パワーローダー

X-3

オムニ軍が開発した人型の戦闘兵器。略称は「PLD」。
機動力と装備の汎用性に優れ、あらゆる局面に対応できる万能兵器として広く配備されています。


機能・特徴

人類がオムニに入植して間もない頃、開拓にローダーと呼ばれる有脚重機が活躍していました。
やがて地球との戦争が現実味を帯び始めると、オムニ独立軍はローダーを武装化したパワーローダー(通称:PLD)の開発を計画。試作機が予想以上の成果を上げ、正式採用されることとなります。

PLDの大きな特徴は以下の3つが挙げられます。

空挺能力
戦力に劣るオムニはPLDを特殊作戦に従事させるため、また開発が空軍主導であった事などから空挺能力(航空機から直接降下できる事)を絶対要件としていました。
これによりもたらされた展開性は高く評価され、PLDが一般部隊に広く配備されるようになった後も、特務部隊用PLDには必須の要件となっています。
航空機による空挺降下
PLDは「空挺降下ユニット」によって戦術・戦略輸送機からの直接降下が可能です。
高度450~12,000mからの降下に対応(X3)するこのユニットの開発は困難を極めましたが、ATR-XLの努力により短期間での開発に成功しました。なお試作二号機のテストパイロットはハーディ・ニューランドが務めました。(一号機は事故で消失)
カーゴバード
制空権が確保できない場合に備え「カーゴバード」も開発されました。このユニットは潜水艦搭載の戦略ミサイルを改造した"空飛ぶコンテナ"で、PLDは目標上空で爆破開口されたハッチから空挺降下します。
射出時に強烈な重力がかかる上、脱出に失敗すると惨事を免れない事から「空飛ぶ棺桶」とも呼ばれています。
高度な射撃管制システム
PLDには機体の各種センサーや姿勢制御機構から得た情報を元に、最適な射撃情報をパイロットへフィードバックするシステムが搭載されています。
またこの情報を戦闘集団単位で管理する、いわゆるデータリンクも可能となっており、PLDの戦闘能力を何倍にも高めています。
※余談ですがデータリンクの効果は高く、この機能を備えるアメリカ軍のF-35戦闘機は、従来機F-15の5倍以上の戦闘能力を持つと言われています。
優れた生存性
生産・訓練コストが格段に高いPLDは、生還率を上げるため最新技術が惜しみなく投入されています。
機体を覆う装甲は積層装甲やFRMなど最新の素材をふんだんに使用、また火災探知機や自動消化装置なども搭載しパイロットの生存性にも万全を期しています。

PLDは全長5mほどもあり、世代が進む毎に大型化する傾向にあります。
その巨体に加え、関節部などのウィークポイントを持つため防御力はそれほど高くありません。PLDは戦車のように正面から撃ち合うのではなく、高い機動力と踏破能力を生かした奇襲や側面攻撃によって最大限の力を発揮する兵器といえます。

なお、PLDは有人機で単座のものがほとんどです。(複座機は設計上の制約から性能が著しく低下するため)

種類

PLDは汎用モデルをベースに、目的に特化したカスタムモデルが存在します。

装甲機動歩兵
いわゆる汎用機で、単に装甲歩兵と呼ぶ事もあります。
ハードポイントを豊富に持ち、あらゆる局面に柔軟に対応できます。
装甲強襲歩兵 (装甲突撃歩兵)
耐久性と機動力に優れる白兵戦重視モデル。
多くの場合重火器が装備できない代わりに、防御力と白兵戦能力が高く、戦陣に立って部隊を導く役割を担います。
装甲索敵歩兵 (装甲偵察歩兵)
Recon(斥候)の頭文字 "R" を機体名に持つ、索敵能力に特化したモデル。
大型の索敵装置を搭載しているため戦闘能力は低いものの、他の型には無い広範な視界を持ち、作戦行動に無くてはならない存在といえます。
試作型
POWER DoLLS 4 より登場した、ディジエム社が開発したX-10シリーズの総称です。
設計段階からそれぞれの目的に特化され、強力な専用装備を持つのが特徴。正式採用ではないため生産数は極めて少数です。
XB-10汎用性を強化したモデルで、あらゆる敵に有効な両用ミサイルの他、多くの汎用火器を持ちます。
XC-10回避性能を極限まで追及した白兵機で、従来とは桁外れの機動力と総合防御力を獲得しています。
XD-10隠密型と呼ばれる新型機で、絶対索敵範囲内でなければ発見されない(PD4)高いステルス性を持ちます。
XE-10珍しい四脚の大型PLDで、機動力と支援車両並みの大火力を兼ね備えます。
XF-10狙撃に特化したPLD。専用ライフルは射程が長く、敵の索敵装置を無力化する効果があります。

