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【スポーツ】

<首都スポ>日大逆転サヨナラ 1部復帰即白星 いきなりVだ!

2015年9月3日 紙面から

国学院大−日大 9回裏日大2死二、三塁、右越え逆転サヨナラ二塁打を放ちガッツポーズする根岸。右は国学院大3番手の新ケ江=神宮で(北田美和子撮影)

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◇東都大学野球<第1週第1日> 日大5−4国学院大

 秋季リーグ戦が開幕し、7季ぶりに1部に復帰した日大が5−4で国学院大に逆転サヨナラ勝ちで開幕勝利を飾った。根岸晃太郎内野手(4年・樹徳)が決勝打を放った。亜大は6−2で専大に打ち勝って先勝。ルーキーの頓宮裕真(とんぐう・ゆうま)捕手(1年・岡山理大付)の2ランなどで圧倒、左腕の諏訪洸投手(3年・下妻二)が8イニングを無失点に抑えた。春秋連覇がかかる専大は黒星スタートとなった。

 薄暮を切り裂くライナーが右翼手の頭上を越えていった。1点を追う9回2死二、三塁、日大の根岸が逆転サヨナラ二塁打。変化球のあとの直球狙い。外角寄りの直球をセンターから逆方向を意識して振り抜いた。ナインにもみくちゃにされたヒーローは「大学でこんな経験は初めて。素直にうれしいです」と勝利をかみしめた。

 今春はベンチ外で、入れ替え戦にも出ていないが、最後の秋にかける思いは強かった。オープン戦でも結果を残し、指名打者スタメンを勝ち取って期待に応えた。3回に勝ち越しタイムリー、5回には左中間に大学初本塁打も放って3安打4打点。仲村恒一監督(55)も「もともと能力がある選手ですが、最後のシーズンに期するものがあったんでしょう」とたたえた。卒業後は社会人野球でプレーする。スタンドで見ていた、そのチーム関係者にも、いいところを見せることができた。

 サヨナラ打は、大学初どころか、思い出せないくらい昔にあるかないか。しかし、たまたま飛び出したわけではない。1部復帰の原動力となったのは、積極的に足も使った攻撃だが、1部での戦いに向け、この夏は打力も強化した。根岸に限らず、チーム全員がバットを振った。

 開幕のこの日も午前7時から千葉県習志野市のグラウンドで打撃練習してから神宮に移動。第1試合中の待ち時間も神宮室内で打ち込んだ。その結果が13安打だった。

 7シーズン前に1部で最下位となって2部に落ちたときの入れ替え戦の相手だった国学院大から1部復帰初白星。本当の戦いはここからだ。目標は2004年春以来23シーズンぶり23度目のリーグ制覇。「専修は1部に復帰していきなり優勝だった。自分たちにもそういう可能性がある」と根岸は目を輝かせた。 (小原栄二)

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