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最終更新:2015年9月3日(木) 19時15分

ブダペスト駅に難民数千人殺到、大混乱に

 東欧ハンガリー、首都ブダペストでは西ヨーロッパを目指そうとする難民数千人が駅構内や国際列車に殺到し、大混乱となっています。

 「ブダペストの駅です。ご覧のようにホームには大勢の難民がいて、さながら難民キャンプのような状態になっています。幼い子どももたくさんいます」(記者)

 ハンガリー当局は、ドイツなどを目指す難民が押し寄せていることから、1日、国際列車の駅を封鎖し、難民たちとの間で緊張が続いていましたが、現地時間の3日朝、封鎖を解除しました。

 このため、難民が駅の構内になだれ込み、列車に無理矢理よじ登ったり入り込もうとしたりするなどして、大混乱となりました。ハンガリー当局は現在、国際列車の運行を停止していて、再開のめどは立っていません。

 難民の多くは中東シリアなどから戦乱や貧困を逃れてきた人々で、ヨーロッパ各国は対応を迫られています。ドイツのメルケル首相はEUの理念の象徴である「域内の通行の自由」を定めた規定を見直す必要にまで言及していて、難民問題がEU全体のあり方をめぐる議論に発展しています。(03日18:21)

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