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【橋下市長公開書簡】全文和訳(4) 不確かな一方的主張を歴史的事実と信じてしまうことが残念

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【橋下市長公開書簡】
全文和訳(4) 不確かな一方的主張を歴史的事実と信じてしまうことが残念

記者会見する橋下徹大阪市長=3日午後、大阪市役所

 2013年7月にグレンデール市に設置された慰安婦像の石碑には「1932年から1945年の間に日本帝国軍によって強制的に性奴隷状態にされた20万人以上の(中略)アジアとオランダの女性を記念して。(以下略)」と刻まれていますが、これは歴史的事実として確認されていない言説です。慰安婦の数や募集における旧日本軍の関与について歴史研究者の間でも議論が分かれていることは2015年5月5日の『日本の歴史家を支持する声明』の中で米国を中心とする187名の歴史研究者らが自ら認めています。

 にもかかわらず、碑文に刻まれ、広く報道されることで、世界の多くの人々がこの不確かな一方的主張をそのまま歴史的事実と信じてしまうことが、残念でなりません。

 今回、貴市議会で審議されることになる決議案の文面を見る限り、具体的な碑文については触れていませんが、「日本帝国軍に拉致されて」「強制的に性的奴隷にされた」「20万人」といったキーワードが既に書かれており、同じような表現になるのではと懸念しています。

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