北京=林望、倉重奈苗
2015年9月3日12時00分
中国共産党と軍、政府は3日、「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年」の記念式典を北京・天安門広場で開いた。兵士1万2千人による大規模な軍事パレードも行われ、最新鋭の兵器を披露して国防力の発展を内外に示した。習近平(シーチンピン)国家主席は演説で、列強の侵略を受けた歴史からの決別と平和的な台頭を目指すという中国の立場を強調し、中国軍の兵力30万人削減を表明した。
習指導部は1945年9月2日に日本が降伏文書に調印したことを受け、戦勝を祝った3日を「抗日戦争勝利記念日」とし、終戦70周年に合わせて初めて国家的式典を開いた。
習主席は演説で「抗日戦争の勝利で日本軍国主義の企てを徹底的に粉砕し、大国としての中国の地位を再び打ち立てた」と戦勝の意義を強調。「中国は永遠に覇権を唱えず、拡張を図らず、自らが経験した悲惨な経験をほかの民族に与えることはしない」と平和発展を目指す姿勢を示し、約230万人の中国軍の兵力を30万人削減すると言明。国際社会に対して、「国連憲章を核心とする国際秩序を守っていくべきだ」と述べた。
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朝日新聞国際報道部
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