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絶滅種のカエルを13年ぶりに再発見、エクアドル

ナショナル ジオグラフィック日本版 9月3日(木)7時30分配信

猛威を振るうツボカビ病の兆候なく、研究者らに驚きの声

 2002年に目撃されたのを最後に絶滅したと見られていたヤセヒキガエル属の1種(学名:Atelopus bomolochos)が、南米エクアドル、クエンカ近郊の森で生きていることがわかり、関係者を喜ばせている。

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 しかも驚くべきことに、新たに見つかった集団には、彼らの絶滅の原因とされていたツボカビの兆候が見られないという。

 再発見の意味は重い。なぜなら、このカエルは一帯に蔓延しているツボカビに、中南米で初めて感染が確認された種だからだ。

 オレンジ色とオリーブグリーンの体色を持つカエルに大きな打撃を与えたツボカビは、その他さまざまな要因と相まって、過去25年の間に両生類の数を激減させ、いくつもの種を絶滅の淵に追い込んできた。

「ヤセヒキガエル属のカエルは、いわばドードーやフクロオオカミと同じような存在です」。エクアドルの首都キトにあるインドアメリカン大学の生物多様性・気候変動調査センター所長、フアン・マヌエル・グアヤサミン氏はそう語る。

「過去には、彼らが数多く生息していた時期もあったことがわかっています」

 ヤセヒキガエル属はその後減少した。「このカエルの目撃情報がもたらされることもときにはありましたが、いつも勘違いばかりでした。ただし今回は違います」

絶滅の判断基準

 国際自然保護連合(IUCN)によると、ある種が絶滅したと規定されるのは、既知の、あるいは見込みのありそうな生息地で徹底的な調査を行った後、「最後の個体が死んだということに対して、根拠のある疑義を提示できないとき」だという。

「このカエルは昼行性で、鮮やかな体色を持ち、かつてはごく当たり前に見られる種でした。彼らが突如として姿を消したことには、専門家だけでなく地元の人々も気づいていました」とグアヤサミン氏は言う。

 2002年以降、姿を消したこのカエルを絶滅種と判断した原因は、「ですから、調査不足というわけではありません」

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最終更新:9月3日(木)7時30分

ナショナル ジオグラフィック日本版

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