いまだ内戦の続くシリア。政府軍と反体制派の武力衝突により街は荒廃し、多くの難民が国外へと脱出しています。
「シリアでだって生きていかなくちゃいけない」と、1枚の写真が海外掲示板で話題となっていました。
無残にも破壊しくつされ、がれきの山となった建物。
その手前で、場違いとも思える果物屋を営む男性の姿。
人が暮らしていける環境とは思えませんが、それでも生活をしていかなくてはならないのです。
印象的なこの1枚の写真に対し、海外掲示板には多くの意見が寄せられていました。
●見捨てられた土地で、こんな風に普通の人がサバイバルしている写真を見ると、やりきれない気持ちになる。なんとひどい状況なんだ。
↑爆破、侵略、戦争の話を聞くと、この写真を思い出すといいと思う。
どんなに良い意図を持っていても、爆弾が落とされたら民衆は地獄への道が作られたようなものだ。
↑戦いで半分のシリア人が移動を余儀なくされた。最後に聞いた情報で800万人だった。同僚は4年ぶりにトルコにいる兄のところに身を寄せていた家族と再会できた。電気も水道もなく、毎日井戸から水を汲んでいるそうだ。
●こんな状況でも彼は精一杯を尽くしているんだ。われわれの社会の大半の人よりも、よくやっているよ。彼が成功しますように。
●とても美しい果物に見える。
↑中近東で食べた果物は今までで最高だったよ。
●少なくとも後ろの崩壊したビルが、どんな大きかったかがわかる。
●これを思いださせるよ。
●この写真が最初に投稿されてからもう数年になる。今、シリアの人々はヨーロッパに亡命しようと躍起になっている。もうシリアには何もすがるものがないんだ。アサド政権によるシリア騒乱のあとにISISだ。それは世界でも最悪なグループの間に捕まったようなものだ。
●戦争は公平ではない。
●2002年にイギリス、ギリシャ、トルコ、シリア、スペイン、ポルトガルを2か月かけて旅行した。本当に親切な人々で、気前がよくて、フレンドリーでよく助けてくれた。この荒廃を見て悲しくなる。かつては美しかった国がぐちゃぐちゃだ。
ほんの5年前は美しい国だったシリアだけに、現状を嘆く声ばかりでした。
(参照:「シリアの女の子にカメラを向けたら…武器だと思って降伏した」心が痛むと同情されていた1枚)