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今回、京都スマイルツウシンにて記事を書かせて頂くことになりました、Web製作グループ「ドゥドゥルドゥ関西」のズイショと申します。以後、よろしくお願いいたします。
| 登場人物:ズイショ Web製作グループ「ドゥドゥルドゥ関西」メンバー。「上る」とか「下る」とか言われると困惑するので道を聞けず、よく迷う。 |
| 登場人物:ヤマネショウ Web製作グループ「ドゥドゥルドゥ関西」の代表。京都在住。最近は銭湯・お酒・ジム通いで脱水症状気味。 |
8月某日、京都スマイルツウシンの企画会議にて
- ヤマネショウ
- 最近食レポ流行ってるじゃないですか。漫画とか、webサイトとか。やっぱ地域に根ざして活動していくうえでそこらへんは押さえときたいなと思うんですよね。
- ズイショ
- いいですね、ヤマネさん京都でしったっけ?僕、京都ならではの最高のロケーション知ってるんで紹介しますよ。そこで食レポやってください。
- ヤマネショウ
- 本当ですか?ありがとうございます!
- ズイショ
- もうほんと、段取りは僕全部やるんで。コンセプトも既に全部ここに入ってるんで(コメカミをトントン)。
- ヤマネショウ
- 表現が古いな、90年代のハリウッドっぽい。じゃあ、全部お任せしちゃいますね。
- ズイショ
- はい、ヤマネさんは当日、指定した場所に来てもらうだけで大丈夫です。ビーチサンダルでお願いします。
一週間後、京都市内某所。
京都でたった一人の贅沢な時間を過ごせる穴場スポット
そういうわけでヤマネに鴨川まで来てもらいました。
- ヤマネショウ
- あのすいません、今日は食レポのはずなんですけど、なんで鴨川集合なんですか?
- ズイショ
- そうですね、いかにも京都らしいロケーションってことで今日はあそこで食レポしてもらいます。
- ヤマネショウ
- えーと、岩?
- ズイショ
- あえて言えばスポットですね。
- ヤマネショウ
- あのスポット、めっちゃパワーもらえそうなんですけど。
- ズイショ
- 今、『孤独のグルメ』が熱いって言うじゃないですか。で、ちょっと調べたらおっさんが一人で飯を食うだけの話らしいんでそれならちゃちゃっとパクれるなと思って。おっさんとおっさんが孤独になれるスポットだけ確保できればいいんで。
- ヤマネショウ
- なんかスポットってフレーズが全然耳慣れないんですけど。
- ズイショ
- あのスポットだったら土手の上のおっさんとも10mくらい離れてるんでかなりの孤独パワーが保てると思うんですね。
- ヤマネショウ
- パワーって言いましたよね今。
さっそくスポットに入ってもらいました。
こっちからでは笑えるくらい遠景なのでヤマネには自撮り棒を持ってスポットに入ってもらっています。昨今その危険性が指摘されている自撮り棒ですがこのスポットは孤独なのでどれだけ振り回しても特に問題はありません。むしろそこから誰かを傷つけられるものなら傷つけてみろ。決して俺はお前の手を汚させはしない。
孤独を背負った男のちょっぴり危険な魅力がすごく出ててすごいです。
これだけの距離があるのでここからはLINE通話で連絡を取り合います。
- ズイショ
- ヤマネさん、孤独感はまぁまぁ出てるんですけど晴天すぎてもう一つムードが出ません。雨乞いしてもらっていいですか?
- ヤマネショウ
- いや、今降られると僕このスポットから脱出できなくなるんで。
- ズイショ
- あと、けっこうカメラ遠いんで、表情は大袈裟なくらいにしてもらわないと全然おいしさとか伝わらないんでそこだけお願いします。一回カメラに笑顔もらっていいですか?
- ヤマネショウ
- 今、めっちゃ笑ってます。
- ズイショ
- 了解です。
- ヤマネショウ
- ……。
鴨川で誰にも邪魔されず自由にモノを食べて救われよう!
- ズイショ
- じゃあまず一つ目の袋を開けてみてください。
- ヤマネショウ
- 『SAW』のジグソウっぽい……。
- ズイショ
- 京都を代表する老舗ベーカリー・志津屋の看板商品、カルネです。
- ヤマネショウ
- ええ、知ってますよw京都人からしたら有名なパンですからね。よく食べてますよ!
