【巨人】地元・星稜出身の高木京、0封で故郷に錦飾る
2015年9月3日6時0分 スポーツ報知
◆巨人3―5ヤクルト(2日・金沢)
大歓声の中、思い出が詰まったマウンドで躍動した。9回、地元・石川出身の高木京が登板。低めに変化球を集めて内野ゴロ2つと持ち味を発揮し、1回無安打無失点に抑えた。「歓声がすごくうれしかった。使っていただいた監督さん、コーチに感謝したいです」。星稜高の3年夏以来、8年ぶりの凱旋登板で、成長した姿を披露した。
試合前は思わぬ形で母校を訪れた。雨の影響で石川県立野球場のグラウンド状態が悪く、室内練習場と人工芝のサッカー場がある星稜高で練習が行われた。恩師で同校野球部の山下智茂名誉監督(70)らと再会。「不思議な感じです。投げる機会があれば頑張りたい」と活躍を誓っていた。
高校時代、山下監督に教わり、大切にしている四字熟語が「一日一生」だ。「一日を大切に生きるという意味で、心に刻んでいます」。この日、訪れた星稜高の室内練習場には8年前と同じく、この言葉が紙に書いて貼ってあった。原点を思い返し、好投につなげた。
「今日は両親も家族も見に来ていた。そういう中で0点に抑えられて良かったです」。感謝の思いを胸に、故郷に錦を飾った。(片岡 優帆)