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      水俣病認定審査2年半ぶり再開

      水俣病認定審査2年半ぶり再開

      新潟水俣病の被害を訴える人を国の基準に沿って患者と認めるかどうか判断する県と新潟市の認定審査会が2年半ぶりに再開されました。
      おととし、最高裁判所が認定の幅を事実上広げる判決を出してから初めての審査で、その結果が注目されます。
      2年半ぶりに再開されたのは新潟水俣病の被害を訴える人を国の基準に沿って患者と認めるかどうか判断する県と新潟市の認定審査会です。
      2日は医師や弁護士からなる委員が、訴え出ていた県内の10人の審査を行いました。
      水俣病の認定を巡っては、おととし4月、最高裁判所が手足の先のしびれといった感覚障害だけでも水俣病と認めるとするなど、国の認定基準の幅を事実上広げる判決を出し、去年には、環境省が、新たな指針を示していました。
      2日の審査会はこの判決以降、初めて開かれたもので、審査会は近く答申を出し、それを受けて知事や新潟市長が最終的な判断を下すことになっています。
      新潟水俣病は被害が公式に確認されてからことしで50年がたちましたが、これまでに702人が患者と認定された一方、7月末の時点で136人が審査を待っています。
      認定審査会の会長をつとめる新潟大学の西澤正豊教授は、「最高裁の判決や環境省の指針に基づいた審査を行った。答申については数日ほどで出せると思う」と話していました。

      09月02日 22時55分