6月から7月にかけての中東呼吸器症候群(MERS)流行を受けて遠のいていた中国人の客足が戻りつつある。
韓国法務部(省に相当)の出入国・外国人政策本部によると、先月25日に入国した中国人は2万3000人で、MERS流行以前の5月の水準(1万9000人)を上回った。
また、韓国観光公社によると、訪韓中国人客は6月が約31万5000人、7月が約25万5600人で、前年同月に比べそれぞれ40-50%急減したが、最近は増加傾向にあるという。観光業界は、中国の9月の中秋節、10月の国慶節(建国記念日)連休を機に、少なくとも例年水準を回復すると見込んでいる。
中国人客の増加で、免税店の売り上げも持ち直している。ソウル市中区のロッテ免税店では、8月第4週(24-30日)の中国人客の売上高が前年同期の95%水準まで回復した。また、全国7店舗の先月の売上高は前年同月の70-80%台と集計された。新羅免税店も、先月の売上高が前年同月の80%水準まで持ち直した。
免税店業界はこの機をとらえ、さまざまなイベントを企画している。ロッテ免税店は、4-5日に釜山の広安里海水浴場で開かれる「ファミリーコンサート」に5000人以上の中国人客を招待した。ソウル・蚕室のロッテワールドで11日に開催される「ナイトパーティ」、蚕室のオリンピック体操競技場で10月に開かれる「ファミリーコンサート」にも、それぞれ1万人を超える中国人客が来場する予定だ。