岡林佐和
2015年9月3日19時47分
サントリービールは新発売する「ザ・モルツ」のテレビCMで、「ドライに生きて、楽しいか」と問いかける。アサヒビールの主力商品で業界首位の「スーパードライ」への「挑戦状」ともとれるCMだ。放映は3日から。
ザ・モルツは1986年から販売するビール「モルツ」を終了し、味やデザインを一新して8日に売り出す。スーパードライがのどごしやキレをウリにしているのに対し、苦みやコク、ほのかな甘みといった「味わい」を重視した。
CMには、ダンスユニット「EXILE TRIBE」を起用し、メンバー7人がバーカウンターでビールを飲む。HIROさんが「これ飲みやすいんだよね」と話しかけると、松本利夫さんが「ドライに生きてて楽しい?」と返す。その後、「ドライに生きて、楽しいか。」の文字が大きく現れる。
都内で開かれたCM発表会で、サントリービールの山田真二常務は「人と人とのつながりがドライになっていることが、若年層のビール離れの背景にある。皆で仲良くやろうという意味だ」と説明した。だが、業界内では「最大手の商品名『ドライ』をわざわざ使い、対抗心は明らか」との見方が大半だ。
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