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高速増殖炉もんじゅ 安全上の重要度分類に誤り9月3日 16時02分
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福井県にある高速増殖炉もんじゅで、設備や機器の安全上の重要度を決める分類の誤りが少なくともおよそ3000件あることが国の検査で分かりました。中には重要度が高い設備や機器を低く分類する誤りも含まれているということで、原子力規制庁などが詳しく調べています。
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅでは、大量の機器の点検漏れが見つかり、おととし、原子力規制委員会が事実上、試験運転を禁ずる命令を出しています。
こうしたなか、年4回行われている国の保安検査で、設備や機器の安全上の重要度を決める分類の誤りが少なくともおよそ3000件あることが分かりました。
分類は3段階に分かれていますが、原子力規制庁によりますと、重要度が高い設備や機器を低く分類する誤りも含まれているということで、必要な検査が行われなかった可能性もあるとして詳しく調べています。
分類の誤りは分かっているだけで、ナトリウム漏れ事故を受けた改造工事に伴って、新たな許認可が出された平成19年から続いているということで、この間、国も見過ごしていたことになります。
もんじゅの青砥紀身所長は、「指摘を踏まえ、検査に真摯(しんし)に対応したい」と述べました。また、原子力規制庁の宮脇豊安全管理調査官は、「これから内容を聞き取ってどのような問題があるか確認したい」と述べました。
原子力機構は来年3月までの試験運転再開を目指していますが、禁止命令の解除の時期は見通せない状況です。
こうしたなか、年4回行われている国の保安検査で、設備や機器の安全上の重要度を決める分類の誤りが少なくともおよそ3000件あることが分かりました。
分類は3段階に分かれていますが、原子力規制庁によりますと、重要度が高い設備や機器を低く分類する誤りも含まれているということで、必要な検査が行われなかった可能性もあるとして詳しく調べています。
分類の誤りは分かっているだけで、ナトリウム漏れ事故を受けた改造工事に伴って、新たな許認可が出された平成19年から続いているということで、この間、国も見過ごしていたことになります。
もんじゅの青砥紀身所長は、「指摘を踏まえ、検査に真摯(しんし)に対応したい」と述べました。また、原子力規制庁の宮脇豊安全管理調査官は、「これから内容を聞き取ってどのような問題があるか確認したい」と述べました。
原子力機構は来年3月までの試験運転再開を目指していますが、禁止命令の解除の時期は見通せない状況です。