、首脳会談で日本をめぐる歴史問題で共通認識を再確認した。習主席は首脳会談の冒頭発言で、「歴史的に韓中両国の国民は植民侵略に対抗し、民族解放のために闘争する過程で団結し助け合った」と指摘した。これは日帝軍国主義に対抗し、韓中が手を結んだ歴史を強調したものだ。

 これに対し、朴大統領は「前世紀に両国が共に経験した『患難の交わり(困難を共にした間柄)』の歴史が現在の両国の友誼(ゆうぎ)の大切な土台となっている。今後両国が直面するさまざまな試練を解決する上でもしっかり協力していくことを望む」と応じた。朴大統領は中国が抗日運動を象徴する建築物である「上海大韓民国臨時政府庁舎」の再開館事業に協力したことにも謝意を表した。

 北京の外交筋は「最近中国は歴史問題や領土問題で日本と激しく争っている。中国が『反帝国主義戦争の同志』だった歴史を生かし、韓国を引き込もうとしている構図だ」と指摘した。現在韓中は慰安婦問題など歴史問題でも協調姿勢を見せている。最近改装が終了して開放された中国人民抗日戦争記念館には、朝鮮義勇隊の兵士が山野に「中韓両民族が連合し、日本の強盗を打倒しよう」という文字を刻んだ写真が展示されている。

 中国はこれまで日本の歴史認識や領土問題を韓中日3カ国の協力関係正常化と事実上リンクさせ、3カ国による首脳会議の開催にも慎重な姿勢を示してきた。

鄭始幸(チョン・シヘン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース