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天津爆発 B型肝炎治療薬 日本への出荷停止9月3日 15時37分
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先月、中国・天津で起きた大規模な爆発の影響で、イギリスの大手製薬企業が製造するB型肝炎治療薬の日本への出荷が停止していて、日本肝臓学会は医療機関などに対し、新たな患者への処方を控えるなど対応を呼びかけています。
イギリスの大手製薬企業「グラクソ・スミスクライン」によりますと、先月12日に中国・天津で起きた爆発で現地の工場が被害を受け、B型肝炎の治療薬「テノゼット」の日本向けの出荷が停止しているということです。
このため、日本肝臓学会は全国の医療機関などに対し、新たな患者への「テノゼット」の処方を控えることや、処方中の患者についても長期の処方を避けることを検討するよう呼びかけています。
現在、日本国内にある薬の在庫は2か月分で、工場の操業再開もめどが立っていないということで、グラクソ・スミスクラインは「品不足に陥らないよう、ほかの製薬企業から日本向けに輸出できるようにするなど対応したい」と話しています。学会の理事の持田智埼玉医科大学教授は「B型肝炎の治療薬には『テノゼット』のほかに3種類の薬があるので、多くの患者はその薬で対応できる。しかし、妊婦や出産を希望する女性にはより安全性の確立された『テノゼット』が望ましく、長期間出荷が停止すれば影響が出るおそれもある」としています。
このため、日本肝臓学会は全国の医療機関などに対し、新たな患者への「テノゼット」の処方を控えることや、処方中の患者についても長期の処方を避けることを検討するよう呼びかけています。
現在、日本国内にある薬の在庫は2か月分で、工場の操業再開もめどが立っていないということで、グラクソ・スミスクラインは「品不足に陥らないよう、ほかの製薬企業から日本向けに輸出できるようにするなど対応したい」と話しています。学会の理事の持田智埼玉医科大学教授は「B型肝炎の治療薬には『テノゼット』のほかに3種類の薬があるので、多くの患者はその薬で対応できる。しかし、妊婦や出産を希望する女性にはより安全性の確立された『テノゼット』が望ましく、長期間出荷が停止すれば影響が出るおそれもある」としています。