韓中首脳会談:6カ国協議の早期再開で一致

韓中首脳会談:6カ国協議の早期再開で一致

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と中国の習近平国家主席は2日、北京で首脳会談を行い、韓半島(朝鮮半島)問題や北東アジア情勢について意見を交換した。

 両首脳は6カ国協議の早期再開で北朝鮮の非核化を推進していくことで一致。両国の協議に基づき作成された韓国側の報道発表によると、両国は「最近の国際社会による団結した努力でイラン核交渉が妥結したことに注目する」とし、北朝鮮を速やかな核廃棄に導く意向を示した。同時に両首脳は「意味ある6カ国協議が速やかに再開されるべきだ」との点で合意した。

 これを受け、韓中両国が6カ国協議再開に向けた実務的な努力を本格化させるのではないかとの見方が出ている。また、10月にワシントンで行われる韓米首脳会談で、朴大統領はオバマ大統領に6カ国協議再開の必要性を訴えるとみられる。開催可能性が高まった韓中日首脳会談でも6カ国協議の問題が話し合われる可能性が高い。

 また、習主席は最近、北朝鮮の地雷と砲撃による挑発で韓半島の緊張が高まったことと関連し、「緊張を高めるいかなる行動にも反対する」と述べた。これは北朝鮮が核実験や長距離ミサイル発射のような軍事的挑発によって、今後再開される非核化協議に冷や水を浴びせることがないようにとの「対北メッセージ」と受け止められている。最近の南北による対話局面を継続するように求める意味合いもあるとみられる。

 習主席はさらに、「中国は(北朝鮮が2005年に核廃棄を宣言した)6カ国協議での共同宣言と国連安全保障理事会の関連決議を忠実に履行すべきだ」と指摘した。国際社会が合意した対北朝鮮制裁を順守するという中国の立場を再確認したものだ。

 一方、朴大統領は「韓半島が分断70年を迎え、速やかに平和的に統一されることが域内の平和と反映に寄与する」と述べた。これに対し、習主席は「韓半島が将来、韓民族によって平和的に統一されることを支持する」と応じた。

 朴大統領は3日に開かれる中国の抗日戦争勝利70周年記念行事に出席するため、2泊3日の日程で北京入りした。習主席との会談に続いては、李克強首相との改案で両国の経済協力強化策を話し合った。

北京=崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓中首脳会談:6カ国協議の早期再開で一致

right

関連ニュース