4~6月期のGDP 速報値と同じ前期比0.3%増=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が3日発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.3%の増加で7月に発表された速報値と同じだった。

 成長率は5四半期連続で0%台にとどまった。干ばつなどで農林漁業の生産が前期比12.2%急減したほか、製造業の土木建設、サービス業の卸小売・飲食宿泊業などが振るわなかった。

 GDPの実質成長率は2012年7~9月期の0.4%から2013年4~6月期には1.0%に拡大した。続く2四半期は連続で0.9%、2014年1~3月期には1.1%と多少好転したが、4~6月期は韓国旅客船沈没事故が発生し0.5%に落ち込んだ。7~9月期が0.8%、10~12月期が0.3%、今年1~3月期が0.8%と、1%未満で推移している。

 一方、4~6月期の実質国民総所得(GNI)は前期比0.1%減少した。GNIが前期比で減少したのは2010年10~12月期(1.9%減)以来となる。

 韓国銀行は「国民所得の減少は利子・配当所得の増加で、海外からの純要素所得受取が減ったことが影響した」と説明した。

 実質GNIは国内の経済活動に焦点を当てた実質国内総所得(GDI)とは異なり、韓国国民が国内外で得た所得の実質購買力を示すもので、GDIに海外からの要素所得の純受取を反映して算出する。増加率の推移をみると、昨年1~3月期と4~6月期はそれぞれ1.0%だったが、7~9月期に0.2%に鈍化した後、10~12月期は1.6%に持ち直した。今年1~3月期には4.2%と高水準を記録した。

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