金田 沙織
日常に潜む宗教性 〜コアな人たちのイメージ世界〜
作品形態:イラストレーション
行き過ぎた格好や行為はよく世間から嘲笑や批判の的にされます。しかし、どんなに周りから後ろ指をさされていても彼らにはこんなにもキラキラしていて何事にも代え難い宝物のような世界を持っているのです。私はこういった批判されがちな宗教的な行動を「肯定した世界」として表現したいと考え、これらの作品を制作しました。元々マイナスなイメージを抱いていたものであっても、この世界を覗いてみて少しでもプラスのイメージに変わる人がいれば幸いです。
担当教員によるコメント
宗教や若者のトレンド、あるいはサブカルチャー等に関するリサーチを経て、ファンタジックな表現を通じ、気になる人びとの世界を肯定的に描き出している。同じテーマを扱っていても、共感して肯定的に描く事と批判的に描くこととでは、鑑賞者に伝わるメッセージは全く違うものになる。どう描けばどう伝わるのか?この問いに答えるために、完成までに様々な表現で同一テーマを描き比べる習作を重ねきた。日常では、少数派に対して好奇の目を向けつつも批判的に取り上げる事が多い。しかし、それでは相互の理解に達しないのは明らかだ。描くことで、自分と違う気になる人に着目し、深く考え、相手に寄り添い共感する。他者への関心が薄れ、かかわり合いが少なくなったこの社会に向けた批判として優れた作品である。
准教授・矢野 英樹
担当教員によるコメント
宗教や若者のトレンド、あるいはサブカルチャー等に関するリサーチを経て、ファンタジックな表現を通じ、気になる人びとの世界を肯定的に描き出している。同じテーマを扱っていても、共感して肯定的に描く事と批判的に描くこととでは、鑑賞者に伝わるメッセージは全く違うものになる。どう描けばどう伝わるのか?この問いに答えるために、完成までに様々な表現で同一テーマを描き比べる習作を重ねきた。日常では、少数派に対して好奇の目を向けつつも批判的に取り上げる事が多い。しかし、それでは相互の理解に達しないのは明らかだ。描くことで、自分と違う気になる人に着目し、深く考え、相手に寄り添い共感する。他者への関心が薄れ、かかわり合いが少なくなったこの社会に向けた批判として優れた作品である。
准教授・矢野 英樹