五輪エンブレム:袋など使用停止提訴へ…リエージュ劇場側

毎日新聞 2015年09月03日 20時11分

 【ブリュッセル斎藤義彦】2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレム撤回問題で、東京都がエンブレム入りの名刺や袋などを使い続ける意向を示したことについて、使用差し止め訴訟を起こしているリエージュ劇場側は3日、「著作権侵害で遺憾だ。訴訟で使用停止を求める」と述べた。

 劇場のロゴを制作したデザイナーのドビ氏は「心配した通り、エンブレムが使い続けられる。著作権侵害だ。盗作かどうか明確にしないまま撤回したのが問題だ」と批判した。裁判で盗作が認められれば、スポンサーや関連団体も含めて使用1回当たり5万ユーロ(約675万円)の支払いを国際オリンピック委員会(IOC)に要求するという。劇場側の弁護士は「劇場とデザイナーの名誉を裁判で回復したい」と話した。訴訟は、半年前後で判決が出るとみられる。

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