MEMO:「人類はスーパー捕食者」と分析
毎日新聞 2015年09月03日 東京朝刊
人類は他の動物を過剰に殺し続ける「スーパー捕食者」だとする分析結果を、カナダ・ビクトリア大の研究チームが米科学誌サイエンスに発表した。特に漁業と狩猟の分野でこの特徴が際立っていると指摘。小さく弱い獲物を狙うライオンやサメなど他の捕食者と異なり、人類は繁殖期にあるおとなを狙う傾向が格段に高く、このままでは生態系に大きな悪影響を及ぼすとチームは警告している。
チームは2125種の動物の捕食パターンを比較。魚の群れを一網打尽にする漁法や娯楽目的のハンティングなど、人類が他の動物を殺すパターンは異質で、繁殖を担うおとなの個体を対象にする傾向が漁業では他の捕食者に比べて14倍、狩猟では9倍も高かった。【共同】