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【プロ野球】

三浦、竜戦7連勝

2015年9月3日 紙面から

声援に応える勝利投手の三浦(黒田淳一撮影)

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◇DeNA3―2中日

 中日は大野が打たれて5連敗。9回の粘りも届かなかった。DeNAは三浦が6イニング1失点の好投で5勝目を挙げた。直球、変化球ともコーナーを丁寧に突いた。打線は2回に嶺井の適時打で先制。6回にはロペスの2点適時打で加点した。山崎康が34セーブ目。

 熟練の技がさえた。制球、緩急、駆け引き。DeNAの三浦が的を絞らせずに6イニング1失点で仕上げ、7月12日以来の5勝目を手にした。中日には4年越しの7連勝。ベテランが得意の竜料理を完成させ、チームは後半戦初の3連勝を飾った。

 9回の同点危機。ベンチで見届けた41歳は、乙坂のスーパー返球に手をたたいた。「ドキドキしました。チーム一丸で、みんなで勝てました」。無四球、被安打5。非の打ちどころのない内容に中畑監督も「大輔サマサマ。みんなの参考になる投球」と最敬礼だ。

 ただでさえ得意とする中日戦。特にナゴヤドームでは、勝利の女神を完全にホレさせている。12年9月25日から9戦負けなしの5勝。その要因を聞かれると苦笑い。「みたいですね。分かんないです、それは」と静かに受け流した。

 今季は3戦3勝と絶好のスタートを切ったが、その後は白星に恵まれずに2軍降格も味わった。それでも、数多くの“引き出し”を駆使する投球術は投手陣の手本。精神的支柱という事実が揺らぐこともない。

 「20代のころと比べたら体は変わっている」と自覚した上で、微調整を重ねて登板日に臨む。衰えを感じさせないベテランに、引退の選択肢は必要ない。プロ25年目の来季も現役続行。マウンドの上で生き様を見せる。 (井上学)

 

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