五輪エンブレム撤回:ベルギー側「訴訟続ける」

毎日新聞 2015年09月01日 21時31分(最終更新 09月01日 23時55分)

成田空港第2ターミナル到着ロビーに張られている2020年東京五輪エンブレム。空港会社は2日以降に撤去の可否を決めるという=2015年9月1日午後7時12分、山本晋撮影
成田空港第2ターミナル到着ロビーに張られている2020年東京五輪エンブレム。空港会社は2日以降に撤去の可否を決めるという=2015年9月1日午後7時12分、山本晋撮影

 【ブリュッセル斎藤義彦】ベルギー・リエージュ劇場が国際オリンピック委員会(IOC)を相手取って起こしている著作権侵害訴訟で、訴訟の代理人のモタル弁護士は1日、「IOCから正式な回答はなく、まだネット上でも使われている。再使用のおそれもあり、盗作と認められるまで訴訟を続ける」と述べた。劇場のロゴをデザインしたドビ氏も同様の意向を示した。

 モタル弁護士によると22日の訴訟開始の日程は維持しているという。弁護士らによると、大会組織委員会の見解はエンブレムが盗作かどうか明らかにしておらず、「盗作と認めない限り再利用され、著作権が侵害される恐れがある。IOCがエンブレムの著作権を放棄しても、既に使用された行為について著作権侵害を争う」と話した。

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