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スマホ・ソーシャル業界の起業家インタビュー

スマホ・ソーシャル「スマホ×ソーシャル×フリーミアム」で世界一のアプリをつくる

株式会社アプリカ 代表取締役社長 森尾 紀明

ソーシャルゲームアプリの開発としては後発の会社ながら、『バイオハザード アウトブレイク サバイヴ』『神将麗戦アマテラス』などでヒット作を生み出しているアプリカ。代表の森尾氏は「ゲーム以外の分野で、世界一のアプリを開発する」と意気込む。創業から2年半で、東京と沖縄に計70人規模のスタッフを有する成長ベンチャーの新たな事業戦略とはなにか。求める人材像などとあわせて、同氏に聞いた。

※下記はベンチャー通信51号(2013年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の事業内容を教えてください。

森尾:おもに大手との協業で、ソーシャルゲームのアプリを開発しています。 当社は受託をせずに協業が中心なので、リスクとリターンのバランスがほど良く、ベンチャー企業にありがちな「コンテンツが不発=倒産」ということはありません。しかも、※フリーミアムの仕組みによって、利益の伸びしろも充分です。つまり、足元を固めながら、突き抜けた売上を目指すことができる。ミドルリスク・ミドルリターンのビジネスモデルを行っているといえます。

―なぜ、ゲーム以外の分野にも進出しようとしているのですか?

森尾:起業時からの「アプリでコミュニケーションを創る」という想いは、ゲーム分野だけにとどまらないからです。じつはいま、大規模な市場を持ちながら、※パラダイムシフトが起きていることに気づいていない分野がたくさんあります。そこに当社が培った「スマホ×ソーシャル×フリーミアム」のビジネスモデルで挑むつもりです。

―具体的にはどのような分野ですか。

森尾:不動産や自動車業界などです。生産のプロセスでスマホやSNSを使えば、業務効率化やおもしろいサービスが提供できるでしょう。3Dプリンターや法人向けのエンタープライズ×当社の事業ドメインもおもしろいですね。当社はスタッフの半数がエンジニア。ディレクターも半数はコードが書けます。開発が強みなので、ゲーム以外への技術転用は苦になりません。まずはソーシャルゲームを成長エンジンとして「ヒト・モノ・カネ」を集め、蓄えた経営リソースをこの事業ドメイン内の新事業に投資する。タイミングよくアクセルを踏めば、世界一になる勝算は十分あります。

―御社がさらに成長するには、どんな人材が必要ですか。

森尾:変化に対応できる人材です。業界の激しい変化についていける人材になってほしい。つまり特定の専門分野を持ち、他分野にもある程度精通した「T型人材」です。当社は2週間に一度、A4用紙一枚の企画書でサービスを提案できる「ペラコン」というコンテストを開いていますが、提案内容はどれもくだらない(笑)。ただ、ヒット商品はくだらないアイデアから生まれます。「T型人材」はそんなクリエイティブの本質に近づけるので、当社のスタッフは勉強会で幅広い知識の習得を図っています。

―今後の目標を聞かせてください。

森尾:スマホのソーシャルアプリの分野へと原点回帰し、3年以内に世界一のアプリをつくりたい。基本無料+追加課金のフリーミアムモデルは、マネタイズしにくいといわれるWebサービスの概念を変えられます。今後はソーシャルゲームの運用実績を活かし、ブルーオーシャンでも勝負したいですね。

※フリーミアム:基本的なサービスや製品を無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能に料金を課金するというビジネスモデルのこと。
※パラダイムシフト:その時代や分野で、当然のことと考えられていた常識や社会全体の価値観などをくつがえす思想転換のこと。

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