朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と中国の習近平国家主席は2日、北京の人民大会堂東大庁で34分間にわたり首脳会談を行った。その後、昼食会のために並んで西大庁へと移動した。その過程で両首脳は見つめ合って笑みを浮かべるような姿も見せた。両首脳は特別昼食会の1時間4分を含め、1時間38分にわたり、韓半島(朝鮮半島)問題、北東アジア情勢、両国の懸案について話を交わした。
会話は同時通訳で行われた。これまでのように逐次通訳をしていれば、3時間を超えたとみられる。韓国大統領府(青瓦台)の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官は「とても多くの情報がやりとりされたと考えてもらいたい」と話した。
朴大統領はピンクの上着に紺のズボンという姿で会談場に入った。朴大統領は冒頭発言で、「これまで主席とは何度も首脳会談を行ったが、きょうの会談は終戦70年、韓国の光復70年、(韓半島の)分断70年を向かえる歴史的な年に行われるだけにさらに意味が大きいと考えている」と述べた。
習主席は朴大統領より先に行った冒頭発言で、「韓中関係は現在政治的な相互信頼と経済・貿易協力、人的交流が同時に前進する喜ばしい状況を見せている」と歓迎。その上で、「韓国には『白紙1枚でも一緒に持てば軽い』ということわざがあるように、中国にも『多くの人がたきぎを集めれば火が大きくなる』という言葉がある」と述べた。いずれも「どんなに容易なことでも互いに協力すれば、さらにたやすくなる」という意味で、ことわざを使って相互協力を強調した格好だ。
習主席は「韓国と各分野の交流と協力を深め、共同発展、地域の平和に向けた努力、アジアの振興のために協力、世界の繁栄促進という4つのパートナーシップ目標の実現に向け絶えず前進していくことを望む」とした。
習主席は抗日戦争勝利70周年の軍事パレードに出席する30カ国の収納のうち、カザフスタン、ラオス、カンボジア、セルビアの首脳とも会談した。しかし、別途昼食の場でもてなしを受けたのは朴大統領だけだった。朴大統領は首脳会談で話すべきことがらを細かくメモして持参し、会談に臨んだとされる。