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【マニアック街道】
遊郭・飛田新地でも中国人“爆買い” 大阪観光ついでにゾロゾロ…賑わいの裏で色町は“サービス”改善模索
妻子をホテルに残して…
地元関係者によると、飛田新地には数年前から中国人や韓国人ら外国人客が増え始めた。中でも目立つのは中国人で、観光で来阪し、夜は妻や子供をホテルなどに残し、男同士でやって来るという。車でやって来る団体客も多いようだ。
今はネットやクチコミで海外の観光客に日本の風俗情報も伝わりやすいが、特に飛田新地が好まれるのは店の特色にある。「海外でその手の店といえば“できる”のが一般的。だから日本独特のヘルスなどはサービス内容も違い、システムも分かりにくく敬遠される。その点、飛田は女性を見て選べるし、値段も手頃で、彼らの感覚にピッタリくる」(地元関係者)
しかし、そんなにぎわいにも、街の関係者の表情はさえない。ある関係者は言う。「確かにお金を落としてくれるが、言葉が分からず、やりにくいという店もある。(営業終了の)午前0時を回っても、とどまろうとする客がいたり…。どうも感覚が違う」
別の関係者も話しにくそうにこう言う。「彼らの中にはマナーが悪かったり、女性を“モノ”のように見たりする客がおり、店側もいい客とは思っていない」
飛田新地は現在、こうした外国人客に加え、大阪府外から観光ついでや遊びでやって来る客も多く、回転を速くするため、15分や20分という短い時間制をとる店もある。
しかし飛田新地料理組合の関係者はこうした傾向は歓迎できないという。「今は一過性のお客さんでにぎわっている状態で、週末はともかく、全体的にはそんなに人は来ていない」。地元の客が減り、むしろ活気が薄れているというのだ。
3年後の飛田新地100周年に向け改革模索