開発の歴史

第一世代

地球政府軍に対して通常戦力に劣るオムニ独立軍は、長大な戦線をカバーするためゲリラ戦術を多用。
そこで中核戦力として「武装化したローダー」に白羽の矢が立てられるのは当然と言えました。
PD-204Y2532年のATR計画で生み出された、史上初の戦闘用ローダーです。
実際には作業用ローダーの運動性を向上させただけのものでしたが、PLD開発史の第一歩といえます。
X-1
(PD-207Y)
PD-204Yの研究結果を受けて作られた、レイランド・ダグラス社による戦闘用ローダーの試作2号機です。
マシンガンなどの専用装備が用意され「戦闘用」と呼ぶに相応しくなったものの、戦闘行動時間の短さなど多くの課題を残しました。
2535年4月10日、実験機"X-1"として初の実戦投入を果たしました。
X-1CX-1の実戦データは即フィードバックされ、改良型X-1C/Nの設計が進められましたが、完成を待ちきれない軍部に応じ当機が急遽作成されました。
全天候運用能力の追加とリアクティブアーマーの搭載、重量の増加に対応する形での PAM の出力強化(従来の四割増)が行われ、わずか1ヶ月の運用実験で実戦配備されました。
X-1C/N
(PD-303C)
更なる耐久性と夜間戦闘能力を獲得し、さらに対PLD戦まで想定された当機は、2536年の実戦配備からわずか2ヶ月で予想を上回る戦果を挙げました。
これによりPLD専用部隊の可能性を示唆されますが、生産効率(通常兵器の約三倍)改善の見込みが立たない事から、軍は第二世代PLDの開発を決定します。
※これまでPLDは運用性の限界から、通常兵器の支援が必要でした

第二世代

PLDの有用性が実証されても、その生産性の低さは増産の大きな障壁となりました。
軍はこの問題を克服すべく2537年2月に"ATR-XL"計画(通称「オムニ・マイスター」)を発動、生産性改善と性能向上が急ピッチで進められました。
X-2
(YD-540)
ATR-XLによって生み出された第二世代PLDのプロトタイプです。
2538年に23機のみ生産され、制式名"X-2"は機密保持・情報撹乱のため最低装備の1号機仕様に与えられました。また4号機仕様の1機は訓練機として、発足したばかりの177大隊に配備されています。
X-3A
(YD-540A)
2539年6月に完成したYD-540のコンプリートモデルで、同12月に177大隊へ向け先行生産を開始。
念願の「空挺能力」を獲得した当機は実戦配備されるや破壊工作や捕虜救出などの特殊作戦で多大な戦果を挙げ、軍事バランスをオムニ独立軍に大きく傾ける事となりました。
X-3RX-3Aの肩部にセンサーを搭載した索敵特化モデルで、装甲と火力を犠牲に広大な視界を得ています。
X-3CX-3Aから肩部ハードポイントを排除し機動力と装甲を強化した、白兵戦強化モデルです。
X-3ATPLD史唯一の複座機。これにより継戦能力は向上しましたが、燃料タンクの小型化・重量増加による出力減少を招き、総合性能でX-3Aに劣るものとなりました。
実戦投入はキッドナップ作戦の一度きりで、以降は訓練機として第177特務大隊に回されています。
X-32 X-3Cを凌ぐ地球軍の新型PLD"TS-3"に対抗するため、急遽制作された改良型です。
2540年4月より受領開始した当機は、X-3シリーズのフレームに最新のE-BEPAMとアビオニクスを搭載したもので、さらなる耐久力と運動性を獲得しています。
X-32X-3AにE-BEPAM駆動系を搭載し、装甲と運動性が向上したモデル。2540年4月~11月に計35機が生産されました。
X-32CX-3CにE-BEPAM駆動系を搭載したモデル。2540年4月~11月に計29機生産されました。
X-32R新型の送受信系を搭載した事で、X-3Rと同等の索敵能力を持ちながら、X-3Aと同等の耐久力と肩部ハードポイントを1つ獲得したモデル。ただし重量バランスの関係から、肩部に搭載できる火器は限られています。
めざましい戦果を上げるオムニ軍PLDを、地球派遣軍も黙って見過ごしていた訳ではありません。
もともと生産力に分のある地球側は短期間でオムニ側に追いつき、いくつかのPLDをロールアウトします。
TSR-1地球派遣軍の索敵用PLD。
オムニ移民船団が使用していたATVと呼ばれる6脚の小型汎用輸送車両に、軽武装を施したものです。
戦闘能力は低いものの、無人自律運用が可能なため多量に生産・投入され、独立戦争終結後は民間企業に多数払い下げられました。
TS-2A地球派遣軍がオムニの民間ローダー生産設備を接収して開発・製造した戦闘用PLD。
この時点ではオムニ軍PLDの存在は知られていなかった為、対PLD戦は全く考慮されず、不整地での運用のみを考慮した「足が生えた戦車」のような形状をしています。砲撃後の回復時間が長いという弱点はあるものの戦車譲りの火力と装甲を備え、砲撃戦だけならばX-3シリーズとも互角に渡り合ったといいます。
TS-2BTS-2Aのエンジンと装甲を強化したモデル。改良に伴い脚周りが強化・大型化されました。
TS-2CX-1,X-1Cの本格的運用開始を受け、対PLD戦闘を主眼に据えたモデル。
固定兵装の代わりに「腕」を装備し、脚部も改良されたため外見はTS-2と一線を隔します。腕の搭載によって総合戦闘力は大幅に向上しましたが、肝心の白兵戦能力はX-3Aと同等程度といわれています。
そして遂にオムニ側を凌ぐPLDの開発に成功しますが、時すで遅く戦局挽回には至りませんでした。
TS-3 設計段階から対PLD戦闘を視野に入れた、地球派遣軍初の本格PLD。
構造的にはTS-2シリーズの発展で外見も酷似しますが、格段に高出力・重装甲かつ大型砲を装備可能なパイロンを持ちX-3A以上の戦闘能力を有します。さらに生産性と整備性にも優れ、生産効率は実にX-3Aの10倍といわれています。
TS-3CTS-3の肩部パイロンを格闘用腕と交換し、装甲も強化した対PLD格闘戦用モデル。
機動力はオムニ側PLDより若干劣りますが、格闘能力はX-3シリーズを遥かに凌ぎ、オムニ軍に決戦を躊躇させるほどの大きな影響を与えました。しかし地球派遣軍は当機を反攻作戦に備え温存したまま降伏したため、独立戦争での本格投入はアトランタ宇宙港防衛戦のみとされています。
その後、工場がオムニ独立軍に接収されるまでの短期間に製造された機の一部は、戦後の混乱に乗じて親地球派に渡り、後のジアス動乱初期で猛威を振るう事となります。このとき当機はX-4と互角以上の白兵戦闘能力を獲得しており、整備性の高さを知らしめました。