- ズイショ
- じゃあ早速ガブリといっちゃいましょうか。
- ヤマネショウ
- ガブリ。
- ズイショ
- 空、青っ。
- ヤマネショウ
- おいしいです。
- ズイショ
- どうですか、孤独のグルメ。
- ヤマネショウ
- 孤独です。あと日差しが強いです。
- ズイショ
- 了解です。二つ目の袋を開けてください。
- ズイショ
- 空、青っ。
- ヤマネショウ
- 同じく志津屋の塩レモンパンですね。
- ズイショ
- ガブリといっちゃいましょう。
- ヤマネショウ
- ガブリ。
- ズイショ
- (別に一回目のガブリを褒めたわけでもないのにさっきより自信あり気だ……。)どうですか?
- ヤマネショウ
- ええ、美味しいですよ!僕のように真夏の炎天下、汗をかいて塩分が失われがちな人にとってはピッタリのパンですね!(投げやり)
- ヤマネショウ
- 最後の袋開けていいですか。
- ズイショ
- どうぞ。
- ヤマネショウ
- 京都のお土産の定番、夕子ですね。
- ズイショ
- ニッキ、抹茶、いちご詰め合わせ10個入りです。
- ヤマネショウ
- ズイショさんは八つ橋要りませんか……?
- ズイショ
- じゃあ抹茶だけ一個残しておいてください。
- ズイショ
- 抹茶1個だけ僕食べるんで、ほか9個全部食べたら帰ってきていいですよ。
- ヤマネショウ
- (やっぱジグソウだ……。)
- ヤマネショウ
- これめっちゃ喉が渇くんですけど、飲み物とかってないんですかね。
- ズイショ
- 飲み水はないですね。飲み水じゃなくていいならめっちゃあるんですけど。
- ヤマネショウ
- そうですね、川の水はちょっと飲めないですね。
- ズイショ
- 昔、ある男が井戸の底に古い櫛が落ちてるのを見つけまして、明日にでも売りに行けば少しは金になるかなと思い床についたんですがその夜、男の枕元に女の幽霊が現れたのです。
その幽霊はその櫛は自分の持ち物なので返してくれと言い、気味悪がった男が言われたままに櫛を返してやると幽霊は深々とおじぎをするとこう言いました。
せめてものお礼にあなたに神通力を授けたいと思います。ひとつは、いくらでも働けるだけの怪力。もうひとつは、一生金に困らない力。どちらかひとつだけをあなたに授けましょう。ヤマネさんならどうしますか?
- ヤマネショウ
- 金があれば働かなくていいので、金ですかね。
- ズイショ
- 一生金に困らない力を授かった男は、それからというもの手に触れるもの全てが金に変わり、金に困ることはありませんでしたが食い物に触れても触れたそばから金に変わってしまい、結局何も食べることができずすぐに飢え死んでしまいましたとさ。
- ヤマネショウ
- なんで今そんな話を始めたんですか。
- ズイショ
- 水がある場所にいればそれで飲み水には困らないと思ってたら大間違いってことですよね。
- ヤマネショウ
- いや、そんな理由でここで飯食ってるわけではないです。
俺たちの孤独のグルメはまだ始まったばかりだ!
- ズイショ
- そういうわけでどうでしたか、孤独のグルメ。
- ヤマネショウ
- 一応、土手をちらほら歩いてる人もいるし、何より日差しが強くて暑かったんで思ったほど孤独感はなかったですね。むしろ人と会話してるはずなのにiPhoneからズイショさんが何か言ってきてる時が一番孤独を感じました。
- ズイショ
- やっぱ温暖なのは孤独感が薄れてダメですね。次回集合する時はマグロ漁の人がよく履いてる長靴兼ズボンみたいなので来てください。
- ヤマネショウ
- たぶん次の集合それ冬ですね。
- ズイショ
- はい。
結論
- ヤマネショウ
- 次回からはせめて飲料水の配給をお願いします。ノドが乾きすぎて炎天下の中、八つ橋が苦行でした。
鴨川孤独のグルメは飲料水が必要!
今回登場した食べ物
| 志津屋 |
|
|---|---|
| 八つ橋 | 夕子 ニッキ・抹茶・苺詰合せ(10個入り) |
登場人物
| 登場人物:ズイショ Web製作グループ「ドゥドゥルドゥ関西」メンバー。「上る」とか「下る」とか言われると困惑するので道を聞けず、よく迷う。 |
| 登場人物:ヤマネショウ Web製作グループ「ドゥドゥルドゥ関西」の代表。京都在住。最近は銭湯・お酒・ジム通いで脱水症状気味。 |