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【スポーツ】

清宮 全快アピール左膝大丈夫 野球U−18日本 きょうカナダ戦

2015年9月3日 紙面から

ウオーミングアップのダッシュで笑顔を見せる清宮=大阪市の舞洲スタジアムで(安達健撮影)

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 早実のスーパー1年生、清宮幸太郎内野手が2日、全快をアピールした。野球のU−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で1次ラウンド(R)A組を1位通過した日本代表は大阪市の舞洲(まいしま)スタジアムで練習。3日から始まるスーパーRに備えた。8月31日のチェコ戦で左膝に違和感を訴えて以後出場のない清宮は、打撃練習で柵越えを放ち、一塁も守った。県岐阜商の152キロ右腕・高橋純平投手(3年)はノースロー調整した。

 怪物1年生が完全復調を猛アピールだ。清宮がフリー打撃79スイングで柵越えは5本。打たない時には一塁や遊撃の守備にもつき、軽快な足さばきで他のメンバーの打球を処理した。

 左膝の状態を記者に問われた清宮は、親指を立ててニヤッと笑みを浮かべた。「念のため、きのう帰った後に理学療法士の方にケアをしてもらって、きょうもテーピングはしている。でも今は何の違和感もない」。全快をアピールした。

 清宮のスタメン復帰に西谷浩一監督(45)は「彼の気持ちと、体の状態を見てから判断する」と明言は避けながらも、「これまでの試合の感じから、清宮が4番を打つ方が3、5、6番の流れがしっくりくる」と、スーパーRからの4番復帰をにおわせた。

 今大会ここまで打率1割6分7厘と打撃低調。相手が強豪ぞろいとなるスーパーRが間近に迫り「きょうはいい当たりが多かった。自分の間合いもだいぶ取り戻せてきたし、いい感じです」と納得の笑顔だった。

 3日の相手はカナダ。4番を打つネイラーは、6月の米大リーグのドラフトでイチローが所属するマーリンズから1巡目指名を受けた実力者だ。183センチ、104キロの大柄な一塁手の長距離砲。いわば「カナダ版清宮」だ。開会式ではネイラーから声をかけられ、2人で記念写真を撮ったという。

 清宮は「日本だけじゃなく、世界中が注目している大会。自分を世界にアピールできるチャンスだと思って、負けないように積極的に振っていきたい」と気合十分だ。世界に「KIYOMIYA」の名を知らしめ、初優勝へけん引する。 (安達健)

 

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