性能表

Rayland-Douglas (レイランドダグラス)

名称






















X3A 装甲歩兵 60 40 30 40 6 2 0 10%
X3AC 装甲突撃歩兵 75 45 40 50 5 2 0 20%
X3AR 装甲偵察歩兵 50 32 25 30 10 3 0 20%
X3AT 複座装甲歩兵 60 40 30 40 7 2 0 0%
X32 装甲歩兵 75 45 40 45 7 3 0 20%
X32C 装甲突撃歩兵 95 50 50 60 6 3 0 30%
X32AR 装甲偵察歩兵 65 40 35 40 12 4 0 30%
X4 装甲歩兵 - 40 40 50 4 1 4 110%
X4+ 装甲歩兵 - 50 50 58 4 1 6 120%
X4C 装甲強襲歩兵 - 50 55 72 2 1 4 120%
X4+C 装甲強襲歩兵 - 60 65 84 2 1 6 120%
X4R 装甲索敵歩兵 - 30 25 40 10 3 4 130%
X4RR 装甲索敵歩兵 - 30 30 32 18 4 2 130%
X4S 装甲歩兵 - 70 70 96 2 1 6 130%

LipenVult (リッペンバールト)

名称






















X5 装甲歩兵 - 40 40 50 4 1 4 110%
- 38 35 39/30 4 1 4 110% (PD4) 白兵は 攻/防
X5+ 装甲歩兵 - 50 50 58 4 1 6 120%
- 46 39 43/34 4 1 6 115% (PD4) 白兵は 攻/防
X5C 装甲強襲歩兵 - 50 55 68 2 2 4 120%
- 87 83 76/84 3 2 6 130% (PD4) 白兵は 攻/防
X5+C 装甲強襲歩兵 - 60 65 82 2 2 6 120%
- 96 92 86/93 4 2 6 140% (PD4) 白兵は 攻/防
X5R 装甲索敵歩兵 - 30 25 30 10 3 4 130%
- 26 21 27/20 10 3 4 105% (PD4) 白兵は 攻/防
X5RR 装甲索敵歩兵 - 30 30 32 18 4 2 130%
- 25 18 21/13 18 4 2 110% (PD4) 白兵は 攻/防
X5S 装甲歩兵 - 68 68 70 4 1 6 130%
- 97 96 57/71 2 1 6 130% (PD4) 白兵は 攻/防

Dizyem (ディジエム)

名称






















XB-10 装甲歩兵 - 60 65 64 4 2 6 120%
- 44 36 42/36 4 2 6 115% (PD4) 白兵は 攻/防
XC-10 装甲格闘歩兵 - 75 75 99 6 1 6 150%
XD-10 装甲隠密歩兵 - 30 90 30 2 1 2 110%
- 19 12 16/12 2 1 4 110% (PD4) 白兵は 攻/防
XE-10 装甲支援歩兵 - 25 25 20 2 1 6 110%
- 32 26 13/24 6 2 6 120% (PD4) 白兵は 攻/防
XF-10 装甲狙撃歩兵 - 15 15 20 15 1 2 110% 専用ライフルは電障弾と同等
  • X3 シリーズは POWERDoLLS for Win より
  • X4 シリーズは ADVANCED POWERDoLLS 2 for Win より
  • X5 シリーズは一部を除き POWERDoLLS 5X より
閲覧数: 25125 / 最終更新:2008年3月13日 / 表示にかかった時間:0.0164082秒